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【小春の着付教室】第26号●長襦袢:衣紋抜き

こんにちは。着付師・着付講師の *小春*です(*^^*)
本日もよろしくお願いいたします。

衣紋抜きは必要?

衣紋を綺麗に抜くための手段として着付け初心者の方は、この衣紋抜きを大切に思うことでしょう。
お誂えの長襦袢にさえ衣紋抜きをお願いするほど、大切な存在になっている方もいらっしゃるでしょう。

皆様はいかがでしょう?
周囲の方はいかがでしょう?

私も実は初めにちょっとだけ、心動かされました。
初心者だったからですね。
お稽古を重ねるうち、そして着物でのお出かけが増えていくようになりますと、衣紋を綺麗に抜くコツをつかめるようになります。
するとあれほど大事に思っていた衣紋抜きですのに、かえって衣紋抜きが縫い付けられていることが着付けの邪魔であると感じました。

なんて勝手なことを・・・!と衣紋抜きに叱られそうですが(汗)
結局その後、衣紋抜きは使っていません。

結論!
衣紋抜きは必要ない存在です。

不安を解消

衣紋抜きは必要ないと言ってもまだ上手に衣紋を抜けない方にとっては、やはり頼りたくなりますよね。お気持ちはわかります。とてもよく分かります。

でもね・・・。
衣紋抜きで何とか抜けている状態は、無理があるのです。衿の縫いつけ部分にはとても大きな力が加わり引っ張られている状態となっています。

衣紋を上手に抜けるようになると、この部分に無駄な力は一切かからなくなります。
ですから、衣紋抜きに頼らなくても綺麗に衣紋を抜く方法を身に付けることが一番なのです。

衣紋抜きを使っても、抜けない時は抜けません。
もともと無理に引っ張っているだけですから、体の動きとともに元の位置へ戻ってしまうのです。

何度も同じところに力をかけていては、その部分が裂けてしまうこともあります。縫い付け糸がほつれてきたり・・・。

せっかく作った長襦袢にそのようなことが起きたら・・・、とても悲しいですね。
ですから衣紋抜きナシで、上手に衣紋を抜けるように練習しましょう。

もう一度書きます!
衣紋は、抜ける時は抜ける、抜けない時は抜けない(^^)!
衣紋抜きがあっても無くても、それほど大きな差はありません。

上手な衣紋の抜き方についても、この先にお伝えしますので楽しみにお待ちくださいね(*^^*)


衣紋抜きを使っているから安心!と思わず、自力で衣紋を抜くようになって頂きたいと思います。

なぜなら、衣紋抜きがないと衣紋が抜けない着付けとなってしまうからです。これでは悲しいですよね。
練習を重ねれば、必ず綺麗に衣紋を決められる日がきます!
(キッパリ!!!)

そして衣紋抜きを縫い付けなくても済みますしお洗濯も必要なくなります。紐を通さない分着付け時間が短くなります。
ええ、いろいろと手間を省けるのです。嬉しいことですよね(*^^*)

もしも今、衣紋抜きを頼っている方がいましたら、勇気を出して頂きまして、衣紋抜きは使用しない着付けを実践されてくださいね。
長襦袢から衣紋抜きを外さなくても、紐を通さなければOKです。
衣紋抜きは頼っていない着付けなのよ~ということを意識するようになりますと、それが自信につながります。

大丈夫です。
わたくし小春がついていますから(*^^*)
ねっ♪

それでは、また明日に続きます♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

■次回予告

*長襦袢:お袖(無双と単衣)

※この内容は、私が販売する着付け・帯結びテキストご購入者様向けに2009年より配信していた内容を一部修正および加筆編集し一般公開として掲載しております。

● 小春日和*小春流着付*着付師さん応援ブログ


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