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2017年度北宇治高校吹奏楽部における各パートの現在地

アニメ3期9話に登場したあるシーンについてこんな投稿をしました。

3期が始まって以来長らく謎に包まれていた2017年度のパートリーダー。2年前は早い段階でパーリー会議が開催されていたのですぐに判明しましたが今年度はなかなかわからず毎週もどかしい日々が続いていました。するとどうでしょう、関西前合宿を経て最高にピリピリしたタイミングで会議は執り行われ、各パートの長が明らかになりました。そして強豪クラリネットパートのリーダーは高野久恵であり、なんと一切の筆記具を出さぬまま参加しているじゃないですか。先々代の鳥塚先輩は真面目に参加していたぞ。
なんという肝の太さでしょう。クラリネットパートは精神的に大らかな人が多い印象でしたがこれほどまでに図太いとは思いませんでした。そして同時に、他のパートリーダーが判明し関西大会のオーディションが終了した状況を踏まえ、各パートが今期どうなっているか、少し整理してみようと思います。ここから先は妄想です。何の根拠もない。ですが先輩、俺は言わずにいられない。



クラリネット

パートリーダー:高野久恵
3年:4人 2年:7人 1年:4人

総勢15人の大所帯にしてトップレベルの演奏者が多く揃った北宇治ご自慢のパート。全国アンコンを経験した3年生カルテットを筆頭に、南中のエースを歴任した北山・義井が各学年を牽引するといった層の厚さ。オーディションもバチバチだったよう。今年パートリーダーとなった高野はなんと1年次モナカ組。持ち前のリーダーシップを武器に実力まで兼ね備え、パートリーダー会議には手ぶらで参加するほどの態度を身に着けたリーダーが率いるパートに死角はありません。まさに革命家。新山聡美のサイレントスパルタ指導も携え、来年以降も北宇治の中心パートになるでしょう。一般的な印象ですが、クラリネットが強固なバンドはどこも強豪であり、強豪バンドは得てしてクラリネットが強力です。

フルート&ピッコロ

パートリーダー:高橋沙里
3年:3人 2年:3人 1年:2人

チーム小鳥たちのさえずり。昨年のさすらいエース・傘木を欠いた穴を今年は試行錯誤しながら全員で埋めていくでしょう。関西大会ではモナカも経験した中野が復帰。B編成を金賞に率いた唯一の最上級生は、中学からの経験者たる江藤の分のパワーをきっちり補えるか。

オーボエ&ファゴット

パートリーダー:剣崎梨々花
3年:0人 2年:3人 1年:2人

シン・ダブルリードの会。こちらも大エース鎧塚が卒業した穴を結束力でカバーしていく。A編成に加わった新1年生オーボエには鎧塚の面影がほのかにあるが実力はいかに。1年生指導係となり多忙を極める剣崎を中心は、今年は何度ダブルリードの会を開催できるだろうか。

サックス

パートリーダー:牧誓
3年:2人 2年:9人 1年:4人

クラリネットと同じ15人で構成されるが層の厚さに不安あり。バランスの問題もあるかもしれませんが、A編成には上級生を中心に6人しかいません。南中出身でありアンコンでも部内ランク上位に食い込んだサックストリオの一角・鈴木靖也にはメジャーリーグ級の演奏をみせてほしい。パートリーダーの牧は川島緑輝とチューバくん同盟を結んでいたはずだが、パートリーダー会議では特に小物を身に着けていなかった。チューバくんの筆箱をウキウキで持ち込んだであろう川島緑輝は一体何を思っただろうか。

ホルン

パートリーダー:森本美千代
3年:2人 2年:4人 1年:2人

伝統的に北宇治バンドきっての仲良し集団。チーム黄前に選抜された実力十分の森本と、今年はモノマネを習得し更なるエンタメ力を身に付けた瞳ララがパートを引っ張る。南中出身の2年屋敷と1年生ながらAメンバーに選抜された三木がおり、演奏者層は十分か。サンフェスを経て心身ともに鍛え上がった武川ゆきの今後にも期待が集まる。


トランペット

パートリーダー:高坂麗奈
3年:2人 2年:4人 1年:3人

金管花形にして鬼のドラムメジャーが率いる実力派集団。幹部を歴任しエース格でもあった中世古・吉川の穴をものともしないパワフルさは高坂筆頭に今期も健在。一方で1年生がAメンバー入りしていないのは気になるところ。偉大なる高坂政権の下、今後の育成力に注目したい。

トロンボーン

パートリーダー:塚本秀一
3年:3人 2年:3人 1年:3人

今期の金管の鍵。1年次から1stに鎮座し続ける赤松と、縁の下の力持ち塚本のダブルエースを筆頭に実力はあるが、2年生以下は意外にも南中出身の葉加瀬のみがA編成となっており演奏者層がやや手薄。アイキャッチで塚本の両脇がその赤松・葉加瀬によってがっちり固められているのも謎の不安がある。サンフェスの練習風景を見る限り1年生の意欲が高そうな点は期待大。滝が専門分野とするこのパート、直接指導でどう進化していくだろうか。


パーカッション

パートリーダー:井上順菜
3年:3人 2年:6人 1年:2人

2年生世代が最も強力なパート。ティンパニの申し子・東浦とオールラウンドプレーヤー・前田兄弟の安心感は絶大。パートリーダーにして北宇治が誇る銀河の歌姫JUNNA INOUEを筆頭に、最上級生である釜屋つばめの起用に目処が立ったことはパートとしても部としても非常に大きいところ。聖女からの経験者が見学に来ていたようだが、もし入部していたとしたらそんな実力者がA編成から漏れるほどの層の分厚さ。次世代のアンコンはパーカス組の飛躍を見ることができるかもしれない。


低音

パートリーダー:川島緑輝
3年:5人 2年:4人 1年:3人

実力者が多数揃いながらなぜか今期不安定なパート。演奏者間の実力格差が大きい点や、チューバパートの不安定さがなかなか改善されないのがネック。オーディション選考に揺れがあるのは実力者が多いが故の悩みかもしれない。パートリーダーの川島緑輝は求を筆頭に下級生の面倒見に手一杯でパート全体の見渡しまでやりきれないか。黒江真由と並び北宇治で唯一全国金の味を知っている演奏者としてのリーダーシップを期待したくなる。そして走攻守揃ったオオタニのような転校生・黒江を加えたバンドは、ドジャースのような競合集団となるか、はたまたエンゼルスのような弱小集団となるか。

まとめ

この2年間でメンバー増が目立つのはパーカッションと低音(チューバ)です。パーカッションが多いということは楽曲の要素が複雑化している可能性が高く、よりグレードの高い楽曲にアタックしていることが推測されます。低音、特にチューバのメンバー増は本編でも語られているとおり音量の問題が大きいのかもしれません。
逆に減っているのがフルート・サックスであり、この減少は北宇治バンドの課題でもある気がします。フルートもサックスも傘木世代が抜けてしまった分を補填していませんが、ちょっとバランスが悪い印象を受けます。ソプラノサックスやバスフルートが登場しない分それほど人数は割かなくてもいい、ということなのかもしれません。
人数的にはそれほど増減していませんが、実力を加味すればトランペットは1人多く、トロンボーンは1人足りない感もあります。トランペットは大エース高坂の分音量には問題なさそうですが、2nd・3rdの力量には不安があるのでしょうか。トロンボーンも1stは塚本1本でよいという見立てなのでしょうか。お騒がせ娘の葉加瀬を投入せざるを得ないほどの台所事情ならばトロンボーンパートもさぞ大変なことでしょう。合奏練習中はいつハンドソープが飛んでくるかわかりません。いずれにせよ全体的にどのパートも男子が1人いれば女子2人分で計算しているような気がします。

このコラムは妄想であり考察要素は一切ありませんし、ヘッダーにも特に意味はありません。おわり

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