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『VIVANT』に見る國體観念

年末は実家へ帰省し『VIVANT』を一気見。

面白かった。

登場人物の一人であるジャミーン。

彼女の病気は「先天性心臓疾患ファロー四徴症」

自分と同じ病気。

『VIVANT』が流行ってくれたおかげで、これからは自分の病気が説明しやすい(笑)

ジャミーンの能力は「人の善悪を直感的に見抜く」こと。

すごく分かる気がする。

何が重要で、何が重要でないか

核心と枝葉末節

大事なことと、どうでもいいこと。

私自身も「本質を見抜く洞察力」は、病気を経験することで格段に磨かれた。

障がいを持って生まれる子どもは、何らかの「霊能」を備えている場合が多いという。

私はちょうど、健常者と障がい者の境界線上に生まれている。

申請すれば障がい者手帳をもらえる条件はそろっていたが、熟慮の末両親が断った。

病気と引き換えに獲得した「霊性」を如何に活かすか、

常に「上」から試されている。

「VIVANT=別班」のルーツは陸軍中野学校。

中野学校は大東亜戦争に先立ち、諜報員の養成を目的に設立され、「國體学」を重視したことで有名だ。

國體(コクタイ)とは「国のカタチ」や「在り様」のこと。

字は難しいが「社会生活」や「人の営み」と捉えてもいいだろう。

乃木憂助はじめ、別班員が守ろうとしたのは「國體」だ。

何気ない日々の日常
人々の営み
社会生活

その平和に危害を加える者は、誰であろうと容赦なく切り捨てる。

時には暗殺も手掛ける「超法規的組織」たる別班が、暴走もせず組織としての規律を保てるのは何故か。

それは「國體」という軸があるから。

「國體」に照らし合わせ、己の成すべきを使命を全うする。

本当に大事なものは目に見えない。

國體という「無形資産」を守るため、命を懸けるのが別班員。

その意味で彼らは「軍人」であると同時に「スピリチュアリスト」でもある。

超一流は総じて「見えない世界」を受け入れる。

『VIVANT』の裏のテーマは「國體」だ。

その「國體」が今、大きな変容を迎えている。

先日、ある霊能者から興味深い話を伺った。

・これまでの勝者が滅びる
・「勝つ」ことが滅びることへつながる
・これまでの価値観が滅びる

いずれそうした「時期」が来るという。

The winner takes it all.

「勝者総取り」の世界が、まもなく終わるということなのか。

「勝者が滅びる」という言葉の裏には、おそらく幾重にも意味が重なっている。

先進国である日本はこれまでの歴史において、世界的に見ればれっきとした「勝者」であるのは間違いない。

どんな事にも言えることだが、言葉を字義通り受け取るだけでは、物事の本質は見えてこない。

そもそも、何をもって「勝者」と言うのか。

その「定義」や「解釈」も、人によってまちまちだ。

社会が次の段階へシフトするのは確かだろう。

一般に情報公開は人々に「免疫」を付けさせるため、前もって映画やドラマにその概要を織り込むケースが多いという。

『VIVANT』ヒットの裏に「情報公開」の意図が透けて見える。

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