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卒業おめでとう

「卒業、おめでとう」

人生の前半では、卒業できるタイミングはたくさんあったのに、
ハタチを少し過ぎてからは、
卒業おめでとうと言われる機会はほとんどなくなってしまった。

どんなに時間が経過しても、
「卒業、おめでとう」と祝福されながら
少しだけあの時
「たぶん自分も、ここまで頑張ってこれたんだよな」っていう瞬間って
記憶のどこかにしっかりと残ってある。

卒業式で、え?あ?お、そんなに泣ける?ってくらい
全力で泣けている人をみて泣けたことはあった。(つられ泣き)

しんみりしちゃいそうにもなるけれど、
校門の前で写真を撮るときだけは
皆それなりに、がんばって
口角を上げようとしたり、変顔を作ってみたり、シンプルに素顔で勝負に望んだりする。

あの時の周辺の記憶は尊いなあと、この時期になると
頭と心の片隅で私をくすぐってくる。
桜が私に追い討ちかけてくる。

先生はどうだろうか。

教師という仕事は毎年、卒業式と入学式を年に一回経験していく。

入社1年目の教師
校長先生、
担任先生、
部活の先生、

慣れてしまった先生
毎年涙腺崩壊してしまう先生
その先生の隣でハンカチを持ってスタンバイしている先生
感情が崩壊して失神している生徒がいないかに集中して周りを見ている先生

先生にも色んな思いがあるのだろうなあと
思わせてくれるような素敵な曲がありました。

「この教室が、音楽室が全てだった」

この曲は、
先生の立場からの歌、ともとれるし
生徒の立場からの歌、ともとれる
そんな歌でした。

私がこんな曲を作れたら
明日から全国行客ツアーに出向く準備を始めていると思います(口だけー)

あなたは卒業の思い出というと
どんなことが浮かびますか?

私は小学校6年生の時に、好きな女子が3人くらいいて
結局、誰が一番好きなのか、自分でもわからず、
結局誰にもアプローチできずに終わるというthe 無風を体験しました。
周りの男の子たちは好きな人に勇気を出して告白する!と言って
爽やかに目の前で散っていく男子を見ていて
なんてすがすがしい青春だ、このコンチクショーと静かめに唸っていました。

卒業の歌と聞くと、なんだかしんみりしちゃいそうだし、
どうせ、泣かせにかかってくるんでしょー?という感じが
どうも苦手で
聞くのに抵抗があったのですが、

教師の立場の目線で歌われているところはなんだか共感できて
スーッと
台所で皿洗いをしながら、爽やかな気持ちで聞くことができました。

そんなことを思い出させてくれる一曲でした。

「卒業、おめでとう」

言われて嬉しくないわけがない言葉だ チクショー



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