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【essay 9】ポップコーンの謎

ハッタリストです。今日はポップコーンの話をします。

ポップコーンと言えば映画館や遊園地、もしくは自宅での映画鑑賞の際に手元にあることが多い一品です。クリスピーな食感と、塩やバター、キャラメルなどの風味が魅力ですね。しかし、あの一見するとただの食べ物の中には、素晴らしい科学の原理が隠されています。

ポップコーンが「ポップ」と音を立ててふくらむのはなぜでしょう?まずはそのプロセスを考えてみましょう。

ポップコーンは「穀物」の一種で、その中には水分が含まれています。コーンを加熱すると、内部の水分が蒸気になり、プレッシャー(圧力)が高まります。そしてある一定の圧力に達した時、一気に外側の殻が破裂します。これが「ポップ」という音を立てる瞬間です。そしてその破裂と同時に中の澱粉質が一気に膨張し、瞬時に冷えてパフ状になるのです。

この過程は熱による膨張と冷却による収縮という物理学の原理によって説明できるものです。しかし、一方でこれは食品科学の面白い一例でもあります。なぜなら、他の種類のコーンではこのような現象は起こらないからです。ポップコーンの特異性は、その硬い外殻と内部の特殊な澱粉構造にあります。他のコーンは外側が硬くなく、また中の澱粉の構造が違うため、同じようには膨張しません。

実は僕がこのポップコーンの話をする理由は、ひとつには科学への愛情からです。でももうひとつの理由は、僕がこのポップコーンの現象について説明できると思っていた友人から突然質問されたからです。彼の質問は、「ポップコーンはどうして跳ねるの?」でした。僕はこの問いに正確に答えることができず、それが僕の誇りを傷つけたのです。だから、今回このポップコーンの話を書くことにしました。

ポップコーンに込められた科学の面白さを感じていただけたでしょうか。これからも私たちの生活の中に溢れている「科学」について考察し、それを楽しむことができるようになればと思います。

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