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人生食べな始まらん。大館 秋北食堂

こんにちは。こんばんは。
人生の記憶の切れ端にあるものを
忘れないためのログ第一回目。

大館駅 秋北食堂

秋田の北東部に仕事で訪れた際に立ち寄った食堂。
秋田はウマいお店が多いので様々な記憶があり、書きたいことも多いのだが、やはり肉体感覚と記憶と食事が連なって思い出されるのはこのお店。
かなりの難案件でへとへとになりながら3日に渡る対応が終わり午前中の稼働立会いも無事終了。
東京に帰るのみとなったのだが、大館駅から弘前駅に向かう列車の本数が少なく待ち時間がかなりある。待つところといっても駅前には、秋田犬の記念館しかない。ちなみに「アキタケン」ではなく「アキタイヌ」と発音するそうである。駅前には「花善」という鶏めしの有名店があるのだが、緊張感から開放されて、もっとガッツリ食べたい気分なのである。
朝はホテルで時間がなくて食べて来なかったし、なにより緊張感と疲れの入り混じった気分なのでお腹も空く。検索で引っかかった最寄りの食堂はひと目見るとバス停の待合室のようであるが、そこと同居しており、所謂地元の人が待ち時間且つお昼時に使うような食堂。
テレビからはお昼のニュース。席の端には読み古された漫画雑誌と週刊誌。奥の厨房では地元のおばちゃんたち。忙しなく調理している。
注文の方法は券売機で食券を買うのであるが、推しのメニューのボタンがでかいので一目瞭然。生姜焼き定食と野菜炒め定食、とりもつ定食、馬肉定食のボタンが上段に構えている。
迷わず生姜焼き定食を選び、食券をおもむろに差し出して、しばし待つ。後ろでは部活の朝練後であろうか、高校球児がガツガツ先に食べているのでこちらも臨戦態勢となる。

旅館の定食のようなお盆の両サイドには味噌汁と白飯。右上にはひじきの煮つけが鎮座する。タレ付けされた肉厚の豚肩ロースが何枚か乗っている。肉を食べると厚みがあり歯応えもあって美味い。タレは濃厚な味噌ダレで生姜の味はほとんどしない。どこかで食べたような味なのであるが、、まぁそんなことはどうでもよい。肉の脂が滲み出る感じがワシワシと白飯を呼ぶ。白飯も丁度よい固さで肉→米のループに入る。味噌汁をちょいちょい挟みながら。そうだ!マヨネーズがセルフであるじゃないか!キャベツの千切りもあるし。タレとマヨネーズを絡めて肉とキャベツを同時にかき込む。。。

まぁ初めて訪れた町のなんでもない食堂での昼飯なのだが仕事が終了した達成感と、あとは列車に乗って帰るのみ、という気分なのかひと口ひと口が記憶に残る忘れ難い「昼メシ」であった。

後日のことだが、すぐ近くの焼肉屋のタレ付けの焼肉も、生姜焼きのタレと似た味がしたのはご愛嬌。
ご多分に漏れず、秋田の北東部も過疎化が訪れているらしいが、ずっと残っていてほしい食堂である。


肉肉しい生姜焼き

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