生きてるうちに聴くべき老巨匠たち
ウィキペディアで「世界の指揮者一覧」を見てたら結構面白い。
失礼な話だが、「あっ!まだ生きてたの?」という巨匠も数多い😅
ぜひ皆さんも見てみてください。
ヘルベルト・ブロムシュテット(94歳)
個人的な相性は悪いブロムシュテット。
ベートーヴェンなんか「若々しい」「颯爽としている」以外の印象がない。
ベートーヴェンの音楽を通して何を語りたいのか?
楽譜をそのまま鳴らしてる? そのわりには作曲家の肉声が聴こえないが😓
現役指揮者で最長老のようだ。94歳になってもN響に定期的に客演してくれる。親日家とはまさに彼のことだろう。
生で聴いたのはN響とのマーラー9番が1回。ブーレーズ的な精緻でバランスのいい造型で、それ自体はよかった。
ただ、ベートーヴェンはいけませんね😅(小澤征爾のベートーヴェンも苦手😓)
ちなみにブロムシュテットと同い年はロストロポーヴィチ、ベルティーニ、マズア、ギーレン、コリン・ディヴィス。もちろんみんな鬼籍入り。
1歳上がカール・リヒターとテンシュテット😅 いかに長生きかがわかる。
クリストフ・フォン・ドホナーニ(92歳)
クリーヴランド管弦楽団の黄金時代を築いたドホナーニもまだ存命。
最近は活躍を聞かないが、どうしてるのだろう。
「ドホナーニが好き」という人に今まで会ったことがない。
とにかく言及されない地味な巨匠。
このマーラーの5番はバランスの良さの中にたぎる情熱があって好きな演奏。
ジェームス・ロッホラン(90歳)
以前は日本フィルに定期的に客演していたらしい。
ハレ管弦楽団やバンベルク交響楽団の首席指揮者を歴任したイギリスの名匠。
もう来日はしないのかなぁ。日本フィルとお別れコンサートしてほしい。
ジョン・ウィリアムズ(90歳)
この人も老いてますます盛ん。最近ベルリン・フィルにデビューした。
来日したこともあるのだろうが、彼が担当した映画自体があまり好きではないので😅、音楽の素晴らしさは認めつつも積極的に聴きたい気持ちにならない。
自作以外も振ってるのだろうか?
ウラジーミル・フェドセーエフ(89歳)
フェドセーエフが長く音楽監督を務める(48年間?)モスクワ放送交響楽団でむかし聴いた。1998年ごろ。
メインの「悲愴」の第3楽章が爆演で、初めて聴いた曲だったのでこれで終わりと思って拍手しかけた😅
ロシアのオケのチャイコはすごい!😂
ミシェル・プラッソン(88歳)
先日ソヒエフが電撃辞任したトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の音楽監督を長く務めた。録音も多い。
現在は各国のオケのメンバーが多国籍化し、オケ固有のサウンドがなくなってきたと言われる。
プラッソンが指揮するフランスのオケで、生粋のフランス音楽を聴いてみたい。
ロジャー・ノリントン(88歳)
永遠のやんちゃ少年のようなノリントンも88歳! いやはや月日の経つのは早い!😅
N響に客演して「ピュア・トーン」というノン・ビブラートのベートーヴェン・チクルスをやったが、あれもいまいちだった(FMで聴いただけだが😓)
N響はサヴァリッシュ大好きなのに、なんでノリントンとかブロムシュテットみたいに薄味のベートーヴェンを振る指揮者にチクルスやらせるんだ?😅 ヤノフスキとチクルスしろよ😓
FMでN響とのたしか「運命」を聴いていて、第1楽章が終わった瞬間に拍手が起きたので何事かと思ったら、後で司会の方が言うにはノリントンがパッと客席を振り向いて「拍手して!」と煽っていたとか。
いかにもやりそう😅 ケレン味というか、サービス精神というのか。
イギリス人なのにこの人のエルガーやイギリスものがいいって話はあまり聞かない。
宇野功芳さんが褒めていた「魔笛」は結構好きです。
レオポルト・ハーガー(86歳)
ウィキペディアによると、現在ウィーンフォルクスオーパーの音楽監督らしい。
ドイツ音楽、これも古典派を得意としている印象がある。
新日本フィルにも客演したらしい。
ズデニェク・マーツァル(86歳)
1992年にビエロフラーヴェクがチェコ・フィルの音楽監督を辞任して以降、アルブレヒト、アシュケナージとチェコ人以外のシェフが続いたが、2003年に再びチェコ人のマーツァルが首席指揮者になって話題になった。
日本のレーベルであるエクストンから大量のリリースがあったから日本でもおなじみの名匠だ。
エリアフ・インバル(86歳)
日本と縁の深いインバルももう86歳。
たしかベルリン・フィルやウィーン・フィルには呼ばれてない。
リハーサル細かそうだし、嫌がられるのかなぁ。
キャリアや実力から考えると、インバルやデュトワはその2つに呼ばれておかしくないと思うんだけど。
生で聴いたのは都響とのマーラー千人だけ。次回都響に来たら絶対聴きます!
ズービン・メータ(86歳)
宇野功芳の酷評でクラオタに散々ネタにされてるメータだが、近年のバイエルン国立管弦楽団とのマーラー5番のライブ録音はよかった。
東日本大震災の直後に来日して、N響で第九を指揮したのは凄かった。
非常時にどんな行動をするかで人間の本質がわかる。口だけで言うのは誰でもできる。
メータも一度聴いてみたい。メータ、ムーティ、ラトルあたり聴きたいですね(高いけど😂)
デイヴィッド・ジンマン(85歳)
ジンマンがベーレンライター版で録音したベートーヴェンの交響曲全集は画期的だった。『レコード芸術』でも話題沸騰。
このあたりからいわゆる巨匠風のがっしりしたベートーヴェンが聴けなくなってしまった。私は朝比奈隆のベートーヴェンとか好きなんだけど。
そのころ、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団との来日公演で、「運命」を聴いた。
たしかにテンポよく斬新だったと思うが、昔過ぎて印象に残ってない😅
シャルル・デュトワ(85歳)
今週、新日本フィルとのラヴェルやドビュッシーを配信で聴いたが、素晴らしかった!
会場の興奮も凄かった。N響の音楽監督時代より日本での人気は高まってるだろう。
この人の振るフランス音楽はやはり格別。どんなリハーサルをしてるのか見てみたい。
あとで85歳と知ってびっくりした!
コロナ太りなのかお腹はでっぷりだし、頭頂部はいつも怪しい雰囲気だが、覇気や迫力は老人とは思えない。
巨体になってきたし、雰囲気がチェリビダッケに近づいてるのでは?😅
来週、新日本フィルとチャイコフスキーの5番をやる。
行けない場合はせめて配信で聴きたいものだ。
このようにクラシックの指揮者は長老が多い。
頭も使うし身体も使う。団員とコミュニケーションもとる。
指揮活動は体力を消耗するとはいえ、アンチエイジングの要素が詰まってると言えるだろう😅
あ、外山雄三(91歳)を忘れてた!😅
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