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【小春の着付教室】第36号●留め具付き伊達締め

こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。

留め具付き伊達締め (サッシュ)

「留め具」「金具」「クリップ」など、呼び名はいろいろですが、伊達締めにコーリンベルトの留め具がついた形となります。
初めてご覧になったときには、「これって何でしょう?」「どうやって使うのかしら・・・?」と、あれこれ考えてしまうことでしょうね。

こちらの伊達締めが留め具付き伊達締めになります。
お使いのかたはいらっしゃいますでしょうか?
着物用となりますが、長襦袢にも使用することも可能です。
コーリンベルトとは違う留め具のため、コーリンベルトに慣れている方は少し扱いにくいかもしれません。

1.コーリンベルト+伊達締めをお使いの場合
 長襦袢には、必要ありません(*^^*)

2.着物ファンデーション+伊達締めをお使いの場合
 長襦袢には、必要ありません(*^^*)
 着物ファンデーションに留め具がついていますものね♪

3.お紐使いで着付けをされる場合
 必要ありません(*^^*)

ですから、上記に当てはまる方が、この留め具付き伊達締めをお持ちでしたら、着物用にしましょう。

着付け便利小物のみで着付ける場合

長襦袢の衿を落ち着かせるには、着物ファンデーションの留め具がお勧めです。
着物ファンデーションをお持ちでしたら、ぜひお使いくださいね。
補整と長襦袢の衿留めを着物ファンデーションがしっかり行ってくれます。優れものです。

▼きものファンデーションについての記事

これから新しく着付け便利小物の購入を検討されている方は、

 *着物ファンデーション
 *伊達締め

の2点をご準備されましたら、長襦袢にはこれだけで着付けられます。
お胸の豊かな方や抱き幅寸法が合っていない長襦袢の場合は衿の崩れ防止のために、また長襦袢の丈調整が必要な場合には、伊達締めの前にお紐が必要となります。

使い方の違い

同じ衿を留めるものなのですが、コーリンベルトと留め具付き伊達締めには、使用の流れに大きな違いがあります。

下前と上前の衿を留めるという点のみ共通です。

▼コーリンベルト
1.下前を留め
2.ゴムは後ろを渡り
3.上前を留めます

▼留め具付き伊達締め
1.下前を留め
2.上前を留め
3.伊達締めと同じよう前に当て
4.後ろへ持って行き持ち替え
5.前に戻してからげます

衿留めと伊達締めかけを同時に行いますので、留め具付き伊達締めの方が手順は多くなります。
コーリンベルトご使用の場合は衿留めを終えたのち伊達締めを掛けますので、このあとの手順としては留め具付き伊達締めの「3」から行います。

結果、コーリンベルトはゴムを後ろへ渡しますが、留め具付き伊達締めはその流れがありません。

留め具付き伊達締めをスムーズに使用

留め具付き伊達締めは、上下・左右、表裏が分からなくなってしまうことがありますね。慣れてしまえば難しいことは無いのですが、最初は戸惑います。簡単に判断がつく方法をお伝えしますね(*^^)v

1.留め具のついている面は、体側
2.「わ」が下に

たったこれだけです。
この状態で、体に当ててみてください。
正しい位置に留め具が来ているはずです。
いかがでしょうか?

この画像が分かりやすいのでご覧頂きたいのですが、留め具のついている位置に注目です(*^^*)
伊達締めの幅の半分よりも下側に留め具がありますね。この状態で「わ」は下になっています。このまま当てますとスムーズです。
上下逆になってしまいますと、留め具の位置が上になり衿を高い位置で留めることになってしまいますのでよろしくありません。

留め具は下の方に、そう思って頂けると理解し易いと思います。

「わ」は下に!

女性ものは着付け小物や帯結びなど、全て「わ」を下にします。
先程のように「わ」を下に当てて頂くと、伊達締めの縫い目は上になりますでしょう。

『女性ものはすべて「わ」が下になる』と、覚えておきましょう。
帯結びでは半幅に折った「わ」は下にして胴に巻きますね。

もう一度お伝え致します(*^^*)
女性ものは全て「わ」が下になるのです
そう覚えると、着付け小物の上下などに迷った時、一瞬で判断がつきますでしょう~(*^^*)
留め具のついていな伊達締めも「わ」が下になるように当てます。

おわりに

私は留め具付き伊達締めは、着物に使用しています。
長襦袢には、着物ファンデーションと留め具付き伊達締め(サッシュ)。
腰紐は使っていません。

これだけで簡単にササッと衿元を綺麗に整えられて崩れません。
もちろん和装ブラジャーで胸元を整えていますので、お胸の位置が下がりませんので若々しい(笑)着物姿になります。
若々しいと書くと恥ずかしいですね。「老けた着物姿にならない」ですね。これも大切なポイントになると思います。

着物ファンデーションについている留め具、位置的にもちょうど良いのです。
留め具付き伊達締めを使用の場合(長襦袢にはあまりお勧めしませんが)、留め位置は着物ファンデーションを参考にすると良いですね。思っている以上に下に着いています。

また、留め具を長襦袢と着物の両方に使用される場合は、留め具が重ならないよう注意します。長襦袢は下めに決め、着物は上めに決めるなどですね。
こうすることで着物の衿も落ち着きやすくなります(*^^*)

色々と試して頂くとしっくり来る感覚が分かってきます。
ご自分流を見つけてくださいませね(*^^*)

■次回予告

*着付小物の組み合わせ

※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。

● 小春日和*小春流着付*着付師さん応援ブログ




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