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尿路感染症

こんにちは。田舎の大学病院の研修医のKoheiです。 今日の症例は68歳の女性で受診前日から嘔気と倦怠感で受診されました。発熱、血圧低下を認めており、敗血症が疑われました。血液検査では炎症反応の上昇があり、尿の混濁も認めておりました。CTを撮影しましたところ左の尿管に結石があり、結石に伴う尿路感染症と考えられ、尿路感染症に伴う敗血症性ショックと考えられました。メロペネムによる加療で改善しており、経過良好でありました。 今日は尿路感染症に関して勉強します。 尿路感染症が基

    • SIADHについて

      こんにちは。田舎の大学病院の研修医のKoheiです。 高齢の患者様の低ナトリウム血症はよく経験するように思います。原因として摂取不足や利尿薬、薬物性など様々な理由がありますが、低ナトリウム血症の原因としてSIADHがあり、今日はSIADHについて書きたいと思います。 まず、SIADHの診断基準についてですが、 ①血清ナトリウム濃度は135mEq/L以下②血漿浸透圧は280 mOsm/kg以下 ③低ナトリウム血症、低浸透圧血症にもかかわらず、血漿バソプレシン濃度が抑制され

      • 胸腔ドレーンの挿入方法について

        こんにちは、田舎の研修医のkoheiです。 75歳の男性で呼吸不全を主訴に受診されました。胸部X線を撮ってみると以下のような画像でした。 気管も偏位しており、すぐに胸腔ドレーンを留置しました。ドレーンを挿入すると褐色の胸水を認めました。 今回は胸腔ドレーンの挿入について調べてみました。 まず、胸腔ドレーンの適応についてですが、気胸、大量の胸水、膿胸、血胸等があります。禁忌は凝固障害または出血性疾患があります。 適応がある事を確認し、必要であれば以下の手順で挿入してい

        • 胃瘻

          こんにちは。田舎の大学病院の研修医のKoheiです。 今日は胃瘻について書きたいと思います。 症例は10代の脳性麻痺の女の子です。もともと経口摂取が出来ていたと言う事で経口摂取と経鼻胃管での栄養を継続していましたが、嘔吐や誤嚥性肺炎を繰り返してしまうと言う事で胃瘻増設の方針になっています。胃瘻造設している方はたくさんみた事がありますが、実際適応とかはどうなっているのか勉強してみました。 それではまず、禁忌がない患者様での胃瘻の適応について以下に記載します。 ①嚥下障害

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          高カリウム血症について

          こんにちは。これから出来るだけ経験した事を投稿していきたいと思います。 今日は高カリウム血症についてです。 今日経験した症例ですが、81歳の男性で食欲不振とめまいを主訴に受診されました。既往に慢性腎不全と上咽頭癌があります。口腔内は乾燥していて、血液検査を取ってみるとカリウムが6.5と高値でBUNの上昇があり、腎前性腎障害がありました。心電図ではテント状T波を認めており、すぐに治療が必要な状況でした。すぐにカルチコールの投与と生理食塩水の輸液、GI療法を開始しました。

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