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モダンアート大好きクラブに所属しているので、そろそろ全部のセリ方法を覚えたい!


 モダンアートは、巨匠ライナー・クニツィア氏の作ったゲームの1つである。1人1美術館を経営し(ゲームに経営要素はない)、他の美術館(=プレイヤー)から出品される絵をさまざまな方法でせり落として買い集めるゲームである。基本的に絵の出品者とお金をやりとりするのがこのゲーム独特なところである。毎ラウンド終了時に買い集めた絵を全て銀行に売却して換金するのだが、その時の画家の人気度によって絵の値段が高騰したり、落札額を割ったり紙クズになったりしつつも、最終的に一番お金を持っている人が勝ちのゲーム。めちゃくちゃ面白いが、美術館なのに自分の手元に絵が全然残らないのが残念といえば残念。あとゲームの面白さには全く関係ないが、日本版のモダンアートは絵のクセが強すぎて個人的になんか購買意欲が湧かないものもあるため、いつかドイツに行ったら違うバージョンのモダンアートを手に入れてやってみたい。

【定期】モダンアートやりた~~~~い!!


 【定期】モダンアートやりた~~~~い!!とは、4ヶ月に1回ぐらい訪れるとにかく絵をオークションで競り落とし換金したくなる病気である。ボドゲにまぁまぁ慣れた人3人以上集まれば開催可能。気に入った(笑)絵画をオークションで競り落とすという海外セレブのような気分を味わえてたのしい。

 セリと全く縁がない生活をしており、3、4ヶ月に1回程度のプレイ頻度では一声とか指し値とか言われてもいつも分からないので、ここに言い換えやすい一言も含めてまとめることにした。

①公開競り 「いわゆるみんなが想像するオークション」

矢印が書いてある

 出品者を含む全員が自由に金額を叫んで値段を上げていき、誰も上げられなくなったら最高金額を言ったプレイヤーがその値段で絵を落札する。出品者が落札したら銀行にお金を払って購入する。これは公開競り以外の購入方法でも全て同じ。
 誰も何も言わなかったら、出品者が無料でその絵を獲得する。

②一声 「値段をつけるチャンスは一度だけ」

時計回り矢印が書いてある

 出品者は値段をつけずに出品者の左隣の人からいくらで買いたいか宣言する。買いたくなければパスしてもよい。以降またその左の人がそれよりも高い値段をつけるorパスするか選び、出品者にまわってくるまで続けて、一番高い値段をつけた人が出品者に言ったお金を払って獲得する。出品者が最後に最高値を更新し、銀行に払って買ってもよい。2周目にはいかないので、値段をつけるチャンスは自分の番がまわってきた時1回だけ。
 全員パスして出品者に戻ってきた場合は、出品者が無料で絵を獲得する。

③入札 「あぁ、握り拳のやつね。談合で問題になるやつ。」

黒マルが書いてある

 出品者含め全員が、その絵をいくらで買いたいか手の中にお金をにぎりこむ。買いたくなければ何も握らずに拳を出してOK。全員拳を出したら一斉に手を開く。一番多くお金をにぎっていた人が出品者にお金を払い、絵を獲得する。
 1人も握っていなかった場合は出品者が無料で獲得する。出品者1人だけ握っているという悲しい状況の時は、それを銀行に払って絵を手に入れる。

③指し値 「ヤ○オク!でいう即決。すべては出品者次第。だけど欲張り過ぎ注意!」

$ドルマークがついている$

 まず出品者がいくらで買って欲しいか宣言する。その左隣の人からその値段で購入するorパスを選ぶ。購入すると宣言したらその時点で即落札となる。パスしたらそのまた左隣の人が購入するかどうか決める・・・という風にまわっていって、誰もその値段で買わずに出品者に戻ってきたら、言った値段で出品者が銀行に払って購入しなければならない。

④ダブルオークション 「どの方法でオークションしようか…」

左がダブルオークションのマークカード。
この場合は、この絵2枚セットを一声形式で売る。

 ダブルオークションがついているカードは、同じ画家のダブルオークション以外の絵もう1枚と一緒に出品する。オークション方法はもう1枚の方法に従う。落札した人が2枚とも絵をゲット出来る。

 もし同じ画家の絵を持っていなかった場合は左隣の人、出せない(出したくない)ときはそのまた左の人に…という風に巡っていって2枚目の絵を出してもらえるが、落札されたお金は2枚目を出してくれた人が全て獲得するという甚大なデメリットが存在する。ダブルオークション単体は、ラウンドを終わらせたくて、出品される絵が5枚目になるか!?どうか!!??みたいな時以外は出さないほうが良い。

 誰も2枚目を出さずに出品者にまわってきたら、ダブルオークションの絵1枚を無料で出品者が手に入れる。

 以上がこのモダンアートで使われるセリの全てである。今後この記事を参考にしていただき、プレイヤー全員が一斉に説明書をのぞきこまなくても済むように願っている。