在宅勤務ハック —ストレスをためないで、生産性を保つために—

内科医として臨床に立っていた病院を退職し、4月から研究職になりました。3日間だけ出勤して、その後は時節柄在宅勤務へ。幸運なことにぼくはコンピュータさえあれば研究ができるので、在宅でもオフィスでも出来ることはあまり変わりありません。

先週は少し職場に行ったりもして、少しずつ在宅で仕事ができるように環境を整えました。しかし、大切なのは、この在宅という極端にコミュニケーション量が減少し、しかも誘惑がたくさんある自宅という環境でどのように心身の健康を保ち、生産性を上げていくか、という点です。私自身、試行錯誤の最中ですが、大切にしていることをざっくり書いてみたいと思います。

1. 生活をルーティンで固める

寝る時間と起きる時間:普通に通勤するときと同じように生活を送ります。私はロングスリーパーで睡眠時間がないと調子が一気に狂ってしまうので、22時就寝・6時起床の8時間睡眠を大切にしています。これが乱れないように1日のスケジュールを組みます。

毎朝のルーティン:朝起きるとまず寝床をきれいにします。布団を畳んで、必要であればコロコロをかけます。すぐに服を着替えてしまいます。服を選ぶのが面倒ということと、服で気分を上下したくないので、最近はお気に入りの決まった服を数セット用意して、いつも同じスタイルでいます。次に髪を整えて顔を洗い、歯をさっと磨きます。

ここからは儀式、ハンドドリップでコーヒーを淹れます。先日Fuglen Tokyoさんの豆をインターネットで購入しています。コーヒーの話はまた後ほど。

そして、自分はクリスチャンなので、とても大切なルーティン、聖書を読み、学んだことや考えたことをメモして、祈ります。だいたいここまででトータル40分〜1時間くらい。祈りを終えたら、朝ごはんにします。

仕事を始める前のルーティン:朝ごはんを食べたら、洗濯をします。洗濯機を回している間に部屋の掃除をします。部屋全体に掃除機をかけて、台所とトイレをきれいにします。掃除を終えたら散歩に出ます。神田川沿いに住んでいるので、川沿いをしばらく歩きます。戻ってきたら手を洗って、8:45から仕事を始めるます。仕事の進め方にもこだわりがあるのですが、それはまた別の機会に。

寝る前のルーティン:ついつい朝起きたときよりも、なあなあになってしまいがちな寝る前ルーティンですが、翌朝の健康状態に直結するので大切にしています。夕食を食べたらまずシャワーを浴び、このときに爪とか、そういう処理しないといけないもの、を見て必要であれば手入れをします。

次に口の中の手入れをします。デンタルフロスでしっかり歯間のよごれを落とします。その後は電動歯ブラシで4分間歯を磨きます。大切なのは、なにかをしながらではなく、鏡の前に立ってしっかり集中して磨くこと。

それが終わったら、1日の感謝なことリストを書きます。簡単に感謝の祈りをして、何かしら本を手にして布団に入ります。読みながら眠くなってきたころには22時。おやすみなさい。

まとめ:「変化がある、特別な日が多いほど、楽しい人生」だと思っていた20代。あと1年半で終わりを告げる20代の最後に気がついた大切なことは、「変化のない、いつもの1日を、大切に生きる幸せ」。だからこそ、いつもと変わらないリズムを大切にしたい。

2. 集中と遊びをはっきり分ける

集中する時間と遊びの時間を分ける:「だらだら仕事をする時間」以上に人生無駄な時間は無いと思います。私は基本7時間30分の労働時間ですが、裁量労働制なので別に長くても短くても、何時に始業して何時に終業してもいいことになっています。したがって、成果さえ出れば、労働時間は1分でも良いわけです。だからこそ、「だらだら仕事をする」のは圧倒的に人生の無駄になるので、この辺はかなり気をつけるようにしています。

集中する時間:タイマーを使って管理をします。30分を1サイクルとして4サイクル、2時間で一つのブロックとしています。そして、メインの仕事を2ブロック(4時間)行い、ほかの時間は自己投資へ当てます。いまの自己投資は「がんの生物学を学ぶ」ことと「ウェブデザインを学ぶ(?)」ことの2つです。ここに1ブロックずつ当てると、さらに4時間で労働時間は8時間ということになります。自己投資分は好きでやっているので、そこそこで切り上げます。

遊びの時間:いま一番の楽しみは「在宅で仕事をする環境をつくる」ということです。通勤時間が空いたことをいいことに、何があったら良い環境か、あるいは何がなかったら良い環境か、ということを考えつつ、必要なものを購入したり、不要なものを捨てたりしています。そのうちDIYを始めそうで怖い。それから緑も欲しい。観葉植物買いたい。

まとめ:とにかくメリハリをつけて、「達成感」をしっかり得ていく1日を過ごすことが、活力ある明日へつながると思う。今日は〇〇をやり遂げた!と自分が納得できる一日を過ごしたい。

3. 細かいところに気を配る

これ、結構大切だと思うんですよ。たとえば、部屋の中の香り。いま住んでいるところは1階で、どんなに綺麗にしていても水回りからカビ臭い匂いが飛んでくる。いくつか工夫で、(1)毎日水回りを掃除すること、(2)トイレットペーパーを香り付きにすること、(3)デスクにアロマストーンを置いておくこと。アロマはプレゼントとして頂いたのですが、とても良いです。なくなったら自分で買いに行こうと思っています。

次に、陽当たり。一階ということもあって、ずっと雨戸を閉めていたのですが、外からの光がないと気分が落ち込みやすいので、窓に擦りガラスシートを貼って陽が入るかつ外から見えない、という感じにしようとしています。まだシートを貼っていないのですが、耐えきれず外から見えることを覚悟で日中は開けています。おっさんが一人パソコン仕事しているだけなので、何にも問題無い。

最後に、流れている音。全くの無音よりは何かが流れていた方がいいタイプの人間なのですが、歌詞が入っている曲はそちらに気を取られてしまうので、基本的にはクラシックか、テンション上げたい時はそういうインストを流しています。



気が落ち込みやすくなる在宅勤務。なんとかいろいろ工夫して乗り越えていきたいと思います。

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