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拙作語り㊴『群雄列伝 下天の章・三 群雄割拠譚』<Ⅴ>

一次創作、古代中国風伝奇ファンタジー小説『群雄列伝』。
(ヘッダー画像は、登場キャラ中心にタロット大アルカナを作成してみたものです。詳細な説明は後日書くつもり;)
「下天の章・三 群雄割拠譚」篇ノ三までの再掲を終えたところで、年表として時間軸で序~篇ノ三の内容を整理しておきます。

以下、
年号・干支・季節・主舞台・出来事・篇章名
の順に挙げております。

(時期・場所未詳)

毀棄キキ、姉・陽炎王カゲロウオウと出会う。
・・・序 鄙の少年

掩哀帝《エンアイテイ》元年・丁酉《ていゆう》〈ひのととり〉

初春
河南かなん〈帝都〉
永王朝第二十三代皇帝(=掩哀帝)即位。
(本編には記載章無) 

初夏
河下かか
伝晟テンセイ、当主となる。
(本編には記載章無) 

掩哀帝二年・戊戌《ぼじゅつ》〈つちのえいぬ〉

初秋
河西かせい
玉鈴ギョクレイ家当主に。
・・・篇ノ二 北に小女帝立つ

掩哀帝六年・壬寅《じんいん》〈みずのえとら〉

晩秋
しん
北胡ほっこ軍、西方に侵攻。
西方の有力氏族・リョウ家、当主の息女・琇娜ユウナを残し滅亡。
秦や河源かげんを含む西方地域が北胡の支配下に。
・・・篇ノ三 西方にのぼる烽火

晩秋
(北方の草原)
薊軻ケイカ、天竜の血を引く娘・委順イジュンを預かる。
・・・篇ノ三 委順~流れるままに

掩哀帝七年・癸卯《きぼう》〈みずのとう〉

仲春
河西
ハツ、河西を訪れる。
・・・篇ノ二 月下氷人~薪売りの渡した橋

七夕
西岳せいがく
玉鈴、發と出会う。
・・・篇ノ二 月下氷人~薪売りの渡した橋

掩哀帝八年・甲辰《こうしん》〈きのえたつ〉

晩春
河西
玉鈴、長男・ソウを出産。
・・・篇ノ二 月下氷人~薪売りの渡した橋

掩哀帝九年・乙巳《いっし》〈きのとみ〉


河南
伝晟が在地・河下から帝都に入り、掩哀帝は退位・自決。
半月ほどの後、伝晟討たれる。
・・・篇ノ一 哀歌
       兄の背

同、掩哀帝九年・乙巳=玉輅亡欠《ぎょくろぼうけつ》元年

初冬
河下
伝晟の死により、その弟・伝渥テンアクが新たに当主となる。天界の雷夏王ライカオウの息女・桓娃カンアイ、河下に降る。
・・・篇ノ一 雷霆の姫 


江沿こうえん
河下の宮城から中庸界の獣・彗孛スイハイにかどわかされた伝渥の妹・浹媛ショウエン、南方の有力氏族・呉家の当主である呉彊ゴキョウの子息・呉燎ゴリョウと出会い、江沿で人質となる。
のち、呉燎は江沿を去って中庸界の不空フクウの許に身を寄せ、浹媛は河下に戻る。
・・・篇ノ一 巡りあい、そして…



伝晟暗殺に関わったが早々に西方へ去っていた将軍・営論エイリン、北胡勢力の西方地域からの駆逐を志し、北胡からの役人頭・ドレンらを討つ。
西方からの撤退を避けたい北胡の首長・アルハ、騎馬隊を率いて南西へと進軍。
アルハに兵士の供出を求められ不本意の出兵をするも、途中から帰還した河北かほくでは、河西の維家との連携を決め、使者を送る。
・・・篇ノ三 背反の旗手 来たる~架け橋の花嫁

玉輅亡欠二年・丙午《へいご》〈ひのえうま〉

初春
各地
北胡軍、秦の北東に位置する雪嶺山脈せつれいさんみゃくおよび大河へ流れる支流・旌水しょうすいの河岸にて営論ら西方解放軍と会戦。北胡軍は敗れ退却。
アルハは帰途で臣・フヘデに見限られて討たれ、北胡の都・ノヤンではその子息・ヤッサが新たな首長となる。
一方、前年冬に連携を約した河北かほくと河西の間では、河西の当主・玉鈴の縁者である少女・珠簾シュレンが河北の大総統・燕享エンキョウの子息・燕律エンリツに嫁ぐ。
・・・篇ノ三 山中の邂逅~訪れし春

・・・
目下のところは以上となります。
篇ノ四の前半部(つまり現在までに本編本文を書いたところ)を全て再掲の後で、こちらの年表にもその部分を追記の予定です。

* * *

筆者自身によるイメージ画など

『群雄列伝 下天の章・三 群雄割拠譚』 主要人物まとめ画

以下、多少ネタバレ(篇ノ四以降で明かされる件…)な解説となります。

主要人物まとめ画、名前併記版

●ヤッサ
北胡の首長の息子。ダメ親父は賢明な臣下に討たれ、彼が首長となる。幼なじみ・マーニ、シャマン(≒占者・巫女)・ボルテ、従妹の騎兵・ナラン、賢明にして剛直な強い家臣・フヘデなどを率いて南方への進出を目指すことに。

●営論〈エイリン〉
もとは東将・伝家の家来、のち離反。北胡に支配されていた西方に逃れ、やがてその勢力を駆逐する。喜びも苦労も分かち合ってきた二人の頼れる家臣と、西方氏族の忘れ形見である少女・琇娜〈ユウナ〉が傍にある。

●維玉鈴〈イ ギョクレイ〉
北将・維家の女当主。争いを嫌うが、時代の流れには逆らえず。武官の馬宗〈バソウ〉を筆頭とする馬家の者たちも頼りになるが、何より夫である柳發〈リュウハツ〉(※後掲)とその逸材っぷり比類なき家来を入れやすいのは強い。息子も強いし。

●柳發〈リュウハツ〉
大昔皇帝を出していた柳王朝の末裔にあたる青年。天界の創草王〈ソウソウオウ〉の子息・毀棄〈キキ〉や目下出自は秘されているが隠れた超人・洪洵〈コウシュン〉を連れとすることとなる。さらに毀棄を慕う中庸界の住人たちの協力も得やすい。これが強いんだな…

●伝渥〈テンアク〉
東将・伝家の当主。兄を営論らに討たれた過去あり。雷の使い手である天界の雷夏王〈ライカオウ〉の息女・桓娃〈カンアイ〉が傍にいる。他にも人・物の資源には恵まれているが。

●呉燎〈ゴリョウ〉
南将・呉家の庶子。この6人中最年少。弓の腕前にも優れるが、下天の人間でありながら自ら方術を使うのが珍しい。伝渥の妹・浹媛〈ショウエン〉を慕っているのがややこしい。嫡子ではないのだが、彼もその宿命には逆らえず…(意味深)。

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