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【小日向台町小学校改築】計画の概要と問題点まとめ

このnoteは、文京区が明らかにしている文京区立小日向台町小学校の改築計画について発信していきます。このまま計画が進んでいくことに危機感を持ち、問題提起と情報周知のためにnoteを開設しました。


工期8年!小日向台町小学校の改築計画概要

文京区立小日向台町小学校は丸ノ内線の茗荷谷駅と有楽町線の江戸川橋が最寄り駅で、文京区の南西部を学区としています。閑静な住宅街の中にあり、現在約600人が学んでいます。
この小日向台町小学校に、校舎の改築(建て替え)計画が持ち上がっています。現在明らかになっている計画は、以下です。

● 工期は8年

● 敷地内に仮校舎を建てる“自校方式”で建築

● 校庭に仮校舎を建てるので、工期中校庭が使えない

● “改修”ではなくて“改築”(解体して建て替え)

工期8年はあまりにも長く、小学校1年生が中学3年生になるほどの期間です。外に出て遊ぶことができない学校で学ぶことを、8年もの間子どもに強いる計画になっています。

この改築計画はどこで議論されたの?

小日向台町小学校の改築計画については、2021年に小日向台町小学校の改築について検討委員会が設置され、文京区と地域や小学校などの代表者が参加してこれまでに7回開催されてきました。

しかし、工期が8年であることは、7回の会議中、2022年11月に実施された6回目の会議で初めて区から明らかにされました。しかも詳細な説明が区からあったわけではないので、会議でも議論になっていません。

そのような状況であるにも関わらず、文京区は「PTAや地区の代表者が検討委員会に出席しているので、代表者から保護者や地域住民たちに改築計画について周知されている」という見解になっています。

しかし、多くの住民や保護者は、この計画内容を知りません。

会議において、区からは詳細な説明や根拠は示されず、議論にもならないような状態で、決定事項として進められようとしていることに強い危機感を感じています。

自校方式が当たり前?そんなことはありません!

「文京区は都心だし、小学校の周りに仮校舎を建てられるような土地もないだろうし、校庭に仮校舎を建てる“自校方式”でもやむを得ないのでは?」

と思う方がいるかもしれません。

しかし、小日向には土地があります。

小日向台町小学校から数分のところに、国家公務員小日向住宅跡地(以下、財務省跡地)という広大(7,000㎡、崖地もあるため実質使えるのは4,500㎡とも言われている)な土地があります。

この国家公務員小日向住宅(以下、官舎)の建物があった頃から、近いうちに解体されて土地活用が検討されることはわかっていました。さらに、小日向台町小学校も戦前に建てられた校舎なので、近いうちに建て替えやリフォームが必要になることもわかっていました。

そのため、住民や保護者から

「財務省跡地に仮校舎を建てて、小学校を建て替えたり修繕したりすればよいのでは?」

との声がすでにあがっていました。

財務省跡地の一部に仮校舎を建てれば良いのでは?

住民や保護者の要望は実現することなく、財務省跡地は特別養護老人ホーム(以下、特養)を中心とした施設になることが決まっています。
(この経緯もだいぶ疑問があるのですが、それは追ってこのnoteに書きます)

現在の跡地は建物は解体され、更地になっています。

介護需要が逼迫している今、特養が必要なことは十分にわかっています。

しかし、広大な土地なので、一部に仮校舎を建てて、特養を建てることは可能なはずです。

しかも、仮校舎は旧校舎解体から新校舎竣工までの数年です。敷地内に仮校舎を建てる自校方式で工期が8年かかる試算ならば、別の土地に仮校舎を建てれば工期は半分以下で済むと思われます。

文京区に明確な根拠の提示を求めます。

小日向台町小学校の改築計画は、近隣に土地があるにも関わらず、工期8年もかかる自校方式を前提にして進められようとしています。

なぜ、自校方式なのか
なぜ、財務省跡地は使えないのか
なぜ、改修(リフォーム)ではなく改築(建て替え)なのか

これらに対し、区からは明確な根拠は示されておらず、説明会の予定もありません。
(改築を発注する事業者の建築計画ができたら、開催するそうです←すべて決定してから説明会を開きたいようです)

そこで小日向台町町会は文京区に対し、「小日向台町小学校の改築に関する意見および要望」で、早急な説明会開催と計画の再検討を求めました。

しかし、区からの回答(メール)は、小日向台町町会の要望書に対して「すべてできない」というゼロ回答でした。


子どもたちは8年も校庭なし、騒音と振動の中で学校生活を送らなくてはならない。
近隣住民は8年も騒音と振動の影響を受け、工事車両の危険に怯えなくてはいけない。

そんな状況をもたらす区の決定をこのまま受け入れることはできません。

このnoteでは、この「小日向台町小学校の改築計画」について、これまでの住民や保護者の動き、区の対応などについて、発信していきたいと思っています。

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