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文春文庫『神様の罠』を読みました!

#読書の秋2021参加表明

そんな投稿は一切して来なかったんですが、実は本を読むのが好きです。ということで、読書感想投稿コンテスト「読書の秋2021」というのを通知から知って参加したい!

と思ったのですが、課題図書は19の出版社から出ている合計84冊!選択肢が多すぎて目移りしてしまいます。これからどんどん読んで記事を投稿していこうと思います。(何冊読む気なんだ)

まず最初に買ったのがこの本!「神様の罠」という文春文庫さんから出ているアンソロジーです。面白そうかつ読みやすそうだったので選びました。

1話目の感想を……。

乾くるみさんといえば『イニシエーション・ラブ』広告欄曰く「必ず二回読みたくなる」と絶賛の傑作ミステリ。だそうです。この本はまだ読んだことが無いのですが、今回のアンソロの作品を読んで、そちらの本も読んでみたいなと思いました。ありきたり過ぎますが、まだ読んだことのない作者さんの作品に触れて、そこから他の作品にも興味がわく。そうやって、読書の幅が広がる。これぞアンソロの醍醐味ですよね!

などと、出だしから他の本の事を言い出したのには訳がありまして、(ページ数に差はめっちゃありますが)1冊にアンソロ6話があるということは、1話あたりが短いってことで、何か言及してしまうと早速ネタバレになってしまうんですよね。しかも、この本ミステリだった!一番ネタバレしたらマズいやつじゃん!自分の本の好みと感想の書きやすさは比例しないんですね。勉強になります。

さて、この記事を読んでいる貴方は、本のレビューは本を買う前に見ますか?読んだ後に、他の人の感想が気になって見ますか?因みに、私はどっちも派です。

下記は肝心なところはボカして書きましたが、ネタバレにあまり配慮しない感想になります。

買う前に読んでいる方で、ネタバレを一切見たくない方はスキップして”最後に”をお読みください。

まだ読んでないけど、多少ネタバレはOKな方はこのままお進みください。


====ネタバレ注意====


夫の余命/乾くるみ 

作品のね、タイトルを読んだ時点で私たちは既に騙されているんですね。嘘は言ってないのがまた悔しい!あ~~~騙された。凄い!

普通小説というのは大体時系列に沿って話が進みますが、これは“飛び降り”てからの走馬灯なので、新しい時系列から古い時系列の方向へ話が進みます。この話もまた、「必ず二回読みたくなる」お話でした。しかも、結末を知た上で後ろページから前ページに向かって読むことで、「あっ、本当に矛盾がないわ!」「ここのシーンってそっちの意味か!」「そうそう、ここ微妙に違和感があったんだよなぁ。そういう事ね。」といった感じに楽しめる作品になっていました。

ここまで読んで気が付きました。もしかして、この本のタイトル『神様の罠』の神様=物語を創造している作者っていう事?!帯をよく見ると、二度読み必須のナゾと仕掛けって書いてありましたね。

つまり、表紙の時点で作者が読者へ罠を仕掛けますという宣戦布告になってたんですね。

2話目の感想を……。

1話目があんな感じのトリックだったので、めっちゃ疑心暗鬼になって読みました!私の中で米澤穂信さんと言えば『儚い羊たちの祝宴』なので、叙述トリック的なお話の可能性は大いにあるなといった印象です。

どの記述も、言動も怪しく見える罠。もしかして、作者さんだけでなく、文春文庫の編集さんの罠でもあったんじゃないかしら。と思うそんな2話目。

崖の下/米澤穂信

今度は騙されないぞ、と意気込みながら読みました。凶器が何かというのがこのお話の最大のポイントになるとは作中でも語られています。

氷柱があやしいな。いや、でもミステリにおいては余りにもありきたり過ぎない?でも、読めば読むほど氷柱っぽいぞ・・・。でも、そんな訳ないよね。と、迷っているうちに、残りページ数があまりない。でも、使われた凶器が何か分からない。すわ、凶器:スーパー管理人さんか?!と思った所で、凶器が何なのかが明かされます。


最後に

実は、この調子で全話の感想を書こうと思っていました。

が、あまりにも長くなってしまいそうなのでここまでにしておこうと思います。いろいろな作者さんの作品が載っているので、ミステリにこだわりがある人が読んでも、必ずどれかは刺さる作品がある素敵な本だと思います。

他の方の書かれたレビュー見てても意見が割れてて、人によって、どの作品が一番面白かったかというのが全然違うのって面白いですね。意見が合う人のお勧めの本などを読んでみると自分の好みの本を見つけられる気がします。

因みに、私のお勧めの文春文庫は『強運の持ち主』『死神の精度』『カラフル』『ワーキング・ホリデー』ですので、感性が合ってるなと思われた方は是非そちらも読んでみて下さい。

話が脱線しましたが、この本の面白さやアンソロの良さは伝わりましたでしょうか?ちょっとでも、伝わっていましたら幸いです。

それでは、次の読書感想の記事で会いましょう。

米澤穂信さん繋がりで『黒牢城』の予定です。


#読書の秋2021

#神様の罠

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