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【小春の着付教室】第6号●肌襦袢

こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。

汗を吸わせることの大切さ

汗をかきにくい方は気にならないかもしれませんが、着物を着ると大変温かく汗をかくことが多いのです。
汗を肌着にしっかりと吸収してもらうことで、長襦袢や着物への汗移りを防ぐ、または最小限にすることが出来ます。すると長襦袢や着物のお手入れが楽になります。

汗の吸収がよろしくない化学繊維素材ですと、お肌のトラブルとなることもあります。せっかく美しく着物を着ていてもお肌が痒くなってきたりしましたら心地よく過ごすことが出来なくなってしまいます(涙)
また、化学繊維素材ですと多くが熱のこもりやすいタイプとなりますので、体温調整ができなくなります。私のように暑がりさんは肌襦袢よりも内側に熱がこもり体温が上がってしまい汗だくに・・・ということも起きます。

肌襦袢の素材

前回の裾よけのウエスト部分と一緒で、肌に触れる部分の多い肌襦袢は
やはり綿100%素材がお勧めです。
見た目が綿製品に見えるポリエステル等の素材の肌襦袢も多く出ていますので、お肌のデリケートな方は特にお買求めの際には充分ご注意くださいませね。

化学繊維の肌襦袢は滑ります。その為着付けしにくく感じる方もいらっしゃいますし、素材自体が滑りやすいため着付け後も動きやすく着崩れしやすくなります。もちろん着付け歴の長い方には影響なく着付けられますが、初心者さんには少し手間となることが多いです。

綿素材の肌襦袢ですと、素材の特徴として滑りにくいため、衿下補整やウエスト補整がズルズルと動くことがありませんし、衿合わせをしましたらその位置を良い感じに固定してくれます。

この様に素材の違いは、着心地の違いだけでなく着付けのしやすさにも影響します。

お袖のレース

お値段が少し高くなりますが、袖口にレースがついている肌襦袢もありますね。レースが素敵!お洒落だから!と、お買い求めになる方も多くいらっしゃると思います。
ごめんなさい、ワタクシ持ってはいますが好きではありません(汗)

レース付きって袖が長いタイプが多いように感じます。すると着物の袖口から見えてしまいます。私のように身長の低い人、小柄な方、裄丈があまり長くない方は特に袖口から出やすくなります(汗)
レース部分って厚みがありハリもありますので肌になじみません。ですからレース部分はビシーっとしたままのため袖口から出やすいのです。
肘のところにこのレースが来ると肘を曲げる度なんとなくの違和感が気になって仕方がないのです(^^;)

レースが可愛いからと言っても、肌襦袢は肌着ですので、袖口から見えては恥ずかしいものです。購入の際には、お袖の長さも気をつけると良いですね。

私は個人的にはレースのないオーソドックスなタイプが好きです(*^^*)
肌着の役目をしっかり果たしてくれるもの、それで充分だと思っています。

▼綿100パーセントの肌襦袢

▼レース付き肌襦袢


綿100%のガーゼタイプと晒(さらし)タイプ

綿100%の素材でも、主な生地としてガーゼタイプと晒タイプがありますので、購入時に迷ってしまうこともあるかもしれません。
でも、こちらはお好みとなりますので、肌触りのお好きな方をお選び頂ければ大丈夫です。

一般的に言われる肌襦袢は主にこの2タイプとなります。ガーゼと晒は見た目はあまり分かりませんが、着心地に違いがあります。ガーゼ生地と晒生地のお好みがあれば購入時のご確認をお忘れなく~(*^^*)

着付け師*小春*好みの肌襦袢

私は暑がりですし少しお肌がデリケートですので、快適素材の天然繊維が大好きです。季節やその日の気温によって綿素材や麻素材を着分けています。

私はガーゼタイプの肌襦袢が好きです。通気が良くソフトな肌触りが好みなのです。

気温が上がる季節は晒タイプや楊柳生地の肌襦袢を好みます。晒はハリがあり楊柳はシボがありますので、肌に触れる面が少ないため風が抜け心地良く快適だからです。

夏には麻素材を愛用しています。麻素材は格別です!綿製品よりも更に更に快適ですので、暑がりさんには麻素材の肌襦袢もお勧めです。お値段は高めになりますが、麻素材はとても丈夫ですので長く愛用できます。
麻の快適さを実感してしまいますと、手放せなくなってしまうほどです(*^^*)

▼本麻の楊柳肌襦袢

▼綿麻の楊柳肌襦袢


それでは、また明日に続きます♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

■次回予告

*浴衣スリップ(ワンピース肌着)

※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。

● 小春日和*小春流着付*着付師さん応援ブログ


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