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【小春の着付教室】第37号●着付け小物の組み合わせ

こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。

今回は長襦袢で使用の着付け小物の組み合わせについてです。
第32号の着付け小物でご紹介した順番でお伝えして参りますね。

組み合わせ【その1】

 *コーリンベルト
 *伊達締め

この組み合わせは一般的でしょうね。
ここで使用する伊達締めは、留め具付きでないもの。
留め具がついていれば、コーリンベルト不要となります。
この組み合わせは着物でも同じとなります。

組み合わせ【その2】

 *着物ファンデーション
 *伊達締め

この組み合わせは私も行っています。
ここで使用する伊達締めも、留め具付きでないものです。

衿を着物ファンデーションの留め具で、しっかりと留めます。留める位置は左右同じ高さになるように気を付けます。意外と忘れてしまいがちですが、高さが違ってしまいますと衿のズレや浮きに繋がりますので注意したい箇所です。

組み合わせ【その3】

 *留め具付き伊達締め

この留め具付き伊達締めひとつでOK♪
長襦袢でご使用の場合、着物ファンデーションをお使いの方は、留め具が余ってしまいますね。どちらを使用するかで、不要の留め具を外す方法もありますが、出来れば留め具付き伊達締めは着物にお使い頂きたい着付け便利小物です。

組み合わせ【その4】

 *コーリンベルト
 *腰紐
 *伊達締め

これは【その1】に腰紐が加わったものです。
紐を使用することでより衿元が安定しますので、滑りの良い生地で不安な時はご使用されると安心です。

お胸の豊かな方、長襦袢寸法の抱き幅が合わず、衿が広がってしまうことが気になる方など、胸紐を掛けることで心配がなくなります。
衿の合わせ方によっても回避できますので、方法を模索しながら進めて頂ければと思います。

組み合わせ【その5】

 *伊達締め

腰紐、コーリンベルトを使用せず、伊達締めだけで処理することも可能です。その際、伊達締めの織や素材をよく考えてお決め頂くことをお勧めします。

以前にもお伝えしていますが、正絹博多織などの滑らずしっかりと締まる伊達締めですと落ち着きが良くなりますが、滑る伊達締めの場合はやはり崩れやすくなってしまいます。

組み合わせ【その6】

 *腰紐
 *伊達締め

これは、【その5】に腰紐が加わったことで、やはり落ち着きが良くなります。腰紐がありましたら、胸紐としてご使用をお勧めします。
もちろん、モスリンのように滑りにくい腰紐をお選びになってくださいね。


組み合わせ【その7】

 *着物ファンデーション
 *腰紐

こちらは伊達締めを使用しない組み合わせです。
着物ファンデーションの留め具がしっかりと支えてくれますが、伊達締めをしていないことで衿が動きやすくなりますので、着物に入るまで崩れないよう細心の注意が必要です。

衿元とウエスト部分、それぞれに腰紐をかけると違いますが、出来るだけ紐の本数は少ない方がいいですものね。その時々で判断しましょう。

おわりに

お手持ちの小物をまず確認してみましょうね。
ひとりひとりお持ちのものが違いますから、組み合わせも様々です。

着付け本やインターネットで調べていてお勧めの物を発見した際でも、すぐに購入せず、まずはご自身がどのような小物を持っているかを確認することです。同じような着付け小物をお持ちかもしれませんしね。

確認してみて他の着付け小物で代用できなかったり、やっぱり必要な小物だと判断できた場合に購入すると良いですね。

「この小物を買ったら・・・」と、イメージしてみるのも大切です(*^^*)

私の長襦袢に使う小物の組み合わせは、「着物ファンデーション」と「伊達締め」です。これは着付け学院の流れそのままです。
初めは紐のみで良いんじゃないの?と思っていましたが、この組み合わせは、やはり流れがとっても良いです。

1.着物ファンデーションで簡単に補整が出来
2.長襦袢の衿をクリップで留め
3.そのまま衿の合わせを決め
4.伊達締めを掛けて
5.シワを整え

ましたら長襦袢まで完了です。

衿を決めてから「コーリンベルトを手に取る」という手間(作業)がひとつ省けます。取る際の動きが衿を崩してしまうこともありますので、その崩れの心配がないのもスムーズな流れとなります。
着付け小物は手に取りやすいところに準備しておくことも大切です。

着物ファンデーションと伊達締めをお持ちで、まだこの組み合わせをされたことのない方は、ぜひ!お試しになってみてくださいね。
作業の手間が省けるということは、着付け時間が短縮されるということですので(*^^*)

それでは、また明日に続きます♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

■次回予告

*着付小物の使用方法

※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。

● 小春日和*小春流着付*着付師さん応援ブログ


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