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年の差。その1

9月中旬から約1ヶ月間の東京滞在は怒涛のように過ぎて行った。フリーランスになってから一番長い滞在だったかもしれない。期間的にも、その内容の濃さで言っても。

今回は、滞在先で二つの「年の差。」を感じたので、その一つ目を。

滞在の半分くらいは、僕が立ち上げのときにロゴマークなどで手伝わせてもらったゲストハウス檸檬だった。今年に入って居住者がガラリと変わり、今回が初対面のメンバーは約半数。当たり前だけどみんな年下で、まだ十代の子達もいた。

僕自身も人見知りというか内弁慶で、相手の出方を伺って会話や対応をするのだけど、シェアハウスに住んでる子達の中にもそういう子はいて、感情の出し方、どうやって言うのが棘が無いか、飲み込むべきか言い返すべきか受け流すべきか、なんだか色んな感情が交錯してるのを前よりも感じた。

学校の中だけでの付き合いだと、ある程度の距離は保てるし、余計な詮索はしなくても済む。でも同じ家で毎日生活をするとなるとそうはいかない。友達の見たくない部分も見えるかもしれないし、逆に自分とは合わないと思ってたら意外にも意気投合することだってある。

ゲストハウス檸檬は、男女合わせて9人が一つ屋根の下で暮らしている。基本的に武蔵美の学生かOBかその知り合いか。まぁ、とはいえ、年齢は10代から20代後半までと様々だ。

1週間ほど滞在していて感じたことは、以前の住人のときもそうだったが、男の子の存在が家の中を丸く納める潤滑油となっているということだ。本当に適当で何も気にしてない奴、周りに言われたことを(少しだけ)考えたり悩んだりしながら過ごす奴。

この1年生の2人がいなかったらと思うと、ここだけの話ちょっと心配になる。

周りに合わせることは良いことだし、足並み揃えるのも良いことだけど、一緒に生活する中で疑問や苛立ちは必ずあること。そこを、どう柔らかく、でも明確に伝えることができるか。受取手は、それに対して冷静に客観的に受け取ることができるかどうか。

社会に出れば嫌でも考えなければいけないことだし、いずれ身につくスキルではあるが、これを学生時代にゆっくりと確実に学べるのは、将来きっと役に立つと僕は思うのだ。

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