学生の設計課題について

あくまで個人的な意見なので、ふーんって感じで読んで頂けるとありがたいです。

大学では現代の社会のあり方を考慮した斬新なデザインを提案してくれ、というテーマでよく課題が出されて学生たちはいろんな角度から自分の考えや疑問をぶつけてきます。
それで最終的にシートがよくまとまっており、模型表現が充分でわかりやすいものが優秀としていい評価を得ます。
この点に関しては特に疑問を持っていないです。
個人的に1番納得のいかないところは、寸法についてです。
例えば長手方向短手方向の長さはどのように決まり、それがどう作用するのか、階高はどのようにして決まり、その寸法が人間の心理あるいは設計意図にどういった関係があるのか、詰めていない点にあります。

学生が設計に当てられる時間を考えるとそれを練るよりデザインに凝ってまとめたほうがいいという気持ちもわかります。周りからの評価も得られますし新たな思考の触手を伸ばすこともできます。

でももし優秀な作品で3次曲面や二次曲面を使っていて、その曲率が綺麗でうまく収まったからで終わっていちゃだめな気がするんですよね、わかりますかこの気持ち。自分らがつくりたいのは1/1じゃないですか。今の時代でアーキグラムもう一回はできなくないですか。

次のステップに進むためにはディテールの勉強をしていろんな素材の基本的な寸法体系を理解し、それが及ぼす効果を学ぶことで、すんばらしい建築が学生課題でもつくれるような気がするんですよね。
そこまで見てくれる先生はいるのか知らないけど。

学生課題で良くある階高3m。
そのスラブ厚さで確保できんのかよってめちゃくちゃ思ってます。柱細すぎだろとか。

けどずっとスタディーしてるとそこまで手が回せないのも事実。

この自分にとっての究極の2択。
斬新かつ機能的なデザイン。
最高のプロポーション。

3年の設計でのテーマをどちらにしようかと考えた時、わかってもらえなくても凝ったみたいディテール。ミースファンデルローエ、コルビュジェ、菊竹清訓、安藤忠雄、そして久保秀昭さんの寸法の使い方を理解したい欲は一向に留まりそうにない。

よって!
自分の3年の目標はゴリゴリゴットイズインディテイル!!!!