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【声劇台本】願い事 第一話~第三話【女2】

【LIVE配信者のためのざっくり利用規約】
・台本タイトル、作者名を明言すること。
・自作発言ダメ絶対。
・過度な改変はせず、台本を大事にすること。
・あとでいいので[利用規約]をきちんと確認してください。

★★★★★★★★★★

上演時間(目安):約10分(約2,500文字)

ジャンル
・友情
・ほのぼの
・七夕

登場人物(参考情報)
桜子:実年齢より少し幼く、ふわふわしている。珠代のことが大好き。
珠代:しっかり者でムードメーカー。友達も多く、優しい少女。
※ふたりは幼馴染み。中学生くらいを想定。

★★★★★★★★★★

第一話

桜子「ねぇねぇ、たまちゃん、七夕って知ってる?」

珠代「いや、うん。そりゃ知ってるけど」

桜子「うわあ。やっぱり知ってるんだぁ」

珠代「むしろなんで知らないと思った?」

桜子「あのねぇ、桜子、たなばた様にお願いしたいことがあるのね」

珠代「人の話聞こうよ」

桜子「だからね、七夕の日に村の裏山に登ろうよ」

珠代「は?」

桜子「やっぱり、ちゃんと短冊は自分で飾らなきゃだよね」

珠代「それはわかるけど、なんで裏山に登ることになるの? 大人がみんな、夜には入っちゃダメって言ってるトコじゃん。普通に考えても夜に山に入るなんて危ないに決まってるし」

桜子「あのね、実はね、おばぁちゃんたちが話してるの聞いちゃったんだ。七夕の日の月明りの中で、お山の上の出来るだけ高い所に短冊を吊るすと、絶対にお願いが叶うんだって」

珠代「あのさ、ばぁちゃんたち、それ以外には何か言ってなかった?」

桜子「んー? そこしか聞いてないからわかんない。けど、絶対に叶えたいお願いなんだもん! ねぇ、行こうよ!」

珠代「はぁ……。桜子はしょうがないなぁ」

桜子「えへへ。たまちゃん、大好き!」

第二話

珠代「ところで、桜子の願い事って何なの?」

桜子「えー、秘密だよぉ」

珠代「なによ。私にも秘密にするようなことなの?」

桜子「だって願い事って、言ったら叶わなくなっちゃうってよく言うでしょ。だから、今はまだ秘密」

珠代「じゃあ、言えるようになったら一番に教えてくれる?」

桜子「もちろん! たまちゃんに一番に教えるよ!」

珠代「むー。それじゃあ、気になるけど今は聞かないでいてあげる」

桜子「えへへ。ありがと、たまちゃん。大好き」

珠代「はいはい。いつもありがと。だいぶ聞き飽きたけどねー」

桜子「たまちゃん、桜子に好きって言われるの、嫌になっちゃった?」

珠代「そんなことないよ。好きって言われて嫌なんてあるわけないでしょ。でも、桜子ってば幼稚園の頃からずーっと言ってるんだもん」

桜子「だって、たまちゃんのこと大好きなんだもん」

珠代「ふふ。私も桜子のこと大好きだよ」

桜子「ホントに?」

珠代「ホントに」

桜子「……たまちゃん、絶対、絶対桜子のこと嫌いになっちゃヤだからね」

珠代「ならないよ。何年の付き合いだと思ってるの」

桜子「でも、不安なんだんもん」

珠代「ほら、帰ろ。久しぶりに手ぇ繋ごっか」

桜子「……! うん!」

第三話

桜子「はふっ、おまたせぇ」

珠代「大丈夫? お家の人に何か言われなかった?」

桜子「大丈夫。たまちゃんちに行くって言ったら、気を付けてねって。あと、あんまり遅くなるならお泊りしてきなさいって」

珠代「我が家の信用度高いなぁ」

桜子「いつもお世話になっております」

珠代「いつもお世話しております」

ふたり(笑う)

珠代「それじゃ、行こうか」

桜子「うん!」

珠代「それにしても、荷物多くない? あ、泊りの準備もしてきた? 一度荷物置きに、家行く?」

桜子「ううん。大丈夫。パジャマはいつも通りたまちゃんの借りるし、着替えは下着だけだから、重たくないよ」

珠代「そう? その割にはいつもよりリュック大きいよね?」

桜子「お願い事の準備してきたんだもん」

珠代「うーん……何お願いするつもりなのか、すっごい気になる」

桜子「もうちょっとだけ、ひーみつ」

珠代「はいはーい。我慢しますよー」

桜子「大人はさ、夜になったらこの辺りも暗くなって歩くの大変って言ってたけど、こうして月明かりがちゃんと照らしてくれてて、そんなに暗くないね」

珠代「うん。思ってたより明るいね。お天気よくてよかったー」

桜子「そうだねぇ。よーし。張り切って上までいくぞーぉ」

最終話(こはるバージョン)

最終話(オニオン侍様バージョン)


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