1500円のレモンケーキ

具体的な店名は控えるが、東急田園都市線の三軒茶屋駅を降りて少し歩いたところに洒落たカフェがある。店名は控えるなんていいつつ、実のところ店名をあんまりよく覚えていない。
そのお店はレモンケーキが看板商品で、お察しの通り値段はなんと1500円もする。
それでだ、僕はそれにとても腹を立てている。正直1500円は法外だ、いくら店内の雰囲気がよかろうと接客がよかろうと、富士山で注文しているわけではあるまい、もっと価格を抑えられただろう。
ぱっと見1/8ピースに取り分けられたレモンケーキ。
辺の長さは15cm、中心角は45°、弧の長さは面倒くさいので省略する。
ともすると、1個1500円✕8個で1ホールあたり12000円となるわけだ
で、直径30cmとはいえどんなに材料にこだわったとしても原価2000円は超えない。
となると!!!あのカフェはケーキ8切れで毎度10000円を儲けている計算になるわけだ。客足を見た感じありゃ一日3ホール分くらいは売れてる。
『え、なにあの店200日営業しただけで600万円売りあげてんじゃん』
ほら、ちょっと腹立ってきたっしょ

でね、問題なのが味なのよ、味
めちゃくちゃ美味しかった、入れすぎじゃね?ってくらいレモン果汁入ってたし、タルト生地はパイみたいにサクっとして崩れるような感じだったし、ほんと週一で食いたいって思ったほどに美味しかったの

接客良くてさ、店内の雰囲気も良くてさ、トイレも綺麗でさ、肝心の品物の味もいい、で、週一で食べたいと思った
大問題だよね

僕はこれほんとに罪深いと思った
ギルティとかいう甘ったれた言葉じゃなくて、まじで詐欺に近いと思ったの

例えばだけど、ホテルオークラのカフェテリアでショートケーキを食べたとするじゃん。そしたら味も接客も空間も文句の付け所がないくらいに完璧で、あー美味しかった、ってなる。で、『またいつか来たいなー』とか、『こりゃあ人生のご褒美にちょうどいいな』とかそういう感想を持つわけで。
逆にコンビニで売ってるシュークリームに対しては味のあっさりさと食べやすさから『毎日でも食べたい』って感想を持って、んでいざ値札を見てみると確かに毎日でも食えるような値段で。

となると『なにこれ美味い、週一で食いたい』って思えるほどの、言い換えればたかだか週一程度の分際で、一切れ1500円はやりすぎなんじゃないかって率直におもったのよね。

けどこれはほんとに僕個人の物差しに過ぎないし、人によってはこれが人生のご褒美レベルの美味しさだ!と感じることもあるかもしれない。
ので、ぜひ一度現地に行って食って来てほしい

店名は控えると言ったが特定方法も隠すとは言ってない
「三軒茶屋 レモンケーキ」って調べればちゃんと出てきます

感想お待ちしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?