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【其の2】過去にやらかしたこと

お久しぶりです。ずいぶん投稿がサボりがちになっていましたが、やっと時間に余裕が出てきましたので、表題の件について書いていきます。

■内容

前職(やらかし其の1とは別会社)にて、某大手芸能事務所のポータルサイトを移管するということで、サブPM的な位置付けでアサインされました。メインPMがいるのになぜ?と思いましたが、当時の僕は音楽系サイトを多く対応していて、音楽関連は古谷みたいな風潮があったので、それの影響だったりします。
ただし当時の僕の稼働は別の某大手芸能事務所A社のFCサイトを3つ、着メロサイトを1つ、デコメサイトを1つを保守運用しており、さらにA社のFCサイトを1つ新規でプロジェクトを立ち上げている最中のサブPMとのことで、マジかよーーーと思いつつも、当時のPMがこの会社に入るキッカケ(紹介してもらった)だったこともあり、しぶしぶOKしたのですが・・・これが過ちになるのでした。
※ブラックな社風だったので断るということができなかったんですよねぇ。いまの会社は嫌なら嫌といえる環境ではあるけど僕は無理だな(笑)

さて、続きます。

■体制から失敗した感
移管の話は以下の会社と行っていました。

・依頼があったクライアントさま(某芸能事務所の運用担当)
・システム周りをお任せする外注さん

基本にはクライアントさまと要件を詰めながら進めていく形になりますが、この時は内容を全く変えずにシステム構成だけ変更してくれというだけの内容となり、そこでメインPMが取った行動はやってはいけない外注に丸投げというもので、既存サイトを見て同じ作りで開発してねというものでした。
ここでこの外注さんも了解しました!なんて言うものだから、ほとんど何も管理せず任せていたため、こちらの体制もメインPMとサブPMの僕2人だけで進めることで、だんだんと雲行きが怪しくなっていきます。

一応要件はまとめたものの・・・

とりあえずシステム周りを含め外注さんに丸投げだったので、以下のことを実施いただきました。

・既存システムの機能整理
・開発スケジュール
・システム構成、インフラ構成の確認

整理いただいた情報をクライアント様に説明したもののシステムに関しては疎く、全部お任せしますという感じだったので、割とうまく進んでいるように見えたのすが、移管するデータを考慮に入れておらずここがボトルネックとなるのでした。

■めっちゃブログの数が多かった

このサイトは複数のアーティストが存在しており、それぞれのアーティストがほぼ毎日ブログを更新していました。そのためデータ量も膨大かつ、フォーマットがアーティストごとに異なるため、それぞれのアーティストにあったページを用意しなきゃいけないというもので、データ移行をスムーズに行えると思ったものの、何かしら手を加えないとうまく表示されないということが発覚したのでした(詳細はすいません、忘れてしまいました)

そこで発生したのが、ブログが既存のサイト同様に表示されるのか確認と表示されない場合の修正作業となります。

■連日泊まり込み・・・

これがキツかった。上述しましたが自分が担当しているプロジェクトだけでもほぼ毎日終電だったので、このブログの手直しは徹夜で対応しないととても間に合いませんでした。他のメンバーに声をかけて応援をと思い、メインPMに何度も相談したのですが、外注さんに任せておけば大丈夫でしょと状況を理解しておらず、1人でコツコツ手直しをする日々が続いていたのでした。この時点から開発部長にエスカレーションをあげるか悩むようになったけど、実際は声をあげれなかった。いま思えばメインPMを立てていたのかなぁ(ただし、ここで声をあげていれば炎上は避けられていたのかなとも思う・・・)

■納期遅れ

納期が遅れるということはプロジェクトマネジメントをやっている中で一番あってはならないものだと思っています。実際にメインで担当している時はよほどの理由がない限り間に合わす方法を考えます。ちょっと強引な考えになりますがそれって10億円あっても間に合わないの?から考え、それを深堀することで対策を検討することが多く、実際に別プロジェクトでサブPMをやっていた時は3000万円の赤字で納期間に合わせたことがあります(強引に別の外注会社を引っ張ってきて、既存外注会社に乗り込みほぼ軟禁状態で・・って、これも別の話で書くか)
結果としては真っ赤になりましたが、クライアントさまの期待(納期に間に合わす)に応えることはできたので、友好関係は継続したのでした・・・が、その束の間、別の問題でその会社に出禁になるっていう何とも言えない結果に。

少し話は逸れましたが、納期に間に合わせることができませんでした。絶対リリースに間に合わない!と思いながらも1人でコツコツ深夜3時頃にブログの確認と修正作業を行っていてのですが、どうあがいても10時のリリース間に合わない・・どうしようもう無理だと張り詰めていた糸が切れてしまい、開発部長に報告しようとなりました。ただしメインPMはリリース前日なのにいないため(翌日出張だからという理由で帰っていた)涙ながらに自分が開発部長にエスカレーションしたのを今でも鮮明に覚えています。
絶対に怒られるし怒鳴られるだろうなぁということを想像していた僕に対して部長からの言葉は以下のものでした。

たった1人でよく頑張った!今から行くから待ってて!

いやー、泣いた。マジで泣いた。本当に頼れる人だし、この人がいれば何とかなることが多かったから早く報告すればよかったと何度も後悔しました。メインPMがすべきではなく、僕がさっさとすれば良かったんだなぁとも。

開発部長が来てからのこと

まずはメインのPMに本当にリリースできるかの確認(メインPMは強制呼び出し、出張取り消し)いけますよ!との答え。僕は無理!との答え。でもメインPMがいけるっていうならリリースしようとのことになりました。

リリースしました。
そこで問題は起きました。

そもそもこのサイトのテストはどうしていたのか?それも外注さんに丸投げでした。僕はもっぱらブログデータの移行と確認。その他の機能はほぼ見ていません。僕のテストアカウントは外注さんに登録してもらっており、普通にブログの動作確認は行えていたのですが、リリース後に以下の問題が発覚します。

docomoのUID頭2バイト問題

docomoのUIDは00から始まるパターンと01から始まるパターンの2種があり、頭2バイトは省略するというものでしたが、この外注さん、そのまま頭からデータを利用していることがわかり、ログインできないという問題が確認されたため、リリースして5分でメンテナンスを入れることに。

その他にも外注さん担当分のブログデータは入っておらず、機能はロクに動かずの状態で、これには開発部長も激怒。外注さんと呼び出しメインPMを僕も含め対策を検討したものの、できていない部分が多すぎるため、一つずつ潰していくことに。

結果

なんとかリリースはしましたよ。メンテナンスをいれてから一ヶ月後に。
その間、メンバーを増やしまくり、外注さんの会社に終日行き指導するなどこの一ヶ月はほんと地獄のような日々でした。ほとんど家に帰れず会社に泊まり込み・・深夜になると開発部長のDJパワーが発揮され、巻き添えをくらったみんなは眠い中、爆音を聞かせられるというパワハラっぷりで(でもすごい人)こんな経験は2度としたくないわーと思うほど今でも強烈に印象に残っている案件となるのでした。

何が過ちだったのか

メインPMに任せっきりになっていたこと、それに加え、僕自身が全く動けなかったことだと思っています。自身でメインに見ているプロジェクトがある以上、こちらがメイン業務として捉えてしまっていたことに尽きます。
また外注さんとも対応もメインPMがやるだろうと思っていた部分もあり、もっと自分が率先して動けばよかったと振り返ったものです。そうすればここまで炎上することはなかったかな。
あとは役割分担もですね。メインPMは営業寄り、僕もどちらかというと顧客折衝がメインとなり、2人ともシステムをほぼ見ていませんでした。炎上してからシステム担当をアサインしたらすぐに問題点、改善点を洗い出してもらい、問題は時間はかかったものの終息に向かっていきました。それ以降、僕はシステムに詳しい相方とセットで仕事をするようになり、お互いの得意とする部分でこの後もプロジェクトを立ち上げていくのでした。

ちなみに現職のゆめみではメインPM、サブPMの2名で動くことが多く、どちらか片方が欠けてももう片方がいれば案件が回るような取組を行っています。これは別で記事にしますが、現在動いているプロジェクトがある中、有給取り放題制度を利用した際もサブPMの方がいらっしゃったので、お休みをいただくことができました(心から感謝です)

最後に

最終的にはリリースできたものの、この炎上案件は黒歴史を振り返ってみてもワースト1に位置付けするぐらい大変なプロジェクトでした。そもそもほぼ毎日終電だったのに、1ヶ月近く会社に泊まり込んだり、4徹を経験したのもこの案件が初です。いやー、4徹はマジでやばい。打ち合わせの最中に発狂しそうになったのは後にも先にもこれ一回だけで人間寝ないとダメだなと悟ったのも良い経験?となりました。

ではまた。

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