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初めてのお店で出会った、懐かしい味。—ぼくをスペシャリティコーヒーの世界に引きずり込んだ味—

引き続き、カフェ巡り。昨日のカフェの店主さんが教えてくれたネルドリップのお店へ。美瑛へ向かい車を走らせ、見慣れた街並みを越えて美馬牛駅近くまで行くと、素敵な佇まいのお店が迎えてくれます。雪がまだ残る美瑛町。

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GOSHさん。自家焙煎で、ネルドリップとペーパードリップで出してくれるお店です。写真はテーブルの上だけ、とのことでしたので、内装の写真はありませんが、とても素敵なお店でした。一つ一つのものにこだわっている印象を受けました。

ここで再会したのは、マンデリン・シナール。マンデリンの中でも最高峰、インドネシア・リントン地区で栽培された豆のうち、手作業によって選ばれた豆。マンデリン特有の力強さと、洗練された甘さが特徴的。一緒にゴルゴンゾーラチーズケーキをいただきました。

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マンデリン・シナールは、ぼくの中でコーヒーが「眠気覚まし」から「特別な飲みもの」へと認識が変わったきっかけ。大学3年生のときに札幌でこのコーヒーと出会い、一気にスペシャリティコーヒーの世界に引き込まれた。「このコーヒーはね、冷めてもまた別の味わいが出る、最後まで楽しめるコーヒーなんだよ」と店主さんが教えてくれて、なんだかよくわからないけど奥が深い世界だなと感じた。それから美味しいコーヒーが飲みたくて、アルバイトして、思い出のカフェへと何度も足を運んだ。友人や恋人、時には恩師と一緒に。とにかくマンデリン・シナールは大学時代の思い出に溢れていて、大好きなコーヒーだった。

思い出のカフェは、どんどん人気のお店となった。そして移転して料理が中心のお店になり、マンデリン・シナールは出さなくなった。ずっとまた飲みたいなと漠然と思っていたが、まさか美瑛で出会えるとは。

強いコクのある味だが、苦味だけではなく爽やかでフルーティな香りが楽しめる。ネルドリップ特有の飲み終わりの柔らかさ。いろいろな思い出がよみがえり、幸せな気分に浸る。

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母が頼んだカシューナッツといちじくのタルト。こちらもしっかりとした食感がコーヒーとの相性抜群でした。

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旭川市内から少し距離はありましたが、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。やっぱり、コーヒーは体験だと思うんですよね。いや、コーヒーだけではなく食事をする、ということ全てに言えるかもしれません。コーヒーそのものも大切ですが、コーヒーカップや座る椅子、お店の雰囲気、そして自分の心の状態。もっともっと、コーヒーを楽しみたいと思うようになりました。

さて、休暇もあと1日。明日東京に戻りますが、最後まで楽しみ尽くそうと思います!のびのび過ごすぞー!


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