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私がMtGで犯すミス

書いたのは2015年です。

いつまでたっても、やってもうた、がなくならないので自分の振り返りのようなもの。
最近は紙にもMOにも触る機会が減ってしまったので少ないチャンスを楽しめるように。


まず勝つための努力について、大きく2つ
・プラス要素を増やすもの(デッキ構築に新しいアイディアを持ち込むこと、各デッキとのマッチアップについてより深く理解すること、等により対戦相手よりも優位を得る)
・マイナス要素を減らすもの(ゲーム中のミスをなくす、体調を良く保つ等)
があり、ミスを減らす努力はその一部で、他もきちんとできていないとダメだなとは思います。
ただ、ミスを減らすことについては、環境によらず考えられる部分が多いような気はしていて、自分の経験とそこから考えた改善案をメモしておくのは後々見返して役に立つかも、という考えで書いています。

まず、よくやってしまう判断ミスと自分なりに考えた対策をいくつか、後半は、負けの原因になりやすいものの、どうすればいいか指針を決めることができていないものについて、書いていきます。


○判断ミスの原因と対策


◆第一印象で決めつける:
カード評価についてではなくゲーム中の判断について。
例えば、モダンで相手は1T目島から霊気の薬瓶スタート。
トロンを使っていた私は相手がマーフォークデッキであると判断し、手札の忘却石を使って時間を稼げるのは確実だろうという見込みを立てました。
しかし、対戦相手は薬瓶から2マナ5/6のマイアの超越種を出すと、私の3T目の忘却石を打ち消し、その後の私の唱える呪文を全てカウンターして殴りきってしまいました。

実際やられた話ですが、この例では相手のデッキをわずか2枚のカードだけで断定してしまい、同時に「相手のデッキにカウンターは少ないだろう」と決めつけたことがミスにつながっています。実際には相手のデッキはクロックパーミッションのようなものだったので、見当違いもいいところです。

相手のデッキが第一印象と違うことは本当によくあるし、よく知られた構成のデッキだったとしても、75枚すべて見ていない限りは予想外のカードを使われる可能性はあります。
・相手のデッキ(とそれから考えられる今後の動きや手札)を断定しない、その断定に基づいて自分のプレイを決めない
・非公開の情報については、様々な選択肢を予想しなければならないことを意識する(その中で可能性が高そうなものをいくつか念頭に置いてプレイする)
・少ない情報から判断したことについては、根拠が少ないことを認識しておく
ということに気をつける必要があると思っています。


◆想像力不足:
想定外の妨害やトリックにより優位が保てなくなった、ライフ安全圏だと思っていたのに削りきられた、崩れないと思っていた盤面が壊滅した、などにより負ける場合。
これらは環境についての情報が不十分なことが原因なので、カードを覚えるとか主なデッキのリストを把握する、プレイテストする等の手段である程度対策できると思います。
環境について理解が深まれば、
・相手の動きやマナの残し方から、相手の手札としてどんな可能性があるか選択肢を挙げられる
ようになる気がします。

また、相手に3枚目の○○を持たれていた、引かれたくないカードをトップデッキされた、等で自分の行動が裏目になるのは、想定が甘いことが原因のミスと考えています。先に挙げた点に加えて、
・起こる確率は低そうではあるが、起こると困った事態になることは何か、について考える
・ケアできるのであれば可能性の低い事象も切り捨てず、今後起きそうなことの候補に含める
ということもできるようになればいいなぁと思います。
思考囲い打った後に相手のトップが強いことはよくありますね。。


◆状況把握不足:
盤面などの公開情報を見れば明らかなのに、ついばかなミスをしてしまう。
視覚的に見えてはいても、パーマネントや手札の役割を把握するところまでできていないからだと思います。
例えばティムが本体に与える1点を、相手のキーカードが出てくる前に勝つための大事なクロックと認識していれば、起動を忘れることは少なくなるだろうと思います。
他の例として、そのまま唱えればカウンターされるカードでも、手札に置いておくことで相手のカウンター用のマナを縛る役割をする、という見方をしていれば、無意味なタイミングにキャストして困ることはなくなります。
また、場や手札のカード以外のリソースについても役割があって、カード1枚を失うことを避けるためにライフ数点を差し出す、等は特に意識しなくてもやっています。
・利用できるカード、リソースの役割を意識して、ゲームの勝ちにどう貢献するのか把握する
ように考えるのが一つの改善策のような気がします。

また、盤面は常に変わっていくため、
・盤面の変化によって手札や場のカードの価値や役割がどう変わったかを理解する
ことも必要なんだと思います。

あとよくやるのは、カード間の相互作用に気づかない、テキスト勘違い等・・・「カードはよく読め」


◆相手の行動に注意を払わない:
相手が手札に特定のカードを持っている可能性が高いのに、そのサインを見落とす、というのもよくやっていると思います。
盤面やすでに見た手札等、公開情報を正確に読み取っているならば、相手が「こうアタックorブロックor呪文/能力の使用をする」のが自然だろう、ということをある程度見当つけることができるのかな、と思います。
自然な行動から逸れた行動をしている場合、その理由があるはずで、そこから相手は手札に除去がなさそう、コンバットトリックを持っていそう、等を考えることができるのかなと思います。
・相手がとる行動が自然かどうか、盤面と照らし合わせる、不自然と感じた場合は手札に何を持っている可能性があるか考える
というのがあまりできないので、意識して考えられるようにしたいなと思います。


◆トップをあてにする:
次のドローが常に良いとは限らない、どんなに状況にそぐわないカードであってもデッキに入っているカードは引く可能性がある、というのは当たり前の話ですが、ゲーム中には見失いがちで、次のドローはスペルだろう、などと知らず知らずのうちに思っていたりします。
・次のドローが役に立たないカードだった場合、そのプレイでいいのか
を考えるよう、気をつけなければと思います。


◆ドローする機会を捨て見切り発車する:
弱い手札の時に焦って、相手の妨害や新たな脅威で失敗するようなリスクの高い動き方をすることで、負けてしまうこともよくあります。
ライブラリトップがあてにならない、ということと矛盾するようですが、ドロー回数を増やすことはとても大事だと経験的に思っていて、
・数ターン生き残る or 様子を見ることで手札の質を良くしたり、今後の見通しをよくする
べき時があると思います。
ただ、ドローすることで有利になるのは対戦相手も変わらないため、可能な限り早いターンに相手に勝つことが前提ではあると思います。


◆気をとられる:
相手の意外なプレイorトップデッキ、自分のトップデッキに対する驚きや、その対応に気をとられることで、相手のエンドに起動するべきだった能力を忘れる等。
・あらかじめ、極端な場合も起きうると思っておく
・それまで考えていたことに立ち返れるよう、一呼吸置くための行動をとるようにする
等ができることかなと思います。一呼吸・・・シャカパチ?


◆慢心:
デッキ相性差が良いので楽に勝てると決めつける、相手が引きに恵まれることはないと決めつける、自分が良くないドローを続けることはないと決めつける、等、変な自信で状況判断が鈍って負けるやつです。
ほぼどんな状況からでも捲られる可能性はある、というのは今までの経験から素直に感じることなので、有利と感じても気を抜かずに、負けの可能性を探して潰していくようにしたいです。


○ぶっぱ?我慢?


ここからは、判断ミスでも、どういう選択をすればいいか自分の中で考え方を決められていなかったり、状況によって変わりそうだなと思う部分です。
ゲーム中迷う時はどういう時か、と考えると、抽象的な言い方になりますが、「リスクを取って大きく優位を得られる可能性のある行動をする」か、「リスクは少ないが得られる優位もそこそこの行動をする」か、どちらを選べば良いかわからない時が多いです。

言い換えると、あるゲームでの、現在から「勝ち」または「勝ちに近づいた状態」に至るまでの考え方として、
1.具体的にどんな状況を目指すか(ゴール)の設定
2.ゴールに至るまでの一連のプレイ(ルート)としてどんな候補があるか検索
3.各ルートのリスク評価
4.結果、リスクと得られる優位とを各ルート比較して次の選択を決める
ということを繰り返してプレイヤーはゲームを進めていくと思いますが、自分は4番目に悩んだ時の考え方が用意できていないな、ということです。

ゴールを決めた時点で選択肢が1つに絞られるような状況では迷いません。実際、そういう感じで特に悩まずゲームを進められることもあります。
2.や3.については前半「○判断ミスの原因と対策」で挙げたような対策が有効かなと思っています。

4.ルート選びについてどう考えればいいか、ということですが、対戦相手も勝つためにこちらを妨害し、脅威をプレイしてくる以上、それらの行動を無視してはうまくいかず、単純にゴールまでの最短経路に見えるルートを進めばいいとは限りません。
4.は、目的地まで障害物を避けながらどういう道を辿って行けば良いか、を考える問題かなと思っています。
どういうルートを選ぶかは、どのくらい急がなければいけないか、すなわち、
・残された時間(ターン数)がどのくらいあるか、今後のゲーム展開がどうなりそうか
という点を踏まえて決める必要があると思っています。
相手のクロックがこちらのライフを削りきろうとしている時には、最短経路を選ぶしかない時もあります。

では、残り時間がどれくらいあるか、ということはどうやって知ればいいのでしょう?
相手がコンボを揃えるのは何ターン後?相手がこちらに対処できないキーカードを引いた時点でこちらは負けてしまうのでは?
そこが自分のわかっていないところで、いつも悩んでしまうことが多いです。

こちらにとって脅威となるクロックがない、こちらがリアクションカードを持っている等、時間的制約がゆるい場合では、どういう障害物があるか、を考えるのがメインになり、
・許容できるリスクの上限を決めて動く、すなわち、たとえ選択が裏目になっても最低限この状況にならなければ巻き返せる、というような状況を想定して行動を選択する
ことを考えれば良い、ということは思いつきました。
ただ、これだけでは1つに選択肢を絞れない場合もあります。

一応、今考えられているのはここまでで、何か指針があればいいなぁと思っているところです。


○ゴールはどっち?


先ほどの話で触れていなかった1.ゴールの設定、について迷う時もあり、これにも手を焼いています。

ゴールの設定については昔読んだ↓のPVの記事がすごく好きで、言葉だけはよく聞くプランとか一貫性について具体的に書いてあってわかりやすく、自分はこれを読んで意識が変わりました。


http://www.channelfireball.com/articles/pvs-playhouse-strategy-and-tactics/
(UW奇跡とRUGデルバーのマッチで、2体のデルバーと土地1枚をコントロールしているRUGがプレイしたBrainstormをUWがForce of Willしたら、TerminusへのForce of WillをForce of Willできなくて負けた話とか。)

ただ、デッキを決めればゴールが自動的に決まる場合もあれば、ゲームの進行につれてゴールを変えていく必要のある時もあります。
ミッドレンジ系のデッキを使っていると、ゲーム中に目的地としてどこを選ぶのが良いのか、わからなくなることもあります。

ゴールが定まらないことは、リソースを間違った役割のために浪費してしまうことにつながります。それで負けているゲームはけっこう多いのですが、どうすればいいかはいまいち掴めていません。

○今日はここまで


ミスという切り口なので個別の話になってしまい、全く理路整然としていませんね。
プレイする上での指針という切り口ならもう少しまとまるかもしれませんが、そういう指針については人に聞いたものや自分で気付いたものが少々ある程度で、自分自身全く勝てていないので、そもそもあてになるようなものではないのではと思っている状態です。
現状把握のために一度文字にすることも必要だなぁとは思っていますが。。

自分のやらかすミスについてはまだ書きやすく、まずはここから文字にしました。内容が的を射ているかは自信がないですが、ずっとフワフワした考えでいるより、間違っていることがわかるというのも大事だろうと思います。
長くなりすぎるのでひとまずはこんなところで。
長文失礼しました。



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