任期満了を迎える衆議院
2021年は10月に衆議院が任期満了を迎える。
最近までうっかり来年だとばかり思っていたが。
戦後、衆議院が任期満了解散となったのは筆者が生まれた1976年だけ。当時は三木武夫内閣。
それはロッキード事件で前首相の田中角栄が逮捕され、政治不信の高まりと自民党への嫌悪。親分田中の逮捕を許可した三木に対する田中派の攻撃、次期首相をめざす大平正芳や福田赳夫らによる『三木おろし』が吹き荒れる中、三木による驚異の粘り腰の結果だった。
衆院選で自民党は議席を減らし、三木は政権を降り、後任には福田赳夫が就任する。
その後も自民党の激しい権力闘争は続き、80年の衆院選真っ只中に時の首相、大平正芳が倒れ、命を落とす不幸にもつながる。
参議院と違い衆議院は任期途中の解散が認められ、4年の任期と言いながら3年目くらいに解散されるのが常である。
今年は45年ぶりの任期満了解散があるかもしれない。なんといってもコロナである。本当なら選挙どころではないはずだ。
どういう選挙戦になるのか。人々は現状維持と変化のどちらを選択するのだろう。いずれにしても目先のコロナ対策しか争点にならないことが心配だ。
もちろん大事なことだが、コロナ後の社会をイメージした政策を訴えるこそが求められる。
もう元には戻れないのだから。
※画像提供:山口県に住む妹
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