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【小春の着付教室】第17号●肌着を快適に着用

こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。

肌着までのポイントは今回でおしまいです(*^^*)
早く着付のことを知りたいのに・・・と思っていらっしゃいますよね。
分かりますそのお気持ち。私もそう思いますもの。

でも、やはり補整は基本ですから補整箇所ごとに詳しくお伝えして参りました。
何度も書いていますが補整は重要です。どんなに着付け方法を丁寧にしても
体型に合った補整をされていないと、見た目がよろしくないだけでなく崩れなどの原因にもなってしまいますし、心地良く過ごすことが出来ません。

前回までで補整はバッチリですね!
表に見えているところよりも見えない部分の着付けの方が重要です。見えない部分が美しく整っていることで表の見えている部分の美しさが引き立ちます。

加えまして、これからの着付ポイントを実践して頂ければスムーズに着物の着付けが進みます。既にお着付けの経験のある方でしたら着上がりに変化のあることを実感して頂けることと思います。
どうぞ楽しみに進めてくださいませね。

快適に過ごすために

肌着次第で過ごしやすさが変わってきます。
形状も大切ですが、やはり素材が一番大切です。気温の上がる季節には、やはり天然素材がお勧めです。

浴衣シーズンには浴衣スリップをお買い求めの方が大変多くなりますが、素材をしっかりチェックすると良いことを、周りの方にもお伝えして差し上げてくださいませね。
和裝肌着って割と高価ですからお買い物の失敗は悲しすぎます。
ぜひぜひ~(*^^*)

冬場には温かい素材の肌着も良いですね。ネル素材に手が出そうになります。

ただお着物はとても温かく保温効果が高いため夏用生地ほど薄くなければ充分であったりします。
しっかりと暖房されている環境は多いため、私のように暑がりさんですと冬でも汗をかくこともあり、ネル素材のように特に保温効果の高い肌着を着けていると暑くて仕方なくなってしまいます。

お住まいの地域や、着物をお召しの日の気温や目的によって肌着の素材を使い分けると、いつでも快適に過ごすことが出来ます。

寒いからと肌着を重ねて着ると、重ねた分の空気の層ができ保温効果が高くなります。その方が良い日もあると思いますが、暖房の効いた屋内では体温調節が出来なくなってしまいます。暑くなっても脱ぐことができません。場合によっては体温が上がって気分が悪くなることもありますので、着過ぎにも注意したいですね。

お洗濯はまめに

お出かけの日は、肌着もちゃんとお洗濯するでしょう。
しかし!練習の時はいかがでしょう?

お教室やご自宅で着物の着付け練習をされ、終了後お洋服にお着替え。
肌着をそのまましまっていませんか?

練習で汗をかかない場合にはそのままでも良いかと思いますが、長時間でしたり季節によっては汗ばむこともあります。
たたんでそのままバッグの中に・・・。
となると、バッグの中は、湿気でいっぱい!

練習だけなのにどうしてあれほど汗をかくのでしょう。
そう思うほど、意外と汗をかいているのですね!
ダイエットに良いんですよね、着物の着付け練習って(*^^)v
ホント 良い汗かきます(*^^*)

ですから練習後の肌着は面倒でも、その都度お洗濯すると次回気持ちよく肌着を身につけられます。

洗濯後のアイロンが面倒な方は、アイロンがけはしなくても大丈夫です。
清潔にさえして頂けたらと思います。
肌着は個別に洗濯ネットに入れてお洗濯。お洗濯後すぐにパンパンパン!!って叩いて干せば、シワは大分伸びます。

使い捨てカイロ

冷えが気になる季節ですと、大変重宝されている使い捨てカイロの愛用者さんは多くいらっしゃいます。

お着物の時は腰や背中など、すぐに外すことの出来ない場所には貼ったままで着付けしないことをお勧めいたします。低温火傷してしまうこともありますので要注意です。
着付け前には念のため確認する習慣をつけると良いです。

出張着付け先でも使い捨てカイロをご愛用のお客様はいらっしゃいますが、使い捨てカイロは剥がして頂く、またはすぐに剥がせる場所へ移動して頂いています。貼ったままのお着付けはしてはいけません。
低温火傷はとても怖いです。

ご自分で剥がすことの出来る場所に貼っていましたら、外出先で暑くなり使い捨てカイロが不要となりましたときご自身で剥がして頂けます。体温調整をすることが出来れば安心です。

もしも、どうしてもカイロを着けたいのであれば着物の上からがお勧めです。腰紐に挟む感じで貼れば、途中で暑くなった際には引き抜けばOK!
簡単に外すことが出来ますね。
お腹にも腰にも、当てることが出来ます(*^^*)

万が一、カイロが剥がれて落ちてきたら、その時は笑ってごまかしましょう(*^^*)
火傷するよりはるかに良いはずです。

ただし注意点がひとつあります。
貼るタイプは、粘着部分が結構強力ですよね。
着物地を傷めてしまうことがありますので、着物地に刺繍などが施されている場合は注意しましょう。
また染めの着物でも染色が気になるようであれば、やはり止めておいた方が良いですね。
いくら見えない部分であっても大切な着物です。注意は必要です。

私?
私は寒がりですが一度も貼ったことはありません。
でもね、出張着付けに伺うと、よく聞かれます。

「カイロ貼ったままでも良いですか?」って(*^^*)

外して頂ける方向へお話しさせて頂いています♪

袖口に注意

肌襦袢は肌着です。
肌着ですから袖口から見えてしまうことは、とても恥ずかしいことです。

レースでしたら可愛いかもしれませんが、それでも肌着です。
肌着が見えるのは、やはり恥ずかしいことです。

着物を着たら腕を大きく上げることは控え、袖口の中を見せないように上品に振る舞いますが、

◎ご自分の裄丈に合っていない肌襦袢の場合
◎お袖が長めの肌襦袢の場合
◎生地にハリのある肌襦袢の場合
は袖口から見えてしまうこともあります。

気になるようでしたら、お袖は短め、レースのついていないタイプがお勧めです。肘くらいまでの丈でしたら見えることはありません。
肌襦袢のお袖にも注意してみましょうね(^^)v

次回から、しばらくは長襦袢に関することをお伝えして参ります。
まずは半衿から(^^)!
半衿を綺麗につけられるようにしなくてはなりませんね。

せっかく衿下の補整も覚えたことですから、綺麗な衿元に仕上げたいですものね!
頑張りましょうね。

それでは、また明日に続きます♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

■次回予告

*半衿

※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。

● 小春日和*小春流着付*着付師さん応援ブログ


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