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欠けの再現

焼物の修復の仕事は三種類に分類される。そのひとつが「欠けた破片を作る」仕事。米糊、木粉、漆を調合した木屎(コクソ)漆というものを作り、指で捻って成形する。もはや焼物を作る作業に近い。なくなった破片がまだあったころを想像しながら、流れを読む。この片口の注ぎ口は特に難易度が高かった。水切れは完璧。しかし時間をかけ過ぎた。なくなった破片は蘇ったが、僕の利益はなくなった。反省。

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この投稿をご覧頂いている方に限り、壊れた器のお直しをお受けしています。
ご希望の方は、お分かりの範囲で構いませんので、器の写真、修復箇所のサイズ、素材、産地、作り手についてDMにてお知らせください。まずお見積もりから始めさせていただきます。納期は2ヶ月です。御請求書は納品の際に同封いたします。送料は依頼主様におもちいただきます。
より詳しい情報が分かれば、お見積もり及び作業がよりスムーズとなります。また、器との出会いや想い入れについてもご教示いただけましたら、私のテンションが上がります。
参考までですが、私たちの金継ぎは、欠け、ひび、割れ、いずれも一箇所につき四千円〜となります。材料は米、木粉、砥粉、漆、金粉(銀粉)の自然素材のみです。金継ぎ等の修復歴四十年の親方とともにお直しいたします。
普段は修復に関しては骨董商様からの依頼のみをお受けしていましたが、このコロナによる影響を踏まえ、SNSを通したご依頼もお受けしてみようということになりました。
皆様お気軽にご相談ください。
※漆を使った金継ぎのため、ガラス製品のお直しはお受けしかねます。※一度瞬間接着剤を用いられたものはお受けしかねます。※漆器については部分的な欠けのお直しのみお受けします。

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