TBS公開質問状への回答

TBSラジオ「荻上チキ・Session」

        【公開質問状】

選挙戦でお忙しいところ申し訳ありません。

【1】~【10】までの質問があります。出来る範囲でお答え頂けたら幸いです。

【1】公務員の労働環境の整備ついて伺います。全国でも公務員の非正規化や外部委託、および雇い止めが課題となっています。一方で、福祉や文化、教育サービスの拡充も求められています。人員配置、人員増強あるいは削減、雇用や外部委託について、現在の都政を見直す考えはありますか?

 一般論として、少なくとも年に1回は、点検の機会があるかと思います。その結果、増員すべきところもあれば、削減すべきところも出てくるかとは思います。


【2】満員電車対策やリモートワーク対応について伺います。満員電車対策や職場でのリモートワーク促進について、どのような対策を検討していますか?

 リモートワークについて言えば、都庁内であれ、一般事業者内であれ、職場の状況、職務内容によって決められるものであって、特別、追加的な措置を取る必要はないものと考えます。

 情報セキュリティーが甘くなって、返って別の問題を引き起こす場合があります。

 満員電車対策について言えば、コロナ禍でリモートワークが進み、混雑の緩和もあったと思います。その結果として、減便されて、やはり混雑となっております。

 増便をお願いするにしても、ピークの時間だけ都合よく働いてくださる方を見つけてくることは困難です。残念ながら、具体策はありません。


【3】オーバーツーリズムやゴミ箱の設置について伺います。インバウンド対応を進めている一方、人が集まる場所へのゴミ箱の設置や、清掃体制の整備が遅れているとの声もあります。どのような対策を検討していますか?

 ゴミ箱の撤去は進んだのは、テロ対策だったかと思います。

 オーバーツーリズムの問題にしても、東京を楽しんでいただくために、 観光客または事業者に、一定のご負担はお願いしなければなりません。


【4】気候変動対策への取り組みについて伺います。温室効果ガス削減や熱中症対策などについて、都政で出来る独自の取り組みを行う考えはありますか? あれば具体的に教えてください。

 すでにいくつかの取り組みがなされているものと思います。 ただし、過剰な取り組みについては見直していく必要があります。

 環境に優しいと言われながらも、太陽光発電など、かなり疑わしいものが見られます。

 いずれにせよ、技術の動向を見ながら考えていくことになると思います。


【5】関東大震災時における、朝鮮人犠牲者慰霊式典への追悼文について伺います。現在の小池都政では、関東大震災発災時の朝鮮人虐殺について「所説ある」としつつ、式典に追悼文を送らない方針を続けています。今後、この方針を再検討し、追悼文を送る考えはありますか? その理由と、あわせて教えてください。

 ありません。

 いわゆる「朝鮮人虐殺」はあったのだろうと思っております。そのようなことが、自分の在任中において、ないように努力はいたします。ですが、現状では約束できません。

 平時においても、流言卑語の類はあります。私自身、被害経験者です。加えて、韓国とは竹島問題、北朝鮮には核開発疑惑、その他、外国人の生活保護の問題や健康保険に関わる問題など、不満の声も聞かれます。

 このような状況では、何が起こるか分かりません。 災害時には、警察も自衛隊も多くのリソースを他の部分に費やさなければなりません。いずれの国であっても、役に立つ外国人には来て欲しい、役に立たない外国人には来て欲しくない(お帰りいただきたい)というのが基本ではないでしょうか。もし、強制連行があったのであれば、 責任持ってお帰りいただくのが政府としてすべきことではないかと考えます。韓国では、日本以上に、人口減に喘いでいると聞いております。


【6】PFAS(有機フッ素化合物)汚染問題ついて伺います。住民の健康確保の観点から、米軍基地周辺や高濃度地域への対応、排出している責任者への申し入れ、および住民の健康検査などを行うことを考えていますか?

 当然です。

 ただ、住民の皆さんには、地下水の利用を控えていただく必要があるかと思います。上水道では料金が高くて使えないという声も聞いてはおります。沖縄の嘉手納では、源泉よりも水道の方がPFASの濃度が高かったなどといった事故がありました。これは、点検した際にフィルターを交換することなく、逆向きに取り付けてしまった結果だそうです。逆に言えば、フィルターを使えば何とかなるということではないでしょうか。また、岡山では、廃棄物である使用済み活性炭からの漏出により、PFASの汚染事例があったと聞いています。

 また、米国では、消防士を対象とした胆汁阻害薬の治験があったと聞いております。胆汁がなければ小腸から摂取できず、結果的に、体内濃度が下がるということだそうです。

 要は、消化剤=合成洗剤がPFASの大元だと言うことです。これに対し、消化剤として石鹸を使ったらどうなるのかといった取り組みがあります。北九州市消防局とシャボン玉石けんとの共同研究の成果は、ウクライナでも導入されたと聞いております。また、インドネシアでも泥炭層の火災現場で実証研究中と聞いております。


【7】郊外地域や、奥多摩、島しょ地域などの政策について伺います。福祉、医療、災害対策などの面での地域格差について、どのような点に力を入れて取り組みますか。

 郊外地域というのが、具体的にどこを示しているのかよく分かりません。 都市部においても、買い物難民などといった言葉があります。

 奥多摩の山間地や島しょ地域では、ドローンの活用により、ある程度、改善できるのではないかと期待しております。 無人水上飛行機もかなり航続距離のあるものが出ていると聞いています。 おそらく八丈島から父島までなら飛べるのではないかと思われます。つまり、本州から八丈島を中継すれば、父島までは行けそうだということです。

 衛星回線を通じた通信環境の改善も見られます。

 ただ、それ以上のことについては、技術の動向などを見極めて対応していくことになるかと思います。

 山間地には水源管理、島しょ地域には国境警備といった役割があります。社会的コストをかけてでも、しっかりと対応していくべきだと考えております。

(追記)

 PFASの問題にしてもそうですが、私は日本の金融危機の頃、金融再生委員会事務局でメガバンクの他、沖縄の琉球銀行も担当しておりました。 沖縄問題担当でもあり、島しょ地域の経済政策担当でもあったわけです。

 出馬表明会見の際に、報道写真用のスーツ姿から、わざわざ服を変えて会見したわけですが、あれは沖縄の方や沖縄政策担当官が喜ぶ服装なのです。基地問題であれ、島しょ地域の問題であれ、どこかで沖縄の皆様とも連携することになるかと思います。記者クラブの方には理解できなかったようですが。



【8】記者会見について伺います。都知事としての会見について、よりオープンな開催を求める声があります。記者会見をどのような運用の在り方で進める考えでしょうか。

 民主主義の根幹に関わることなので、 できる限りオープンな方が良いかと思います。


【9】路上生活者や困窮者、外国人住民らへの支援などについて伺います。この4年間だけでも、コロナ禍での子ども食堂などの支援活動の制限、トー横など特定スポットへの関心の高まり、若年女性支援団体への委託事業の見直し、都庁付近や渋谷駅周辺での炊き出し活動の持続性、生活保護や難民申請者への対応など、多くの課題が明らかになってきました。困窮者支援や共生社会・実現の観点から、特に取り組みたい施策を教えてください。

 日本国民である生活困窮者に対しては、職業訓練等の自立支援を図ってまいります。その環境に安住している人に対しては、特に考えておりません。

 私は、政策の最重点項目として、小学校改革、特に低学年を中心としたゾーンの改革を考えております。色々な社会の歪みは、この辺りで生まれているように思います。即効性はありませんが、中長期的には、意味のある政策だと思っております。

 難民申請者については、東京都としてどのような責任があるのか承知しておりません。

 日本で生きていくにせよ、第三国に出国するにせよ、一定の教養は必要です。教育改革の成果を踏まえ、教育支援プログラムを提供することはあるかと思います。ただ、本人に学習意欲がなければ、東京都として面倒を見ることはできないと思います。郷に入れば郷に従え。日本に限った話ではないと思います。

 入国管理にも、ずいぶん問題があるように思います。


【10】個人的な趣味や関心について伺います。最近触れたコンテンツ(漫画・映画・書籍・劇など)の中で、特に面白いと思ったものを教えてください。(複数回答可)

 特にありません。

以上

























































































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