カラッカラになっている

 食べ物も美味しいしゲームも楽しいし本を読んでも楽しくて、まあ生きていて楽しいね、という感じはあるんだけども、それはともかくとして生活がカラッカラになっている。生きている感覚が希薄だ。

 在宅勤務によって仕事が完全にバーチャルな存在になってしまったことが一因である気がする。自分の身を危険に晒していない。職場へ行けば「ここをクビになったら飯が食えなくなるな……」という危機感が少なからず沸き起こるのだが、家でちんたら仕事をしていたらそんな感覚はどこかへ消えてしまった。ここはどこで、自分が何をしているのか全く分からない。

 人生には少なからずスリルが必要だ。というか、自分の場合は危険が無いと頭を働かす気になれない。だって衣食住が確保されていて、それ以上の危険がなく、娯楽は日々楽しいというのに、それ以上に頭を働かす気になるだろうか? いやなれない。時間が薄く引き伸ばされている感覚はあるものの、それだけでは危機感や行動力には結びつかない。

 部屋に籠もってyoutubeを眺めていても、それは世界を感じていることにはならず、自分がどこに立っているかを確認することもできない。どうも自分は想像力が豊富にある方ではないらしい。想像力があれば部屋にこもりながらアレコレ考えて、それを目に見える形に変えていればいいのだろうけれども、想像力が無いので特に何も考えていない。ボケっと生きている。

 外に出る必要が無いと外に出ないというのも分かった。本当に一切外へ出ない。なんだか気力や目標が失せてしまったようだ。禁煙鬱か? 禁煙を開始してから数週間くらいはそういう状態になることもあるらしい。前は日記のネタも煙草を吸いながら考えていて、それで何とか賄っていたから、それができなくなり色々と苦しいのかもしれない。まあなんとか凌いでいくしかない。日々はシノギなので。

 集中してできる作業が何かしたい。ゲーム以外で。生産的なことで。日記を書いていてもどうも焦点がボヤケている。安全地帯に居るからいけないんだろうなあ。危険地域に足を踏み入れないといけない。仕事ではそれをしたくないので、どちらかといえば趣味の分野で。実際の生き死にでも良いし、比喩的な生き死にでも良い。物理的な空間でも良いし、精神的な空間でも良い。危険地域を訪れる必要がある。

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