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2021年4月の3,500円以下のベストワイン3選

はじめに

2021年1月から、Twitter上でスタートしたワインディレクター田邉 公一が選ぶ3,500円以下のワインベスト3。

この1ヶ月間にテイスティングした3,500円以下のワインの中から、私の個人的見解からベストワインを発表していくというコーナー。

3,500円を上限とさせていただいているのは、おそらく多くの方にとって、ご自宅でデイリーワイン、もしくは少し贅沢をしたい時に楽しんでいただきやすいプライスであること。さらには、長年のソムリエ経験から、価格帯から考えるイメージを凌駕する、非常にクオリティの高いワインも潜んでいる可能性があると考えているからです。

当初、Twitter(@tanabe_duvin)のみでの掲載を考えていましたが、フォロワー様より、まとめ記事にしてほしいというリクエストをいただいたことから、このような形で、noteに毎月のまとめとして発表させていただいています。

Twitterの文章をベースに、さらにコメントを加筆した内容でお届け致します。ではご覧くださいませ。


【ベスト3】 ニュージーランド マールボロの白ワイン

オートゥ マールボロ ソーヴィニヨン・ブラン2019

とても綺麗なアロマと味わいを持つ、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン。これからの季節にも、とてもおすすめです。フレッシュそのものと言える、グレープフルーツやグアバのような果実の香りと味わいが印象的。スモークサーモンの前菜、トマトを添えたグリーンサラダと合わせてぜひ。/ 2,800円

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【ベスト2】フランス ロワールの白ワイン

モンルイ・シュール・ロワール レ・カボティヌ ルドヴィック・シャンソン2018

フランス ロワール地方。ブドウ品種はシュナン・ブラン。レストランL'ASのシェフソムリエを務めていた時代から、ワインペアリングコースでよくお出ししているワイン。あまりに素晴らしくてすぐに品切れとなってしまうのが難点ですが、超おすすめです。/ 約3,000円

写真は、ロワール地方産とホワイトアスパラガスと、同じくロワール産のブルーチーズ。ホワイトアスパラ以外にも、キャロットラペやカボチャを使ったお料理にもよく合います。

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【ベスト1】アメリカ カリフォルニアの赤ワイン

セニス 2016

アメリカ カリフォルニア ソノマ・カウンティの赤ワイン。カベルネ・フランを主体とする、ボルドーのサンテミリオンを想起させるエレガントかつ凝縮したスタイル。

カリフォルニアのトップクラスのワイン「ヴェリテ」の醸造責任者 ピエール・セイヤン氏の娘であるエレーヌさんが醸造を手がけています。こちらは現在発売中の「ワイン王国」でもご紹介させていただいています。/ 3,480円

ワイン王国の誌面で私がコメントしたおすすめのお料理は、「青野菜のソテーを添えた牛フィレ肉のステーキ、うなぎの蒲焼き 山椒風味」です。こちらのワインをお飲みになる時、ぜひ合わせてみてください。

取材の時、開栓から3日目のものと、当日抜栓のものを比較する機会に恵まれました。

テイスティングすると、良い意味で全く異なる印象のワインになっていて、3日目の方は綺麗に熟成香が感じられ、複雑性を帯び、とてもエレガントでした。

開けたてのものは、生き生きとした果実とフローラルアロマが印象的で、こちらはこちらでチャーミングさがあり素晴らしい。

そういう意味で、レストランであれば途中からデカンタージュをしたり、グラスをチェンジしたりしながら一本に向き合うと、よりそのポテンシャルを楽しむことができると思いました。

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最後に

今回も悩みましたが、自信を持っておすすめできるラインナップをセレクトさせていただきました。ぜひお料理と合わせてお楽しみください。

次回はまた1ヶ月後に、5月度のベスト3をアップさせていただきます。これまでに発表したアイテムも合わせて、今後のワイン選びの参考にしていただけるととても嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。Twitterでも引き続きよろしくお願い致します。

ワインディレクター 田邉 公一



最後までご覧いただき、心より感謝いたします🥂