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ワインから発想した料理を完成させるプロセス /南アフリカのロゼワイン編

はじめに


南アフリカワイン専門のワインショップ「アフリカー」が新たにオープンした、南アフリカワインと料理のペアリングに特化したレストラン「ヘルマナス714」

ご縁をいただき、ワインディレクターとして参画させていただいています。

こちらのお店は、全てのメニューに合わせて南アフリカのワインをペアリングするという、他では類を見ないワインレストラン。

今回は、ゲストの方からリクエストをいただいたワインから発想して生み出した特別メニューをご紹介致します。

お気に入りのワインに合わせた、相性の良い料理を考える時のヒントにもなると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。


南アフリカのロゼワイン

今回のテーマとなるのがこちらのワイン。南アフリカのロゼワインで、フレッシュな辛口タイプ。

熟したオレンジやフローラルアロマ、ドライハーブの香りが奥に感じられ、貝殻のようなニュアンスもある。ジューシーで生き生きとした果実味が心地よく広がる素晴らしいワインです。

KWV ラボリー ロゼ 2020 
 

原産国/地域:南アフリカ/ウェスタン・ケープ
タイプ:ドライロゼ

主要ブドウ品種:カベルネソーヴィニヨン41.1%、ムールヴェードル28.3%、シラーズ13.6%、グルナッシュ11.6%、サンソー5.4%

アルコール:13.2%

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ワインから発想した料理を完成させるプロセス


これは私が長年よくやってきた手法なのですが、ある特定のワインからレストランの料理を生み出す場合、まずはそのワインが生まれた土地について調べ、その後、外観、香り、味わいから連想する食材、調理法を片っ端から書き出していく。

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