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【小春の着付教室】第21号●その他の半衿付け

こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。

その他の半衿付け方法

縫うのはやっぱり苦手・・・と少し悲しいお気持ちの方もいらっしゃると思います。
半衿の縫い付けはどうしても苦手な方もご安心くださいませ。別の方法もあります。

でもね、やはり縫い付ける方法が一番綺麗ですので、それは頭に入れておいて頂きたいと思います。
前々回に紹介しました縫い付ける方法を基本にして頂きまして、これからご紹介致します方法もお読み頂ければと思います(*^^*)

*着付け用両面テープで留める
*美容衿を使用する
*ワンタッチ半衿

など、便利小物を利用することで衿付けが簡単にできます。
上記以外にもファスナーでしたりマジックテープでの衿付けもあります。気になるものがありましたら、よく調べてみましょう。
使ってみて「これは便利!」と思えるものもありますし、「これはちょっと使えない(私には合わない)」と感じるものもあるでしょう。

人それぞれ感じ方は違いますので、ご自分に合った方法を見つけることが出来たなら、今後の半衿付けが楽しくなりますね。
楽しくなれば着物を着る回数が増えます。
すると着付けも上達します(*^^*)

お針仕事が苦手なら、無理することはありませんもの。
ご自分に合った方法を見つけてくださいませね。

縫わない方法でも、衿肩明き内側のカーブのシワを出来るだけ少なくするように進めていけば綺麗につけることができます。
少し意識して頂くだけで美しさが変わってきます。

▼半衿のつけ方(基本の縫う方法をご参考に♪)

着付け用両面テープを使った半衿付け

第19号●半衿の付け方 でサラッとご紹介致しましたが、着付け用両面テープを使った半衿付けをご紹介いたします。

ここでご紹介している着付け用両面テープは、私のショップで販売している3ヶ月使用しても糊残りの無いタイプの着付け専用の両面テープを使用しています。

▼半衿つけ&着付師用【着付け専用両面テープ】 - 小春堂 

一般的な両面テープは糊残りの心配があるため使用していません。
手芸用両面テープなどをご使用される場合は、長襦袢や半衿にテープの糊が残り汚くなってしまったり、テープ全てを剥がせない場合がありますので、着付け専用でない両面テープのご使用はお勧めできません。

また、着付け専用の両面テープでもメーカーによっては汗により粘着が溶けだしベタベタの状態になってしまう品質もありますので暑がりさんはご注意くださいませ。

着付師さんでお着付け現場でご使用の場合には、予めご自身の長襦袢で数日お試し頂き、何の問題なくお使いになれる場合のみお客様へご使用になられる方が賢明です。

ご自身でお使いになる場合でも、ご使用になる両面テープによっては状態が悪くなることも考えられますので、まずはお試し用に実験をされてくださいませ。

私が愛用している着付け用両面テープは、洗える長襦袢に貼りつけてそのままお洗濯してしまっても、スルスルと何事もなかったかのように綺麗に外せることを私自身が体験していますので、自信を持ってお勧めしています(*^^*)
先程の商品ページにその時の内容をブログにてご紹介しています。

(1)表に両面テープを貼る方法

(2)表に半衿を付ける方法

(3)裏に両面テープを貼る方法

(4)裏に半衿を付ける方法

(5)仕上げ

(6)衿芯の抜き方と通し方

(7)半衿の外し方と管理


着付け師*小春*愛用の着付け用両面テープ

出張着付けで着付け用両面テープはわりと頻繁に必要となります。
ええ、半衿付けのみならず不測の事態にも大活躍となりますので必需品です。

この様なとき、私自身が安心して使用できているものでない限りお客様の大切なお品に使用させて頂くことは出来ません。万が一のことを考えれば当然のことです。

過去に出張着付けで夏着物をお着付けさせて頂きました際、前回に着付けをされた際の着付け用両面テープが糊残りの状態でベタベタと汚い状態になっていました。何をしても剥がすことが出来ずお客様はとても悲しい想いをされていました。汗で粘着が溶けだしてしまいそのような結果となってしまったようです。
初めてのビーズ半衿の編み目の奥にも両面テープの粘着が・・・(涙)。
お着付け前に綺麗な状態にして差し上げたかったのですが、全く取ることができませんでした。

着付けの際、着付け師が使用する品質によってはお客様に悲しい結果を残すこととなってしまいます。

私が使用している着付け用両面テープはかれこれ30年ほど前からある高品質の両面テープのため、先にご紹介したお客様のような悲しい結果となることは絶対にありません。私の長期にわたる経験から断言できるのです。

先のお客様には、安心して使用できる着付け用両面テープの存在をお伝えしましたところ、今後はもう悲しい思いはしなくて済むとお喜び頂きました。

着付け師さんにも、ご自身のお着付けを楽しまれる方にも、安心&自信をもってお勧めできる着付け用両面テープです。

▼半衿つけ&着付師用【着付け専用両面テープ】 - 小春堂


美容衿


ワンタッチ半衿


旅行にお勧めの方法

着物での旅行、憧れますね。
仲の良いお友達と、またご夫婦でのご旅行をお着物で楽しめると素敵ですね。

着物や帯、持ち物が増えると移動が大変です。
出来るだけ荷物は少ない方が良いですね。
コーディネートをよく考えて、荷物を少なくしながらもステキ!にしましょう。

着物のコーディネートは半衿が変わるだけでも雰囲気や印象が大きく変化します。
そこで!
通常長襦袢に半衿を一枚縫い付けるところ、重ねて半衿をつけておきます。
半衿の厚さにもよりますが、2~3枚は大丈夫!

一日目お宿に着いたら、その日使用した半衿を外します。
すると、その半衿の下につけた違う半衿が現れますね。
二日目はその半衿で(*^^*)

三日目には更にその下の半衿。
縫ってある半衿を外すだけなら、簡単でしょう。
旅先でお針仕事はちょっとね(汗)
ですから、楽して素敵なコーディネートにしちゃうのです(*^^*)

もちろんその為には、お出かけ前の準備は大変ですよね。
半衿を2~3枚縫い付けなくてはならないのですもの。
でも、長襦袢を数枚持って行くことを思えば、荷物が軽く済むのですから頑張れますよね!

この時注意した方が良いと思うことをひとつ

縫い付ける順番ですが、一番下になるのは薄い色、
一番上には、刺繍や柄ものの順番がお勧めです。

半衿によっては下のお色や柄が透けて見えてしまうでしょう。
ですから影響しないようにした方が良いと思います。

私はいつもね、一番下は白半衿。
その上に刺繍や、ビーズ半衿をつけています(*^^)v
これに合わせて着物のコーディネートも決められますね。
着物でのご旅行に是非お試しくださいませ。

おわりに

私事で恐縮ですが、わたくし小春は若い頃、着付け学院の呉服部に所属していました。
展示会の出張がシーズンごとにあり、着物での移動に追われていました。
まぁ!若かったこともあり、元気でしたけれどね。
それでも一週間の出張が2週間続けてあった時は、さすがにヘトヘト~になりました。間に1回帰宅。荷物を詰め替えすぐに「行ってきま~す!」と。

今ではそれも良い想い出です(*^^*)
懐かしい~♪
いろんな地域で、私のことを待っていてくださる先生方が大勢いらして、温かく迎えて頂いておりました。幸せ者です(*^^*)
先生方にお会いできること、沢山のおしゃべりがとても楽しみでした。

二日続けての展示会の時は仕事が終わってからゆっくりホテルで寛げます。
しかしその日のうちに次の展示会場へ行かなければならない時は、夜の移動。場合によっては夜中近くにも(汗)

宿泊先はビジネスホテルがほとんどのため、和室でないところでの着物の着方も覚えましたわ。
どんなところでも大丈夫。着物を着ることができます。
怖いものナシです(^^)
慣れって素晴らしいと思いますわ。

この時に長襦袢に数枚の半衿を縫い付けておけば荷物を最小限にすることが出来ることを学びました(*^^*)

それでは、また明日に続きます♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

■次回予告

*長襦袢:衿芯の取扱い

※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。

● 小春日和*小春流着付*着付師さん応援ブログ


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