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靴下をしっかり履かずに先っぽをビロビロさせるときの話

靴下をしっかり履かずに先っぽをビロビロさせる時がある。かかとやつま先の正規の位置を合わせない。メーカーは、そして靴下自身は決して望んでいない状態であろう。見た目も無様だしなにより歩きにくい。しかし考えてみてほしい。つま先に靴下のはじまりをピタッと合わせてしまうと、蒸れて過ごしづらい場合があるよね。これを解消するために私が編み出したのが先っぽビロビロ作戦である。もちろんこれは家でだらだらする時に限った話で、靴を履いて外出する時にそんな非常識な行為をする男では私はない。もしも外出時に靴下の先っぽをビロビロさせている人を見かけたら絶対に注意するし、将来子供ができたら先っぽビロビロのメリットだけでなくデメリットもしっかり教えるつもりだ。先っぽをビロビロするには常識的な感性と靴下リテラシーが必要となるのだ。

さて、ここまで読んであなたが気になった事といえば、ずばり「手袋をしている時も、指先をビロビロさせているのか」であろう。ここに関しては非常に答えにくく、パターン別で論じていかなくてはならない。手袋指先ビロビロにおいては、次にあげる2つの状況が考えられる。


①雪合戦などで手袋の先の部分が濡れ、じっとりとしている場合

この場合は靴下と同じく、真っ当なビロビロ案件と言えるだろう。指先の冷えは全身の冷ええと繋がっていく。ここでビロビロを選べない者はいずれ凍え死んでいくこととなる。

②指先の冷えよりも手全体の冷えが勝っており、迅速な対応が必要な場合

こちらが盲点である。恐らく国民の多くは「寒い=ビロビロ」の方程式を無意識的に脳内に描いてしまっているようだが、「手袋ビロビロ=手の下のほうが寒くなる」というパラドックスが存在する事も忘れてはならない。ちなみにこのパラドックスは靴下においては機能し得ない。なぜなら靴下は朝、家で履き、夜、家で脱ぐという基本的なサイクルを持つからである。手袋は外出中のいつでも着脱可能であり、ビロビロ or NOTビロビロの選択を常に求められるゆえ、指先か手の下のほう、どちらを優先的に保護していくかの判断能力を養成しなくてはならないのだ。


ここまで読んでもらって分かるとおり、手袋を付けているときのビロビロの有無については即答することができない。ビロビロ初心者へのアドバイスとしては、まず手袋は正規のはめ方をした上で、先っぽの冷えを感じた場合はビロビロに切り替え、同時に萌え袖を行うことで手首や手の下のほうの冷えを防ぐこと。是非やってみてほしい。

最後に、靴下の先っぽをビロビロさせる時の話と銘打っておきながらも手袋の先っぽをビロビロさせる時の注意点をビロビロと語ってしまった事を謝罪したい。

おしりんまるwwwww