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2021年6月の3,500円以下のベストワイン3選

はじめに

2021年1月よりTwitter上でスタートさせていただいた「ワインディレクター田邉が選ぶ3,500円以下のワインベスト3」

この1ヶ月間にテイスティングしたワインの中から3,500円以下のワインにスポットをあて、個人的見解からベストワインを発表していくというコーナーです。

3,500円を上限とさせていただいているのは、おそらく多くの方にとって、ご自宅でのデイリーワイン、もしくは少し贅沢をしたい時に楽しんでいただきやすいプライスであること。さらには長年のソムリエ経験から、価格帯から考えるイメージを凌駕する、非常にクオリティの高いワインも潜んでいる可能性があると考えているからです。そして、なるべく1,000〜2,000円代のアイテムも含めるように意識してまいりました。

当初、Twitter(@tanabe_duvin)のみでの掲載を考えていましたが、フォロワー様より、まとめ記事にしてほしいというリクエストをいただいたことから、このような形で、noteに毎月のまとめとして発表させていただいています。

Twitterの文章をベースに、さらにコメントを加筆した内容でお届け致します。では早速ご覧くださいませ。


【ベスト3】 ニュージーランドのロゼワイン

「オートゥ ホークス・ベイ ロゼ 2020」2,800円。メルロから造られる、綺麗な色調のニュージーランドのロゼワイン。フレッシュな赤い果実を想わせる香りと味わいが印象的。これからの季節にもおすすめです。スモークサーモンや焼き鳥と合わせてぜひ。

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こちらの生産者のソーヴィニヨン・ブランは以前にご紹介させていただいていますが、メルロから生まれたロゼワインもとてもおすすめ。

よく冷やして、カプレーゼやトマトサラダ、マルゲリータピザ、トマトのカッペリーニ等との相性も抜群です。



【ベスト2】 南フランスの白ワイン

「ポール・ジャブレ・エネ ヴィオニエ 2019年」南フランスのヴィオニエから生まれた白ワイン。1,420円。アプリコットやピーチの香り。これ以上リーズナブルかつハイクオリティのヴィオニエはなかなか見つからない。ソーセージやパテとの相性は抜群です。

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ローヌ地方を代表する生産者のハイクオリティなワインが、この価格で手に入るのは驚きです。白ブドウ品種「ヴィオニエ」の持つアロマティックな香り、なめらかな味わいを充分に楽しめる、コストパフォーマンス抜群の1本。


【ベスト1】 ギリシャの白ワイン

ギリシャの白ワイン「トゥリギアス フンディ2015年」ギリシャで有名な黒ブドウ「クシノマヴロ」から造られるとても珍しい白ワイン。3,350円(税抜き)。ゴールドの色調、トーストやアーモンド、蜜のような香り。芳醇な味わいが余韻に続く。詳細はnoteで解説。

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今回のトップに選ばせていただいたのはギリシャの白ワイン。

こちらは本来、赤ワイン用のブドウとしてギリシャで有名な「クシノマヴロ」から造られるという、とても興味深いアイテム。写真はギリシャで有名な料理「サガナキチーズ」とのペアリング。

「ケファログラヴィエラ」というギリシャのチーズの両面に小麦粉をまぶして小さなフライパンで焼き、焦げめがついた状態で温かいうちにいただく。最後にハチミツをかけて、レモンをひと絞りするのがポイントです。

このワインの香ばしい風味と蜜のニュアンス、まろやかさとフレッシュ感が調和する味わいにとてもよく合います。


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こちらの写真は先日、水戸で開催されたギリシャのナウサのワインに特化したイベントで、うなぎの白焼きとペアリングをご提案させていただいた時のもの。(今回ブラインドテイスティングという趣旨のため、ボトルは隠された状態)

白焼きの程よい香ばしさ、うなぎの良い意味での土っぽさ、そして凝縮した旨味にとてもよく合い、ご参加の皆さまにも大好評でした。カボチャやニンジン等、ワインと同系統の色素と甘い風味を持つ野菜を香ばしく焼いたものを付け合わせにすることで、さらにマリアージュのクオリティをアップすることができます。


最後に

6月も有難いことにたくさんのワインをティスティングする機会をいただき、選考に悩みましたが、今回も自信を持っておすすめできるラインナップとなりました。ぜひお料理と合わせてお楽しみくださいませ。

次回はまた1ヶ月後に、7月度のベスト3を公開させていただきます。これまでに発表したアイテムも合わせて、今後のワイン選びの参考にしていただけるととても嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。Twitterでも引き続きよろしくお願い致します。

ワインディレクター 田邉 公一




最後までご覧いただき、心より感謝いたします🥂