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福島県の銘酒と焼鳥のペアリング

はじめに


福島県の金賞受賞蔵である「有賀醸造」より、杜氏の有賀裕二郎さん、有賀裕輝さんご兄弟をお迎えして、料理と日本酒のペアリングディナーイベントを麻布十番「麻布とさか」にて開催。

私自身も以前より注目していた酒蔵で、2021年末に現地蔵元にも訪問させていただきました。その後、2年連続で金賞を受賞されたのは、私自身もとても嬉しく思っています。

その後あらためてテイスティングする機会もいただき、X等でもご紹介させていただいていた「陣屋」「生粋左馬」の珠玉のラインナップが今回さらにパワーアップして登場。告知リリース後、前回以上に早いスピードで即満席となりました。

生粋左馬


有賀醸造 陣屋・生粋左馬

ではまずは有賀醸造様について、蔵元様よりいただいた情報とメッセージ、今回お招きした有賀氏のプロフィールを詳しくお伝え致します。こちらを読んでいただくことで、どんなお酒なのかをしっかりとご理解いただけると思います。

○有賀裕輝

有賀醸造合資会社 蔵人
平成元年 福島県白河市に生まれる。
平成20年 東京農業大学応用生物科学部醸造科学科に進学。
平成24年 東京農業大学応用生物科学部醸造科学科卒業。
同年卒業後、東京都内の酒類卸売販売会社に入社。
平成26年 有賀醸造合資会社に入社、現在に至る。

~一生の粋な酔いを~
有賀醸造は1774年(江戸時代 安永3年)に、当時越後高田藩の飛び領地であった福島県白河市東釜子地区(旧福島県東村)にあった「釜子陣屋」から酒造りの命を受け、その歴史が始まりました。
当地区に流れる良質の水は、阿武隈山系を源流とする阿武隈川上流の伏流水。カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が豊富に含まれた福島県内では珍しい「中硬水」です。そして福島県南部の豊かな大地から育まれる酒米。これらが今日に至るまで地元の方たちに愛され続けてきた要因であると考えております。
「一生の粋な酔いを届けるために」 
~震災後見えてきた有賀醸造の「これから」~
有賀醸造は震災前まで一介の「桶売り」に過ぎませんでした。震災後、蔵に戻ってきた現杜氏、有賀裕二郎の手によってその酒質は劇的に向上します。
有賀裕二郎杜氏は「米、水、菌、そして地域の特性を完璧に活かした酒造り」「地元の人と自然と文化を大切にすること」を掲げ、弊蔵の新たな酒造りがスタートしました。
有賀醸造の酒質は「芳醇辛口」自然の恵みと人の和、そして進歩し続ける技術によって弊蔵の酒質は進化し続けております。
「令和3年度に蔵史上初、そして令和4年度、2年連続となる全国新酒鑑評会金賞を受賞したことにより、有賀醸造はより高いステージに上り詰めることができました。そして今年は創業250周年、会社設立100周年を迎えた節目の年。新しい一歩を踏み出した弊蔵が醸すお酒と麻布とさか様の素晴らしい料理、そして尊敬する田邉先生と共に「粋で楽しい夜」をお届けします!」


焼き鳥と日本酒のペアリングコース


それでは今回のディナーでお出ししたお酒とそれに合わせて供出したお皿の数々をご紹介したいと思います。

今回は福島県のお酒にペアリングするということで、全て福島の伊達鶏をご用意。鶏と合わせてお出ししたお野菜やフルーツも、福島県の旬の食材を意識して選んでいます。


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