ラジオをかけたまま眠るのが好きだ

ラジオをかけたまま眠るのが好きだ

浅く不安定な眠りが続いて
夢と現のどちらでもない場所を波打ち際を歩くように進んでゆく

体は死んだように重い
脳みそは活発で、ラジオの中から夢の材料になる言葉や音楽をどんどん運び込む

目が覚めた時、長い旅行から帰って来た時のように、現実が懐かしく映るのだ

同時に、長い旅行から帰って来た時のような疲れを感じるし、長い夢を見た後で、それから一日が始まるのかと思うと、より一層眠りが恋しくなってしまうのだからあまり生活上よくないのだが、眠れない夜にはどうしてもやってしまう

しかし、眠って却って疲れるんだからアホらしいといえばアホらしいものである

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