映画批評:「借りぐらしのアリエッティ」(1)
はじめに
この映画は、見終わっても、ほとんど何も感じなかった。
いい意味でも、悪い意味でも、特段何も感じなかった。
ジブリの映画は、初期の頃の作品はおもしろかった。だが、「ハウルの動く城」や、「崖の上のポニョ」を見て以降、ジブリの映画にはもう全く期待しなくなっていた。
いや、それどころか、「ハウルの動く城」や、「崖の上のポニョ」のあまりの支離滅裂さとストーリーの完全な破綻に憤りを感じて以降、ジブリ映画は、格別に支離滅裂な映画であると覚悟した上で観るようになった。