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プチプチ・アニメ「おいどんと」と絵心ない芸人

現在Eテレにて月~金の朝6:50~6:55に放映されている、「プチプチ・アニメ」。
半月サイクルくらいで様々な5分間アニメーション作品が放映されており、「今この時代で!」と驚くほどにアナログなコマ撮りアニメが続いております。「ニャッキ!」はクレイ(粘土)だけど、食べ物を用いたりウールによる編物・立体フェルトを使ったり。いやあ、ほんと大変だろうなと思うばかりで頭が下がります。

で、このところは見習い力士的なお相撲さんが主人公の「おいどんと」でした。
顔とボディが繋がった形で四角形、そこから手足が出る感じ。顔ボディの下部に、お相撲さんのまわし。
いろんなところでいろんなものと相撲で勝負することになる展開。相手は人間とは限らず、いや、人間でないことの方が多かったかも…合体付喪神と相撲でけりをつけたりもしていた。
そんな「おいどんと」が始まったばかりの頃、家主がポツリと言いました。
「絵心ない芸人の描いた絵みたい」
と。

確かに、絵心ない芸人@アメトーークの画伯たちに「お題は力士です」と言って描いてもらったら、誰か一人くらいはこういう絵を描くかもしれない。
ただ、「おいどんと」はアニメーションであり、アニメとは一つ作ったら・1枚描いたら終わりというものでなく、動きをつけるために ちょっと変えでいくつも並べていかねばならず、各部を詳細かつ繊細に作ったり描いたりしていたら追いつかないもので。だからこそ省略やデフォルメが必要というか効果的なんだろうと。「ニャッキ!」の制作現場には、まさしくこのチョット変えで作られた粘土のイモムシがズラッと並んでいたりした。一つの個体を変形していくだけでなく、同様に作りチョット変えした別個体に置き換えるというテクニックも併用しているんだと…それは一度のショーでコスチュームを変えつつ何度も登場する某超有名ネズミキャラクターがきっとステージとその周辺に何人も控えてるのと同じなんだろうと…だって一人が早着替えで対応できるもんじゃないもん、あれは(爆)。
ゆえに、ストーリーの内容や世界観的なものと作業性とを噛み合わせて、このようなキャラデザインになったのではないか、というのが私の推論。

ゆえに、家主には前述のような私自身の考えを述べると共に、
真剣に描いて四角い力士にしかならないような人がアニメーターって、考えらんないから…フツーにちゃんとした力士も描けるはずだから。
と言っておきました。。

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