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『100日後に死ぬワニ』について思うこと|#96

こんばんは。こひまるです。
連休は予定があるため、最終話当日に書けない…と思い、本日最終日を目前に記事を投稿することにしました。

今話題の『100日後に死ぬワニ』の連載が始まってからのエピソードと、思うことを書き綴ります。素敵な作品を忘れないためにも。


[1] 『100日後に死ぬワニ』とは

イラストレーターきくちゆうき氏によって描かれる4コマ漫画。
主人公のワニくんが100日後に死ぬ(?)という設定のもと、2019年12月12日に連載が開始された。

何気ない1日を過ごす主人公のワニくんの日常生活がメインストーリー。ネズミくん、モグラくんなど、登場人物はさして多くないものの、心優しいキャラクターが多く読者を惹きつける。

ワニくんの最期の結末を見守りたい・見届けたいというユーザーから注目が集まっているようで、作者の漫画投稿ツイートに対し、各話10〜15万いいねほどが寄せられるのは必至。
ワニくんは死ぬのか、死なないのか、本当に死んでしまうなら死因は?などの考察も含め、話題となっている漫画である。

連載開始が本日で99日目、ということで、明日で連載最終話を迎えるワニくん。

お花見にウキウキするワニくんが99日目…。
個人的には、やっぱり死んでしまうのだろうなあ、と思いながら、ならば死因は?と思いを馳せている今日この頃です。



[2] メディアからの反応

もちろん、これだけの反響があるのであれば、メディアからの注目度も高いワニくん。

ライブドアニュースでは、ニコニコ生放送で「ワニくんの最後を見守る放送」が明日3月20日(木・祝)の0時から行われることが取り上げられています。


また、株式会社SWが運営しているストリートカルチャー・マガジン『StoryWriter』には、対談の記事もあがっていました。

ざっくり要約すると、以下のような内容です。

・ここまで反響があるとは思っていなかった。
・ユーザーの反応によって、ストーリーが左右されることはない。
・1個1個の作品にテーマやメッセージを込めており、本作では「死生観」を表現したかった。
・「死」を考えてもらうために、「生」を用いた作品にした。

ワニくんファンには必見の対談でございます。
特に、表現方法はなるほどなあ、と大変勉強になりました。




[3] 100日後に死ぬ確率

さて、連載を追っている方、またこの記事を読み進めてくださった方は、こんな疑問が浮かんだのではないでしょうか。

人間が、後100日間生きていられるはどのぐらいなんだろう?

私もこの疑問をもったうちの一人です。
そんな疑問に連載すぐに答えてくれていたのが、Kintaさん。

日本人の年間死亡者数は約130万人、100日あたり約36万人なので、日本人1000人中約3人は100日以内に死ぬ。
つまり単純計算で、このツイートをいいねした人間のうち200人近くはこのワニより早く死ぬ。

わかりやすく現実を突き付けてくれています。
1,000人中3人ということは、333人に1人が100日以内に死んでいる計算ということ。数字に置き換えると、かなり自分ごとのように感じます。



[4] 個人的に思うこと

作者が最も伝えたいこと、それは毎日後悔しないように生きて欲しいということだと、私は考えています。次点で、物事をあまり難しく考えすぎず行動しては?ということも伝えたいのではないかと。

この連載期間中、少なくとも何十万人という人が生と死について思いを馳せました。しかし、恐らく連載が終わってしまうと同時に、またワニくんを忘れてしまうのではないかという懸念もあります。

ただ、100と言う数字を見た時、何か悩んだ時や立ち止まった時、動物園に行った時、ワニくんの日常と自分の日常が重なる時になど、ふとワニくんを思い出す、そんな存在にはなったのではないかと思います。

対談で作者も仰っている通り、「お年寄りに席を譲らず後悔した」などの小さいエピソードすら、どこか心に残ってしまうものがある。胸を張って今日1日を全うできた!と言えない小さな後悔。

私も、特に大学生になったあたりからは、この後悔を無くそうと尽くしてきました。でもやっぱりどこか甘えてしまう部分がある。

おやすみの日に予定していた掃除を一部しかやらなかった、勉強をサボって漫画を読み続けてしまった、などなど。

でも、それでもその日、その瞬間、自分の中で後悔が無かったと思えるように生きれば良い、サボるなら中途半端にサボるのではなく、全力でサボる。私はそう前向きに捉えました。笑

主人公がワニであることもまた、本能的に動いても良い部分もあるよね、という提案だと捉えています。あまり難しく考えず、シンプルに。悩みに悩んで立ち止まってしまうのであれば、まず動いてみよう、とかとか。

本作のファンなので、一人でも多くの方がこの作品から何かしらの影響を受けてくれたら良いなあ、今日はそんなお話しでした。



以上!

ああ、明日が来て欲しく無いけど、やって来てしまう…。ワニくん…。と言っている間に、いつ自分が命を落とすかはわかりません。ワニくんよりも早い可能性だってある。

今日この後も、大切に生きよう。

さて、明日は面白くて頑張ったお話しでもしようかしら。
本日はこの辺で!暦通りの方は良い休日をー!



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