如意輪観音坐像について語る
こんにちはアート王子です。
今日は大阪中之島美術館で開催中の「開創1150年記念 醍醐寺国宝展」の『如意輪観音坐像』について話します!
↓美術展についてはこちらからどうぞ
今回の展覧会のメインビジュアルにもなっている如意輪観音坐像。
片膝をついた"達観"した姿が美しい。
ところで、観音様はなんとなく分かるが、如意輪観音ってなんだ?
如意輪観音って何?
如意輪観音坐像のスペック
にょいりんかんのんざぞう
木造 漆箔
像高49.3cm
平安時代(10世紀)
醍醐寺所蔵
如意輪観音坐像とは?
如意輪(にょいりん)は
胸の前に持つ如意宝珠(にょいほうじゅ)(意の如く願いを叶える宝石)
と、左手の指先にのせる法輪(ほうりん)(仏の教えを象徴する車輪)にちなむ名前。
目を伏せ、首を掲傾け、頬に手先を添えるのは人々を思い、右手の数珠は人々を苦しみから救う意。
本体は桜と見られる広葉樹材を使い(さすが醍醐寺の桜)、宝冠や装身具もオリジナル。(1100年以上あり続けんの!?)
※図録を参照
人々の安寧を祈るようには見えないんですが
という事らしいのですが、僕には全然人々の安寧を祈っているようには見えません!
むしろ最強の敵キャラが悠々と腰掛けているような…!
(そこがたまらなくカッコよくていいのですが)
皆さんはどう感じますか?
溢れ出る"最強感"。
とはいえ50cmぐらいしか無いので、実物はちょっぴり可愛く見えます。
線刻如意輪観音等鏡像
ちなみに線刻如意輪観音等鏡像(せんこくにょいりんかんのんとうきょうぞう)にも如意輪観音坐像の絵が描かれています。
相当気に入ったデザインだったんでしょう。
↓残念ながら「京都 醍醐寺 文化財アーカイブス」の画像は画素数が終わってるのでほぼ分かりませんが。(しっかりしろよ!デジタルに残す意味無いだろ!)
若干デフォルメ感はありますが、それもまた一興。
そもそも、銅の板に線や点で絵を描くのが常軌を逸しているぜ!
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