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【Yuga Labsの全て(2023.04)】各NFTプロジェクトの現状と展望を考察

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おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。

今日は2023年4月末時点でのYuga Labsの各プロジェクトの状況の整理と展望を考察します。過去に整理した記事も参考にしつつ、情報をアップデートして書き直します。

Yuga Labsの基本情報

まずは基本情報からおさらいします。

Yuga Labs MediaKit
  • 設立は2021年、アメリカ

  • ファウンダーはGargamel, Gordon, Tomato, Sassの4名

  • 従業員数:100名以上

  • 38都市に展開

  • APE IPで59ものコミュニティーを構築

  • コミュニティーのメッセージ量は1日6,000件を超える

«運営ブランド»

  • BAYC

    • MAYC

    • BAKC

    • HV-MTL

  • CryptoPunks

  • Meebits

  • Otherside

    • Otherdeed

    • Legends of the Mara

  • 10KTF

  • TwelveFold

■設立秘話

2021年にアメリカで、Gargamel, Gordon, Tomato, Sassの4名の友人によって作られました。GargamelとGordonは2017年頃から仮想通貨に興味を持っていましたが、特に行動に起こすことはありませんでした。その後、2021年初頭のThe Hashmasksというプロジェクトのリリースを見て、CryptoKittiesCryptoPunksとは異なり、NFT プロジェクトの技術的側面だけが重要でないように感じ、制作をスタートしました。

https://news.yuga.com/lets-make-a-nft

■主要ニュース

  • 2021年2月:Yuga Labs設立

  • 2022年4月:BAYCリリース

  • 2021年6月:BAKCリリース

  • 2021年8月:MAYCリリース

  • 2021年9月:BAYC、BAKC、MAYCホルダー向けに宝探しイベントを開催

  • 2021年10月31日 ~ 11月6日:ホルダー向けイベント「APE FEST」を初開催

  • 2022年3月:Larva Labsから「CryptoPunks」と「Meebits」のNFTコレクションの運営権を取得

  • 2022年3月:ApeCoinリリース

  • 2022年3月:OthersideのPVを公開

  • 2022年3月:シードラウンドで4億5000万ドル(約548億円)を調達し、評価額が40億ドル(約4874億円)へ

  • 2022年4月:Othesideの土地NFT「Otherdeed」を販売。5万5000区画を販売し、約24時間で約3億2000万ドル(約416億円)を売り上げる

  • 2022年6月20日 ~ 6月23日:ホルダー向けイベント「APE FEST 2022」開催

  • 2022 年11月:web3企業「WENEW」を買収し、NFTコレクション「10KTF」の運営権を取得 /「WENEW」CEOであったNFTアーティストBeepleがYuga Labsのアドバイザーに就任

  • 2022年11月:Ape独自マーケットプレイスをオープン

  • 2022年12月:ApeCoinの専用ステーキングサイト「ApeStake」がオープン

  • 2023年12月:BAYCの新展開「Jimmy the Monkey」公開

  • 2023年2月:「Jimmy the Monkey」内のファーストイベント「Dookey Dash」開催

  • 2023年3月:ビットコイン上のNFT「TWELVEFOLD」リリース

  • 2023年3月:Othersideセカンドトリップの実施、関連コレクション「Legends of the Mara」発表

  • 2023年3月:「Jimmy the Monkey」内の関連コレクション「HV-MTL」発表

各コレクションの方向性

ではここから、Yuga Labsが発表している情報を整理し、各ブランドの向かう先を考察してみます。

いきなり結論からいきます。僕なりの考察はこうです。

  • CryptoPunks:アートへ

  • BAYC:キャラクターIPとゲームへ

  • Meebits:音楽系のIPへ

  • 10KTF:メタバース時代のデジタルファッションショップへ

  • Otheside:ゲーム体験とコミュニティを重視する、web3時代の主要メタバースプラットフォームへ

  • TwelveFold:アートへ

こちらです。

ではそう思った背景について解説していきます。

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