第二言語教育の「常識」 ─ 基礎日本語教育を考える(4)
前回は、言語活動従事という見方を提示し、それに関連して、言語技能ではなく、言語活動に従事する言語技量という形で発達していく日本語の能力を捉えることを提案しました。そして、日本語の上達を支援するというのは、言語知識の拡充と言語技量の増強を同じ並行的に行う状況を設定して、その中での具体的な支援と促進の行為を行うことだと述べました。そして、表現活動中心の教育でこそそうした日本語上達支援を有効に展開できると主張しました。
今回と次回は、少し「一休み」のような感じで、音声の指導と書