量子コンピュータで探る量子重力
量子もつれは、不気味な(spooky)遠隔作用とアインシュタインに言わしめた現象だ。量子もつれは、多粒子系がもつ特別な性質で、ひとつの粒子の測定が別の粒子の状態に影響を及ぼす。2つの量子系が十分な距離を持って離れていても相関がなくならない。系の一部分と見なせるものの測定でも、系全体を測定していると考えなければならない(『現代の量子力学』J.J.サクライ)。近年、ノーベル賞受賞のレオナルド・サスキンドは、量子もつれの関係にある粒子対はワームホールでつながっているという仮説を提案