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波動治療器のソマチッド効果を考察する(第2回マトリックス統合医学研究会の予告)

 バタバタと休み前の雑事も終わり、夏期休暇期間に入りました。個人的には働いてはいるのですが、臨床や研究の方向性をゆっくりと見つめ直す期間になりそうです。

 年末の統合医療学会に向けて、マトリックス統合医学研究会の展開を考察中です。波動治療器でもあるQPAの治療機転を考えているのですが、これまでの流れからソマチッドについての言及は避けられず、色々なモデルで考察してきました。以下、メモ的な記載ですが、ご興味ある方はどうぞ。

 QPAなど波動治療器も含め、最近、理論だってきたのが「ファシア」についての存在の考慮です。ファシアは当然、これまでも存在は知られていたものの、あくまでも脇役ないしは不要物のような扱いでした。そのためオルタナティブな領域においても、ほぼ無視されてきたことはいうまでもありません。
 これは通常の光学顕微鏡に対して、特殊な暗視野顕微鏡を用いて観察を要する「ソマチッド」が、通常の方法論で見えないから「ない」という論法にも一脈通じるように思います。しかしそれゆえに、今回のファシアを含める論法が、いわゆる代替医療側に受け入れやすいのか、というとそう簡単ではなさそうです。
 通常、こうした新鮮血を用いた顕微鏡検体の採取は、簡便性の必要もあり、指尖からの採血となります。これは当然、静脈採血と異なり、毛細血管からの採血となるのですが、構造上当たり前ですが、それ以外の血管外体液の混入を避けることができません。それゆえに血糖値などでは、数値の基準が異なることは、医療従事者であれば常識と言えるでしょう。しかし、それはわずかな空間のイメージでとらえられることも多く、これまでさほど重視されてきませんでした。

 しかし、ファシアの視点がこれほどまでに話題にあがる昨今、そうしたイメージで良いのでしょうか。つまり、ファシアはそれ自体、内部に体液を内包した立体構造であるだけでなく、その周囲にも水分子の存在が認められます。ミクロに考慮した場合には、そこでのコラーゲン分子周辺の結合水の様態が、半導体としての電子の流動性をも規定します。また、ファシア自体が血管内皮様の構造体を形成し、その内部をプレリンパが流れることも分かっています。
 つまりはかなりの構造体が、毛細血管外に存在するわけです。そこは微細な構造を考慮すれば、容積としては毛細血管内部よりも大きくなるでしょうし(梱包材としてのマトリックスと考えれば当然ですが)、末端であればそれだけ異物の蓄積もありうると推測されます。それが何らかの電気的な振動数の変化などによって、水分子の集合態を変えれば(結合水としての在り方が変化すれば)コラーゲンの電気的な状態が変化し、電流のみならず、電荷によって付着していた多彩な物質が、遊離する可能性もあります。それゆえにQPA治療後の、多彩な顕微鏡像の説明にもなりうるわけです。
 この辺りは、実際に実例を挙げてお話しないと分かりにくいと思いますので、ご興味ある方は、9月7日に第2回の研究会を開催する予定ですので、ご参加下さい。この辺りの詳しい解説はしばらくは動画にアップしない予定です(年末の統合医療学会にて発表予定です)。

 この辺りの領域は、一つの方法論や理論を妄信しているパターンでは分かりにくいかもしれません。臨床像に加えて、末梢毛細血管の直接観察像や通常の光学顕微鏡等に、暗視野顕微鏡の所見をあわせて複眼的に初めて見えてくるような気がします。
 これまでの複数の代替医療領域の諸説を統合して、より説明性の高いものにする。まさに統合医療における「統合主義」的思考の重要性が現れているように感じています。

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