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子ども支援の取り組み@宮崎県

宮崎県内での子ども支援について、調べてみたので、まとめておく。他の地方も同じだろうけど、東京と比べると、対策に10年弱くらいの遅れがあるように感じます。

子どもの貧困対策推進計画

まずは、2016年3月(2015年度・H27年度末)に出た「宮崎県子どもの貧困対策推進計画」。宮崎県の子どもの貧困率は、19.5%と全国で6番目に高い。生活保護世帯の18歳未満の子どもの数も、7年間で1.3倍になるなど増加傾向にある。ちなみに、沖縄は全国1位、九州も福岡が5位、鹿児島が3位と貧困率が高いものの、対策が遅れていることは、よく知られている。

その後、県内の各市でも2017年度前後で「子どもの貧困対策推進計画」が策定、もしくは策定が進行しているよう。
※ 順不同、検索してすぐに出てきたものへのリンクを貼っています。
日向市串間市えびの市小林市高鍋町延岡市西都市都城市
実際の取り組みは、これからという自治体がほとんど、という状況ではないでしょうか。

宮崎県の取り組み

今年度、「子どもの貧困対策推進計画」を踏まえて、外部への委託業務が出てきているようです。ネットでは出てきていませんが、計画の策定以降取り組みや検討を進められてきたのでは、と思います。県のホームページで「子どもの貧困対策」で検索すると、いっぱい出てくる。
みやざき子どもの未来応援コーディネーター養成研修業務(昨年H29から継続のよう)
子どもの貧困対策人材育成研修業務
宮崎県生活困窮世帯の子どもの学習支援事業業務
人材育成、コーディネーター養成が委託事業として成り立っているのが、特徴的か。また県で「学習支援事業」を委託するケースも珍しいのではないでしょうか。次で見る通り、担い手が少ないのが課題なのではと思う。

NPO等での取り組み

湯浅誠さんが書かれた以下の子ども食堂の記事は、一時ネットで話題になりました。一般社団法人日本プレミアム能力開発協会という団体で、「プレミアム親子食堂」や「宮崎子ども」などの支援活動をされているよう。

児童養護施設での支援活動をされているSwing-Byという団体さんの記事もありました。

特定非営利活動法人みやざき教育支援協議会@宮崎市
ホームページには、「児童生徒のICT学習能力の育成と教職員のICT活用力の向上、校務情報化などを支援する団体です。」「会員はICT業務に関心を持つ教職員(現・退職者)を中心に、大学や地元IT企業、ボランティア団体などから募り、産学官によるコラボレーションで地域活性化、社会貢献に取り組んでいます。」とあり、eboardの活用に関心を持って頂けるかも。
無料学習塾 レインボースクール@宮崎市(スタッフ募集ページのみ)
NPO法人 家庭・青少年教育ネットワーク@宮崎市(社会福祉協議会ページ)
学習支援悠遊@宮崎市(NPOポータルサイトのみ)
一般社団法人らしくサポート@都城市
特別支援の領域にもなりますが、以下も教えて頂いた子ども支援団体。
MCS みやざき子どもサポートリンク@宮崎市

他にもネットに上がっていない活動や団体はありそうですが、、、数が少ない。やはり、担い手が少ないのでしょうか。

取り組みの連携

そんな中、県内30の団体によるネットワーク「みやざき子どもネットワーク」というものができたそう。やはり、ネット上ではカウントアップできない団体もたくさんありますね。
「ネットワークには、既存の子ども食堂や子どもの学習支援団体、大学教授らの団体や個人が参加している。主な団体は、みやざきママパパhappy、親子食堂に取り組む「日本プレミアム能力開発協会」、児童養護施設から大学に進む学生の支援をする「スウィングバイ」、児童養護施設さくら学園(いずれも宮崎市)など。」とのこと。

どんな活動をされているのでしょう。

地方の子ども支援の課題

宮崎以外にも、地方に伺うことも多いのですが、地方の子ども支援には、都市部にはない様々な課題があります。eboardの性質上、学習支援に内容が偏ってしまうかもしれませんが、例えば以下のような課題。
・大学の数、生徒数も少なく、東京では一般的な「大学生による学習支援」が実現しづらい。宮崎だと市内に思しき所として、宮崎大学、宮崎公立大学があります。公立大は中心部にあるものの、規模は小さく、宮大は遠い。
・中核市(宮崎では宮崎市)を出ると、また中核市内でも周辺部になると、学校や家庭が地理的にバラついている。「〇〇で学習支援します!子ども食堂します!」となっても遠い。集まれない。生活保護家庭は、原則車がない。

こうした現状を踏まえると、対策計画などにもある通り、子ども達が集まる拠点となっている「学校をプラットフォームとした対策」が有効なアプローチに思えます。そこに地域の資源を組み合わせて、取り組みを考えていく。

私ができること

宮崎には、休日・週末を中心に月10日ほどはいます。これをご覧になられた宮崎県内の行政の方、先生、支援団体の方に、私が個人として、またNPO法人eboardとして提供できることに、以下のようなものがあります(1つ目・3つ目は、特に宮崎に限ったものではありません)。
学習サイトeboardは、公立学校やボランティアの取り組みでは、無償でご利用頂けます。個人や家庭内での利用については、特に申請などなくとも、ご利用頂けますし、私たちの方での一括アカウント発行も可能です。詳しくは、以下をご覧ください。
>> 公立学校・NPO等でのご利用について
・eboardの導入時や利用開始時に、研修や現場で直接子ども達の学習のサポートに当たれます(必要経費をお願いすることもあります)。現場での取り組みとして定着するまで、ボランティアとして許容できる範囲で、伴走します。
・eboardの活用有無にかかわらず、学習支援やICT活用についてのコンサルティングができると思います。私自身が学生時代から学習塾・学習支援での経験があると共に、全国の学習支援の現場に伺い、研修をし、実証してきました。

お力になれるところがあれば、eboardのサイトからお問い合わせください。
https://eboard.zendesk.com/hc/ja/requests/new

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