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アルケゴス事件 2

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一週間前にアルケゴス 事件について投稿したが、改めて何が起きたのかを整理しておきたい。

 状況が急変したのは3月22日。最大保有資産の一つで、株価が年初来150%上昇していたバイアコムCBSが増資を発表。アルケゴスのポートフォリオを直撃。この損失を補うために自社ポジションの整理して他銘柄を売却。これが売りを呼び、株価は25%超安に。追証対応のために翌日24日に資金が底をついた。その結果、ディスカバリーなど他の保有株も急落し、突如アルケゴスが銀行に預けた担保が裏付けとして十分ではなくなった。銀行は下がり続けるアルケゴスの担保資産を売らざるを得なくなり、急落に拍車がかかった。

 アルケゴスが取引先の銀行と電話会議を開いた際、対応策を巡って銀行の意見は割れていた。協力してアルケゴスの持ち高を解消するのは、反トラストの問題を回避するためアルケゴスとそれぞれ個別に契約を結ぶ必要がある。24日、アジア市場は大量の投げ売りが始まるも、ホワン氏は従業員に協力して乗り切ろうと呼びかけ、従業員と今後に向けた最善の道を探っており、あらゆる計画が議論されている。

 アルケゴス・キャピタル・マネジメントの崩壊で、投資家や他の市場参加者が数十億ドルの損失を被ったことは、ファミリーオフィスと呼ばれる常軌を逸した投資手段が金融市場にもたらす大混乱を鮮明に浮き彫りにした。要因にはホワン氏の気質ややり方が大きく関わっていたのだが、よくもこの強気戦略に化してがつくもんだ。貸し手は手数料欲しさに大損。レバレッジ取引の怖さを感じた。

#アルケゴス #ファミリーオフィス #投資 #株 #金融

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