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【小春の着付教室】第18号●半衿と衿芯

こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。

今回より長襦袢の内容に入ります。
第17号までの肌着と補整について細かくお伝えしましたように、長襦袢についても細かく!詳しく!お伝えして参ります。
楽しみにして頂けましたら嬉しいです(*^^*)

半衿

半衿は白色が基本ですね。
礼装・正装に必ず白を用います。また刺繍半衿なども合わせますが、白ベースで上品な半衿が相応しく、着物姿の美しさをより引き立ててくれます。

色柄ものはお洒落感覚ですので、普段着物にはとってもステキです。
着物や帯とのバランスを考えて、上手にコーディネートしたいですね。

刺繍半衿やビーズ半衿、染めの半衿など種類が豊富ですから、いろいろと試してみたくなりますね。

▼半衿いろいろ


着物好きの方は皆さんお洒落な方ばかりです。正統派のコーディネート、個性豊かなコーディネート、和装小物ひとつ変えるだけで雰囲気は全く変わります。お出かけも楽しみですが、当日を迎えるまでの準備期間も楽しくて仕方ありません(*^^*)

皆と一緒じゃイヤ!
誰よりも輝きたい!
語れるコーディネートをしたい!

って思いますよね。
ステキな自分流のお洒落を楽しんで頂きたいと思います。

半衿のコーディネートに迷いましたら、平置きにしてやはり写真を撮ってみましょう。写真で比較して決めるのが一番です。
半衿の出る部分はほんの少しです。しかし半衿一枚でお顔映りも印象も変わってきます。ベストなコーディネートでお出かけを楽しんでくださいませね(*^^*)

半衿付け

それにはまず長襦袢に半衿をつけられるようにならなくてはなりません。
半衿を縫い付ける作業、お針仕事が面倒と感じる方もいらっしゃると思いますが、長襦袢に半衿をつけることは着物を着る上で必ず必要となりますので、少々気合を入れまして頑張って参りましょう。

どうしても苦手、半衿付けがネックとなり着物離れしてしまうことの無いように、縫わなくても済む便利グッズもあります。改めてご紹介いたしますので、がっかりせずにお付き合いくださいませね。

基本の白半衿を綺麗につけられるようになってから、その他の半衿をお楽しみくださいね。基本は大切です。
白半衿もまだ綺麗につけられないのに、ビーズ半衿をつけてみたい!などと、無謀なことはお考えになりませんように。
何でも順番がありますのでね、ちょっとだけ我慢です。

ブログでご紹介した写真やYouTubeでご紹介した動画を使って、更に詳しくお伝えしたいと思っております。半衿のつけ方は次回ご紹介致します。

衿芯

衿芯は主に2タイプ。

1.三河芯(縫い付ける衿芯)
2.通す衿芯

お教室で教えて頂く方法は、三河衿芯の方ではないでしょうか?昔ながらの半衿着けですね。正統派の着付け学院に多いと思います。
どちらが良い悪いではなくお好みと慣れですので、お好きな方で練習してくださいね。

私の好みは三河衿芯の方なのですが、通すタイプの方が扱いが楽なので好きです。

どちらかと言いますと、お針仕事のお好きな方は三河衿芯がお勧めでして、面倒なことはキライな方には通す衿芯がお勧めです。

三河衿芯
三河衿芯は芯が硬いため針を通すのがとっても大変です。半衿を縫い付ける前にこの衿芯を縫い付けなくてはなりません。その三河衿芯を縫い付けてから半衿を縫い付けるため縫う作業が2回あります。

三河衿芯に半衿を包んで縫う方法もありますが、半衿を変えたい場合にまた三河衿芯とともに付け直しするのは大変ですので、三河衿芯と半衿はそれぞれ付ける方がお勧めです。そのため「三河衿芯」と「半衿」の2回縫う必要があります。

三河衿芯は身体への馴染みがとても良く、首回りがゆったりと何とも言えない心地良さがあります。縫い付けの手間はかかりますが衿芯といえば三河衿芯!と納得できる衿芯です。


通す衿芯

通す衿芯の場合、長襦袢に縫い付けた半衿に衿芯を通すのみで完了となります。ですから縫うのは半衿だけです。ねっ!楽ですよね(*^^*)


三河衿芯のつけ方は、着付学院でも教えて頂くことですし、着物本にも掲載されていますのでこちらでは省きます。

次回ご紹介する半衿のつけ方は通す衿芯の場合ですが、三河衿芯を使用する際のポイントも同じですので、どちらの衿芯をご使用の方でもお役に立つことと思います(*^^*)
要するに、綺麗に見せる為の衿つけということになります。

衿つけは衿肩明きのカーブが大事

半衿を付ける時、表側と内側をそれぞれ端から端までザクザク縫えばOK!なのではありますが、それでは美しい衿元にはなりません。

長襦袢の衿肩明き部分は大きくカーブしていますね。このカーブの内側に半衿のシワができないように半衿を縫いつけられますと、大変美しい衿元、着物姿となります。

まずは、ご自分の衿(衿の内側)をチェックしてみましょう。
半衿の内側、衿肩明きのカーブの内側に半衿のシワが寄っていませんでしょうか?
着物を着た状態での確認がしにくい場合は、長襦袢を平置きにして着ている時と同じように衿をカーブさせてみましょう。

いかがでしょうか?
内側にシワが寄っていませんか?

ドキッとされましたでしょうか?
内側にシワがなければ美しい半衿付けが出来ているということです。問題はありませんので、今まで通りの衿つけを今後もされてくださいませね(*^^*)

もしドキッとされましたら、次回を楽しみにしていてくださいませ。
ぜひチェックしてみてくださいね。

ポイントを押さえれば簡単です!
頑張りましょうね(*^^*)

お勧めの半衿

私が着付け教室の生徒さんにお勧めしていて、皆さんご愛用されている白半衿は、東レの「バイアス半衿」です。
私が20代の頃から使っていますので、かれこれ30年以上愛用しています(*^^*)

長年使っていますが、本当に扱いやすく便利です。
難しいカーブを美しく作り出すために開発された商品です。

バイアス裁ちになっているにもかかわらず、地の目はしっかりと普通の織のように仕上がっていますから、見た目には全く分かりません。

でもね、縦横、それぞれに引っ張ってみると、よく伸びますのでちゃんとバイアスに裁たれていることがわかります。面白いですよ(*^^*)

普通は、生地を斜めに引っ張ると伸びますでしょう?
でも東レのバイアス半衿は縦横に伸びるんですもの。バイアス地である証拠です。

バイアス仕立てになっていることで、内側にシワが出来にくくなっています。微妙に伸びるこのバイアス状態が良い仕事をしてくれます。

この商品が販売された時にすぐに購入しました。新製品!画期的な半衿でした。購入後、本当にバイアスになっているの?と引っ張って確認してみたり、子供みたいに楽しんでしまいました(汗)
もしも既にお持ちでしたら、ちょっと楽しんでみてくださいね。よく伸びますよ~(*^^*)

東レのバイアス半衿を洗える長襦袢に付けますと、半衿を外さず長襦袢を洗濯機で洗い、乾いたらそのまま着用できる!という点もかなりお気に入りです。
ええ、ノーアイロンでも半衿は綺麗なのです。シワになりにくい半衿なのです。
洗える長襦袢、洗える着物を楽しむ場合は、お洋服よりも扱いが楽であることを実感します。

次回ご紹介する方法はバイアス地の半衿でなくても美しく縫い付けられる方法です。

それでは、また明日に続きます♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

■次回予告

*半衿のつけ方

※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。

● 小春日和*小春流着付*着付師さん応援ブログ



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