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拙作語り②~六花繚乱ヘキサムライ(その2)

現代劇『六花繚乱ヘキサムライ』は2016年に本編完結、2018年に番外というかスピンオフというかな短編を発行し、以降は和時代劇『六花稗史はいし』へと流れています。
稗史とは昔の中国で稗官という役人が民間から集めて記した小説風の歴史書であり、作り物語のことも指す語であるそうです。タイトルを求めてネットの大海をさすらっていて見付けました(自爆)

時代と舞台とが変わり、それに合わせ設定も多少変更が入りますが、構成員や各自のシンボルなど、大まかなところは継続しています。
現代劇では六花の妖霊狩の滅亡から再集結まで約500年かかったので(嗚呼)その間で氏姓が変わっていたわけですが、和時代劇では滅亡時の棟梁や家臣の孫・曾孫くらいの代で再結成となるため、氏姓はそのままです。
つまり、
※時代劇には鍔裏獣(合体メカ用個人搭乗機)はさすがに出してなくて、「雪華鍔の裏に描かれた動物」というシンプルな説明に落ち着きます;

六花覇君りっか はるよし扇六花おうぎりっか(※家紋の本にはないオリジナル)/赤/羆(緋熊)

文部あやべふみ/厳敷雪かせゆき/黒/烏

武部格之進たけべかくのしん矢雪やゆき/緑/甲虫かぶとむし

竜部辰哉たつべしんや山吹雪やまふぶき/青/竜

虎部寅弥とらべのぶみ雪輪ゆきわ/白/虎

豹部標ひょうべこずえ氷柱雪つららゆき/黄/豹

犬部奉献いぬべよしたけ/曇り雪/紫/犬

緑侍だけ多少名前が時代劇っぽく追加されとります;
何気に水戸黄門の格さんと被ってる(苦笑)
構成員が隠れ里に集まって住み、各地の妖霊の案件を聞いては討伐に出ているので、家族が関わってくる率も上がり。現代劇では活躍の場が限られていたイタルの両親やヨシタケの妻子などもだいぶ登場し、大事な役回りを演じることになっていきます。

現代劇でも武部家の末裔・武内家には薙刀と甲冑が伝わっており、彼らは自らの家系が何を受け継いでいたかを知っていたのですが、時代劇になると更にハッキリし。持ち運び云々の都合を考えて薙刀は刀剣に変更し(汗)、格之進の父・力之進りきのしん(現代劇での名はりき。わりとそのままです)が妖怪悪霊を倒しうる妖刀・闇火風あんかふうを継承し使い手となっており。力之進が闇火風を所持していることから、当代の殿・覇君は「持主の剣槍となり甲冑となる呪力をもった」雪華鍔のうち武部家の鍔を、若年ながら武術の鍛錬を積み資質もある子息の格之進に預けることに。
大半の家系では父祖伝来の討伐道具的なものは伝えきれず消えてしまったのだけれども、前述のように武部家と、他には文部家がかつて各家の人々と力を合わせて作った雪華鍔を抱えて無事に逃げ延び、再結集の後に各家に配り。犬部家でも忍の仕込み刀に加工された妖刀・末黎林まつれいりんが奉献に伝えられており、奉献が現在所持している(※犬部家は妖霊狩の諜報係であり、言ってしまえば「忍の者」)。犬部家の雪華鍔は、子息・和希かずきではなく、今のところまだ奉献が持って使ってることになっている(苦笑)。
補足説明として、闇火風も末黎林も地獄の名である。ちょっと知名度の低いところから探して持ってきた。。

鍔裏獣(合体メカ用個人搭乗機)は無くなったけども、家紋の入った雪華鍔で変身するのは相変わらずで。
時代劇でも、コレをやるんだなぁと(自爆)
時代劇では、寅弥に武装の仕方を教えるのは格之進ということになっている。

「六花稗史」第一話より

ヘキサムライから稗史への移行に際し、
・作業環境増強(具体的には液タブと手ブレ補正機能搭載アプリの導入)
・作業解像度を推奨の600dpiに(ヘキサムライ時代は300dpi;)
がありまして。筆者自身の画力というのはすごく進歩したはずも無いのですが、作画の見た目が格段に良くなったのを感じます(おおいに自爆)

時代劇になって、多少恋愛模様が華やかになったかなあという印象はあり(自爆)
現代劇でもまあ互いに好意はあったろうが恋愛感情ってのにはなりようがなさそうだった緑侍と黄侍が、なんだかいい感じに。。
年上女と年下男。
出会いから数年経ち、身長も逆転することに。。
これは描いてるうちに何となくそんな流れになったようなもので、筆者自身が頑張ってくっつくよう仕向けた感は、実はあまり無い(爆)
筆者自身すら予期しないような転び方をするのが、一次創作の面白みというか意外性でもあるのかも。だから一次創作は止められない。

家訓により結婚相手を自由に選べない標と、そんな姉貴分を心配する格之進。(第一話より)

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