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漫画雑誌の紙を考察する

はじめまして、どうも、コイケジュンコと申します。
紙をこよなく愛するあまり、紙であれやこれや作っております。

たとえば、こんな風に漫画雑誌でドレスを作ったりしています。

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ちなみに、こちらは『別冊マーガレット2009年11月号』を1冊丸ごと使用。

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背表紙だけ残してあとは全部ドレスに。(量が多いのでかなりの苦行)

そしてこちらは、『りぼん2011年9月号』。

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と、ここまで見てみなさんお気付きですか・・・?

そう!
雑誌によって紙のカラーラインナップが違うんです!!!

特に雑誌の対象年齢によってカラーバリエーションは異なり、あとは出版社、雑誌の特色によって紙色×刷り色が違っているように思います。

表紙のラインナップを見て買われる方がほとんどだと思いますが、
私はここを見て買います。(棟梁が鉋の調子を見る角度で)

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左:なかよし、右:りぼん。

年齢対象が低くなれば低くなるほど紙がカラフルになるようです。
色々な話を飽きさせずに読ませるためという説を聞いたことがあるけれど、内容と紙色を見てみるととても興味深い…!

雑誌によっては高品質な紙&印刷を一部(あるいは全部)に使っている事もありますが、ここでは一般的な少女漫画系マガジンペーパー&印刷を上げると、
・白紙×青
・白紙×紫
・黄紙×紫
・橙紙×紫
・ピンク紙×紫
・ピンク紙×青(少数派)
の6種が基本。(コイケ調べ)
その他に白紙×緑とか白紙×赤などもありますが、これはあったりなかったり。
で、さらに興味深いのは内容との関係。

意外にもホラーやミステリー漫画はほぼ橙やピンクの紙なんです。
なんとなく冷たい青とか紫とか想像しますけど、高揚感を募らせる効果を狙っているのかもしれません。(プラス、あたたかみを与える事で子どもの恐怖を和らげるとか?)
あとは元気なコメディ、ショートギャグ漫画もこの色が多め。

逆に、ときめきや切ないキュンキュン系の学園ラブストーリーはほぼ白×青(白×紫)。
甘酸っぱさを演出しているのではないかと推察。

これらのことは特に「りぼん」など小学生向け漫画雑誌で気付いた事だったんですが、
振り返ってみると、キュンキュンが詰まっている別マなどはほぼ10割「白×青」「白×紫」なんです!青春100%!!

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見事なまでの青い春。

面白いぜ〜〜!!

印刷具合も出版社やタイミングによって結構まちまちで、「これだあ〜!!」と思えるものに出会えると興奮します。
逆に「あの時のあの色」になかなか出会えない、ということでもあります。
特に、橙やピンクは出来にムラがあるので、こまめにチェックしなきゃなのです。

こちらは主婦向け雑誌。大人対象漫画雑誌はだいたいモノクロです。
さみしー!

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ちなみに、文字が小さすぎて40代の裸眼では読めません!
雑誌サイズ上いたしかたないのですが、老眼対象雑誌がティーン雑誌よりも文字が小さい皮肉なこの運命…!!


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