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【スペルスリンガー】アジャニ(v1.03環境)

1.環境

2022.12.9のv1.03アップデートで前環境を荒らした《研究室の偏執狂》、《はらわた撃ちの小悪魔》に加え、かなりの数のカード及びスペルスリンガーの能力等に調整が入り、新規スペルスリンガーのセラが追加されました。
新環境から2週間ほど経過し、強いデッキとしてはラルが早いターンから大型クリーチャーを用意できるアグロ、ドムリが《ガイアの揺籃の地》から必殺技を撃つミッドレンジ、コントロールはテフェリー、セラといったところ。
墓地に大型クリーチャーを落として場に戻すリアニメイトリリアナ等、これまで目立たなかったデッキも見られ多様なデッキが存在する環境です。

2.デッキリスト

アジャニですが、「開放された獄庫」からの新カードが優秀でナーフの影響も特に無く、今までで一番有利な環境になっていると思います。
こちらのリストでトロフィーが2000から2395まで上がりました。(現在ミシック20位台)

3.構築の考え方

3.1 概要

環境の速度感として、ラルに序盤振り切られないことが強いデッキの条件になっています。
一方でドムリ、テフェリー、セラといった終盤に強いデッキと同じ土俵で戦って勝つことはなかなか難しく、狙いは序盤〜中盤の盤面で圧倒し押し切ること。幸い、どのデッキもこの辺りの速度帯では満足なスペックのクリーチャーが不足しています。
すなわち、
・1〜6ターンの間に充分なサイズのクリーチャーを複数用意すること
・プレッシャーをかけられない空白ターンをできるだけ作らないこと
が構築の指針となります。

3.2 各カードについて

新しいカードを中心に見ていきます。

3.2.1 クリーチャー強化
・《旅行者の物資》、《夜明けの発動》
1マナでアジャニの教導バフ込みで+4/+4相当、かつ《タルモゴイフ》の+2/+2になります。《旅行者の物資》の方が先置きできる分扱いやすいです。

対象に取ってないけどやりたいことは一緒

・《ヒーラーの道具》
1マナで先置きできるのが偉いです。継続的にバフを続けられるのも○。《武器庫》とどちらを取るかは、マナカーブを取るか即効性を取るかでプレイスタイルによるかと思います。

3.2.2 クリーチャー
・1,2マナ圏
空白ターンを作らずプレッシャーをかけたいということで軽いクリーチャーが多め、かつ《番狼》や《カロニアの大牙獣》といったサイズ重視の枠も多めにとっています。バフが1回乗るだけで2/4/5や2/5/4になるのでデッキの方針と合っています。

・3マナ以降
除去や強化を兼ねるクリーチャーを優先して選んでいます。
《ウルヴェンワルドの追跡者》は2マナクリーチャーと合わせて3点ダメージを早いうちから出すことができ、ラルを牽制可能。自分のクリーチャーを選ぶ際に教導バフも誘発します。

また、《修復の天使》は《レオニンの部族呼び》を対象に取ることによりコピーをいくらでも(バフを乗せながら)増やすことができ、相手に除去がなければこの2枚だけで勝つこともできます。
このコンボの決定力により重いカードを省くことができ、デッキがコンパクトにおさまります。

ウルヴェンワルドの追跡者や石鍛冶との相性も○
レオニンを手札に戻して天使をコピー

3.2.3 土地
《森林の隠れ家》を採用。
デッキをやや重くして《訓練場》を使うか、軽めに組んで隠れ家を使うかが基本になると思いますが、後者が安定するだろうという判断です。
《ムーアランドの憑依地》を使う場合は登場能力を持つクリーチャー以外は入れないような工夫が必要かと思います。今回はクリーチャーサイズを重視したため不採用。

これも新カード。単純に強い。

3.2.4 その他
《パラディンの誓い》を使用していますが、理由としては以下のような感じ。
・《忠実な駿馬》による序盤からのバフがデッキの方針と合致
・《ディバインスマイト》がブロッカーや戦闘に絡まないシステムクリーチャー除去に便利

主に上記2枚が目当てですが、《勇気のオーラ》も全体除去後の立て直しや、バフ不足の際に役立ちます。
《ディバインスマイト》、《勇気のオーラ》といったスペルをドローすることが増えるので、クリーチャーを引かずに空白ターンとなるのを避けるためデッキの非クリーチャーカードは減らしています。

あとは除去として《執念深い一発》を採用。相手からはケアしづらく、クリーチャー展開しながら設置できるため優秀です。

3.3 採用を見送ったカード

3.3.1 クリーチャー強化
・《武器庫》
スタメンにして良い強さがあります。個人的な好みの問題なので採用しても全く問題ありません。

・《群れの力》
《パラディンの誓い》を使っているので4マナのスペルが重ならないよう抜きました。また火力による除去やコントロールに少し弱いので今は環境的に合っていない感じ。

3.3.2 クリーチャー
・《巣立つグリフ》
1マナでブロックされにくくバフが乗ると強いですが、自分で育つ《未知数のルーキー》や《アジャニの散兵》と違いバウンス等に弱い点が少し劣るところ。今回はサイズ増し、かつ除去でブロッカーをどける方向で組んだので外しています。

・《レオニンの戦導者》
継続的なアドバンテージが取れて強いのですが、3マナ圏の候補が多く脱落しました。淀みなくデッキを回そうとすると、2マナと3マナの間には結構高い壁があります。

・《夜明けのレインジャー》
《槍冠の鹿》と枠を争いますが、《レオニンの部族呼び》や《修復の天使》との相性で鹿を採用。

・《茨角》
入れてもいいかなと思っています。抜くなら《カロニアの大牙獣》あたり。
飛行クリーチャーにバフして勝ちのルートは部族呼び+修復天使だけで事足りるのですが、単純にパワーカードなので、あって困ることはないはずです。

3.3.3 その他
・《流刑への道》ほか3マナ以上の除去
《パラディンの誓い》を使用する関係でスペルを増やしたくないこと、除去に1ターン使ってしまうとテンポが悪いことから《執念深い一発》に一任しています。
《ケンタウルスの賢者》など除去すべきシステムクリーチャーが増えれば採用候補です。

4.マッチアップ

4.1 ラル

五分〜微有利。《氷の中の存在》(目覚めた恐怖)と《大いなる業》(ミジウムの大怪物)をいかに対処するかのゲーム。2体ブロックに回して1対2交換ぐらいで済めば安いものです。
重たいカードは全てマリガンで返して上記2種を巨大なクリーチャーにされる前に格闘で落としたいところ。
相手はクリーチャーが大事なのでこちらのアタックに対してブロックに慎重になることが多いです。手札に《ディバインスマイト》の追加ダメージがあるのをチラつかせて積極的に殴っていきましょう。

4.2 テフェリー

不利な相手ですが全く無理ではありません。
相手の罠はこちらのアタックを止めることも目的なので、気にせずアタックしていいことが多いです。発動したら普通に除去撃たれたと思いましょう。
《鑽火の輝き》が確定で読めていて次のターンに殴らせたいクリーチャーがいれば囮を殴らせるのも有りです。あとはこの盤面で《吸収》は構えないよなぁとかの読みはある程度は必要ですね。
《審判の日》は撃たれた返しにクリーチャー+《勇気のオーラ》でファイティングポーズを維持できればといった感じ。手札に1枚くらいはクリーチャーを温存して良いかもしれません。《審判の日》持ってないこともまぁあるので、変にモジモジするくらいならまっすぐいってぶっとばす、で良いと思います。

4.3 セラ、ドムリ

同じで括るのはどうなん?って感じかと思いますが、どちらも中盤までの盤面がそれほど強くないので盤面最優先でサイズの大きいクリーチャー展開、ブロッカーどけて殴る、を完遂するのが良いです。

4.4 リリアナ(リアニメイト)

相手のコンボが揃う確率はそこまで高くないので、早いターンに揃えられたら事故だと思って割り切って次の試合に行ってください。
《パワーワード・スタン》などの専用除去を取るとこちらの動きが悪くなり、そちらの方が危険です。
最速でグリムグリンが出てきたりリアニメイト+除去の動きは対処できませんが、それ以外だと《レオニンの部族呼び》と《修復の天使》で飛行を増やし、軽いクリーチャーでチャンプブロックしながら殴ればまだなんとかなります。
とはいえ相性が良い相手では無いので、今後流行るようなら厳しいかもしれません。

4.5 その他

・黒いデッキは死の影を使ってくることがあります。中途半端にライフを残すと死の影+除去で捲られるので、アタックの仕方には注意が必要。
・チャンドラやケイヤは十三恐怖症を使ってくることがあるため、対戦時に頭に入れておきます。
・ヴラスカは手札破壊をケアして軽め+除去少なめのキープが良さげ。
その他特に注意すべき相手が出てきたら追記します。

5.おわり

長文読んでいただきありがとうございました。
デッキコード置いておきます。
使ってみた感想など頂ければ喜びます。
それではまた面白いデッキを思いついたら。

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