【小春の着付教室】第8号●着物ファンデーション
こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。
着物ファンデーションとは?
この着付け小物の名称、聞いたことはありますか?
着付学院へ通われている方の中には、既にご使用になられている方もいらっしゃいますね。
着物ファンデーションは、ウエスト部分の補整に使用します。前から合わせて、後ろはマジックテープで留めるようになっています。
着物ファンデーションのみでは足りずもう少し補整の厚みが必要な方は、補整用のタオルをこの着物ファンデーションの下に当てれば補整の厚みを増やすことが出来ます。
タオルのみの補整の時のように、腰紐でタオルを押さえなくても大丈夫なのです。素晴らしく便利な着付け用便利小物です。
そして嬉しいことに、便利な衿留め金具がついています。長襦袢の衿をこの金具で固定できますので、衿崩れ防止のお役目も持ち合わせている大変優れた着付け用便利小物です。
省ける着付小物
この着物ファンデーションを使用する場合は、2~3個の着付け小物が不要となります。
●補整用タオル
●タオルを押える為の腰紐1本
●コーリンベルト 長襦袢用1本
着付け師*小春*も愛用
私がお世話になった着付学院では、この着物ファンデーションは入学時に必要な着付小物となっていました。私はその時に出合いました。
どのように使うか分からない着付小物で初めは戸惑いましたが、慣れてくると大変使いやすい便利な小物だと実感しました。長襦袢の衿が、ホントしっかりと留まり、落ち着きが良いのです。
使わずにしまってある着付小物の中に、この着物ファンデーションがありましたら、ぜひ使ってみてくださいね。初めは上手く使いこなせないかもしれませんが、必要性と目的を理解できましたらすぐに使いこなすことが出来ます。
お洗濯ネットに入れて洗濯機でのお洗濯も出来ますので、久しく使っていない着物ファンデーションでしたら、先ずはお洗濯して気持ちよくご使用くださいませ(*^^*)
お洗濯方法(1)
たっぷりと汗を吸収する着物ファンデーションですから、着用後にはお洗濯し、次回も気持よく着けたいですね。着物ファンデーションは肌着と同じ位置付けとし使用後には必ずお洗濯しましょう。
お洗濯の時は、留め具は外しましょう。そして洗濯ネットに入れて洗濯機へ。洗濯ネットに入れれば崩れはほぼありません。でも、脱水のしすぎは避けたいですね。
着物ファンデーションにはマジックテープがついていますから、ここを閉じた状態にしてから洗濯ネットに入れます。留めないまま洗濯ネットに入れてしまいますと、洗濯ネットにマジックテープがくっついてしまいます。
取扱いには充分注意しましょうね。干す時も同じです。
着物ファンデーションに付属の脇や衿下用補整パット等も同時に使用した場合は、別にネットに入れて洗いましょう(^^)
アイロンはかけなくてもOK!レース部分など、気になるところがあれば
かけてくださいませ。
あまりアイロンで押さえ過ぎてしまうと、クッション(中綿)がつぶれてしまいます。ご注意くださいませね。
外した留め具をつける時、注意が必要です。分からなくなったら、体につけた時にどうなるかをイメージしてつけましょう。すぐに慣れます(*^^)v
不安でしたら分かりやすいように写真で手順を撮っておくと良いですね。
お洗濯(2)金具の取り外しが面倒な方は・・・
錆が発生するかもしれませんから出来れば金具は外した方が良いのですが、面倒と思われる方は外さずにそのまま洗ってしまうことも可能です。
お洗濯後すぐに干し乾かします。濡れた状態が良くないのですから、すぐにですね。お天気のいい日にお洗濯すれば大丈夫(だと思います)。
金具はお洗濯の時は閉じておき、開いた状態にして干します。中に水分が溜まることないようにして干せば、より錆びにくくなります。
お持ちの着物ファンデーションによっての違いはあると思いますので、取り扱い説明をお読みいただきまして、ご自身の判断および責任において挑戦してみてくださいませ。
私・・・?
面倒だな~と思う時あります!多々(^^;)
夏場は特にお洗濯回数が多いですから。
その時は、そのまま洗っちゃうこともあります(汗)
私の着物ファンデーションは大丈夫です。錆ません。
着物ファンデーションの使用方法写真
後ろの腰部分に四角く畳んだタオルを当てることで腰の補整も同時にすることが出来ます。
着物ファンデーションの内側にタオルを一枚使用、腰補整用タオルを当てる方法をご紹介いたします。昔の写真で恐縮ですが参考になりましたら幸いです(*^^*)
▼ウエストにタオルを当てます
タオルの下線は、腰骨の上くらいがちょうど良いです。
▼腰の補整をします ※クリップは撮影のために使用
腰のくぼみをタオルで補います。あまり下にしない方が良いです。
▼ファンデーションを前から当てます
後ろのタオルの重なり部分を片手で押え、もう片方の手でファンデーションを当てます。慣れるまで少し大変・・・(^^;)
▼後ろのマジックテープで留めます
きつめにせず、ゆったりめに留めましょう。
浴衣にはちょっと変わった使い方を
着物ファンデーションを、上下、前後、それぞれ逆にして使用すると浴衣にもOK!
浴衣は長襦袢を着用しません。留め具は必要ないですから外してしまっても良いですし、面倒ならば邪魔にならないよう、痛くならないよう、体に当たらないように着付ければそのままでも大丈夫です。
私は外さずそのままです。
浴衣着用の際、腰部分の補整ってとても大切でしょう。
でも浴衣は薄手ですから、補整しすぎても目立ってしまいますね。
補整の段差を分からなくする為にも着物ファンデーションはお勧めです。
とっても便利ですので、ぜひお試しくださいね。
浴衣にお勧めの使用方法写真
▼タオルは前からを当て(先程と同じ)、後ろからファンデーションを当てます ※写真は後ろ姿です
▼前でマジックテープで留めます ※写真は前姿です
着物ファンデーションを手作り!
私は暑がりです。
便利な着物ファンデーションではあるのですが、市販品は中綿が化纖のため気温の高い季節は私にとってとても辛いのです。
そこで自分で作るようになりました。私のブログで2016年頃に発表しています。生地は麻(リネン)100%、中綿も麻(ラミー)100%素材で作りましたところ、大変快適で以降ずっと使い続けております。
最近その後の着物ファンデーションの状態を公開しましたのでリンクしておきます。ご興味がありましたらご覧くださいませね。
中綿の麻わたシートは小春堂にて販売しております。マスクの中綿としても大変お勧めで、私が小春堂で販売している手作りマスクにも麻わたを使用しておりますので、立体のキープ力、心地良さも大変ご好評頂いております。
麻わたご購入者様には、衿下補整の型紙と着物ファンデーションの作り方&型紙をご希望の方にプレゼントさせて頂いております(*^^*)
それでは、また明日に続きます♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
■次回予告
*肌着:衣紋
※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。
● 小春日和*小春流着付*着付師さん応援ブログ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?